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つらい親子関係から脱出するシンプルな方法

つらい親子関係から脱出するシンプルな方法

From:親子関係カウンセラー 川島崇照

 

 

信じるしなかった子ども時代

わたしたちは小さい頃、親のことを「正しい人」として信じていました。

怒鳴られようとも、汚い言葉で罵られようとも、「お父さん、お母さんは、正しいんだ」と思って従ってきました。

でも信じるしかなかったんです。

そうしなければ、わたしたちの安全な生活はなかったのですから…

 

しかし、そうやって信じていたからこそ、親の不健全さを見抜くことができなかったのです。

そして、そんな親から受けてきた心の傷を「たいしたことはない」と思い込んで、一生懸命にフタをしてしまったのです。

 

つらい親子関係のなかで身につけてしまったクセ

私たちはあまりにもつらいとき、「私はつらくない」と意図的に感じることでバランスを取ってきました。

相殺して、気づかないふりをしたり、つらくないふりをしていました。

そうやって一生懸命に自分を守ってきました。

つらい親子関係を経験してきた方の多くが本当は心は傷だらけになっているのに、「私は傷ついていない」と自分で自分を言い聞かせてしまいます。

 

これは、不幸にも問題を乗り切るために身につけてしまった『心のクセ』です。

この『心の癖』のせいで感覚がだんだんと鈍くなっていったり、自分の考えを抑えこんでいくようになるのです。

 

失った感覚を取り戻す

もし、あなたが今でも自分の気持ちにフタをして、傷ついていないふりをしているなら、それはとても不健康なことです。

つらい、苦しい、痛い、悲しい…

こんなふうにあなたの心は今でも悲鳴をあげているかもしれません。

 

もう、自分の感情に気付かないふりをするのはやめましょう。

そして、つらいと感じた時は、ストレートに「つらい」と言いましょう。

それがつらい親子関係から脱出していくためのいちばんシンプルな方法です。

 

自分の気持ちに正直になる

自分がつらい親子関係の存在を受け入れない限り、今の環境からは抜け出せません。

自分の感情に素直に生きることは誰もが与えられた権利です。

誰にも侵害されるものではありません。

親といえども他人です。

親といえどもあなたの心を傷つける権利はありません。

 

あなたをひとりの人間とした尊重しない親ならば、それはただ血のつながりがあるだけで、心のつながりはない『冷たい家族』です。

だから、そんな親といても心が冷えてしまいます。

 

あなた自身もイライラしたり、ねたんでしまったりと、他人にストレスをぶつけてしまったこともあるでしょう。

それはどこかにストレス源を持っているということです。

 

もしそのストレス源が『冷たい家族』なのであれば、、、

あなたは“あなた自身のために”自分に素直にならなければなりません。

 

あなたを救い出せるのは“あなた”だけです。

これまでのつらい親子関係の中で失ってしまった感覚を取り戻し、自分らしい人生に変えていきましょう。

あなたが行きたい方向を見つけることができたら、それがあなたの大きな一歩のはじまりとなります。

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