親から干渉されても平気な人が、無意識に守っている7つの権利

2015年9月6日

親から干渉されても平気な人が、無意識に守っている7つの権利
親子関係カウンセラー川島崇照(かわしまたかあき)

 

 

ここに書かれている内容は、
親から干渉されても平気な人が、普段から無意識に守って行動している〈権利〉を説明したものです。
干渉されても平気な人は、実は気づいていないだけでそうすることが普通のことだと感じているでしょう。

もちろん、あなたもすでに持っている権利です。
しかし、親から支配されている時間が長かったので感じることができなかったのです。

もし、あなたが親から過干渉を受けてツラいのなら、
下の7つの権利について解説してある内容と、自分と親の関係を照らしあわせてみてください。
そして、自分が持っているかもしれない制限や行動の癖にも目を向けてみましょう。

権利をどのように行使していくかについても例をしめしてお伝えしています。
これも参考にして、これまでの自分の行動を変えるキッカケにしてみてください。

もし、すでに親と縁を切っていたり、または関係をなるべく取らないでいるのであれば、
そのときは親以外の他人に当てはめて考えてみましょう。

親子関係のなかで身につけた制限(ありのままの自分を肯定できない意識)や行動の癖は強力で、
親と離れた後も他人との関係でトラブルを引き起こさせるなんてことはよくあることです。

 

自分の心を守る7つの権利

1.ことわっていい権利

あなたはしたくないことを断ってもいい権利を持っています。
もし過去に「◯◯しなさい!(怒)」「おまえは親の言うことを聞いていればいい!(怒)」などのように言われるなど、
いつも威圧されて、コントロールされてきたとしたら、、、

あなたは「怒らせてはいけない」という制限を持っているかもしれません。
そして、「怒らせないためにはどうすれば?」と考えて行動する癖がついているかもしれません。

だけど、もう小さい時の怖い気持ちを持ち続けている必要はありません。
あなたはもうすでに立派に成長した大人なのです。
相手の怒りは相手の問題で、その怒りに屈服しなくてもいいんですよ。

〈ことわりの権利を行使する例〉

●「それは私のやることじゃない」と言ってその場を立ち去る

●「それやりたくないな」と言ってその場を立ち去る

●「今そういう気分じゃない」と言ってその場を立ち去る

 

 

2.答えなくていい権利

あなたは答えたくないことに答えなくていい権利を持っています。

もし過去に「黙っててもわからないでしょ!/早く言いなさい!」などのように言われるなど、
いつもあなたのペースを尊重してもらえてなかったとしたら、、、

あなたは「必ず答えを出さなければならない/すぐに答えなければならない」という制限をもっているかもしれません。
そして、衝動的になって焦ってしまい、相手に沿う答えを出してしまっているかもしれません。

だけど、あなたにはあなたのペースがあるはずです。
あなたのペースと相手のそれが同じだなんてことがあるはずがありません。
それに、必ず答えを出さなければならないなんてこともありません。
そんなときは、もっと自分のペースを大切にしましょう。

〈答えなくていい権利の行使の例〉

●「その質問には答えたくないよ」と言ってその場を立ち去る

●「ちょっと考えさせてほしいな」と言ってその場を立ち去る

●「今答えられないから、少し待って」と言ってその場を立ち去る

 

 

3.自分で選択していい権利

大人になったあなたは自分で選択できる権利を持っています。

もし過去に親から「◯◯するべき/◯◯以外はダメ」などのように言われるなど、
いつも価値観を押し付けられてきたとしたら、、、

あなたは「親の言っていることは正しい/自分の選択には価値がない」という制限を持っているかもしれません。
そして、いつも相手の支持を待っていたり、許可を得ようとしていたりするかもしれません。

そんなときは自分に許可を出しつつ、気持ちを伝えてみましょう。

〈自分で選択していい権利の行使の例〉

●「私はこれでいいの。気に入っているの」と言って立ち去る

●「これでいいんだ。ちゃんと考えて答えを出したから」と言って思ったとおりにやる

 

 

4.途中で考えを変えてもいい権利

あなたは途中で考えを変えてもいい権利があります。

もし過去に「逃げるな/あきらめるな」などのように言われるなど、
いつも途中でやめることを悪いことだと思わされてきたとしたら、、、

あなたは「逃げてはいけない/途中でやめてはいけない」という制限をもっているかもしれません。
そして、いつも本当の気持ちにフタをして苦しい状況を変えられないでいたかもしれません。

途中で考えを変えることは悪いことではありません。
新しい、より良い方法に気づけばやり方を変えるのは当然のことです。
「挫折した」「あきらめた」と思えば後退しているように感じられますが、
「改善した」「リニューアルした」と思えば、あなたは前進していくのです。

〈途中で考えを変えてもいい権利の行使の例〉

●「こっちのほうが私にとってはやりやすいんだ」と言って立ち去る

「私にはこちらのほうが向いてると思うんだ」と言って思ったとおりにやる

 

 

5.嘘をついてもいい権利

あなたは不健全に心に侵入してくる親に対して嘘をついていい権利があります。

あなたを傷つける親から自分を守るためには時として嘘も必要です。

口に出したからといってそうしなければならないということはありません。
『嘘も方便』ですから、自分の心を守るためにどんどん嘘をつきましょう。

〈嘘をついてもいい権利の行使の例〉

●「そうね。今度考えてみるわ」と言って思ったとおりにやる

●「お母さんの言うとおりね。参考にさせてもらうわ」と言って思ったとおりにやる

 

 

6.悲しみを表現していい権利

あなたは感じた悲しい気持ちを素直に表現していい権利があります。

もし過去に「泣くな」「へこたれるな」のように言われるなど、
いつも弱々しくあってはならない、負けてはならないと感じさせられてきたとしたら、、、

あなたは「私は悲しんではいけない」「強くなければいけない」という制限をもっているかもしれません。
そして、悲しいのに悲しくないふりをしたり、強がってみたり、
または自分自身で「私はつらくない」と言い聞かせているなどの行動する癖がついているかもしれません。

そんなときは、自分の感情に素直になって親に気持ちを伝えてみましょう。
親はあなたが悲しくないふりをしていれば、悪びれもなくまた攻撃してきます。
それは、あなたがもっと悲しい状況に追いやられるということです。

〈悲しんでいい権利を行使する例〉

●「そんなこと言われて私は悲しい」と言って立ち去る

●「お母さんはそんなふうに私のことを思っていたんだね。ショックです」と言って立ち去る

 

 

7.離れてもいい権利

あなたは嫌いなものから距離をとっていい権利があります。

もし過去に「おまえのことを思ってやっているんだ」「あなたのことを思って言っているんだ」などのように言われるなど、
いつも、『愛情』という名の重圧を感じさせられてきたとしたら、、、

あなたは「親を裏切ってはならない」という制限をもっているかもしれません。
そして、つらいのを我慢して親に従ったり、世話をしてきたのかもしれません。

無理をして親を好きになる必要はありません。つらいのに親のそばにいる必要もありません。
『愛情』というのは注ぐことが大切なのではなく、相手に感じてもらうことが大切なのです。
あなたがちゃんと親の愛情を感じてこれたのなら、「親のそばにいたい」と思えるかもしれません。

しかし、義務感や罪悪感から離れられないのならば、
それは『愛情』ではなく、『支配』なのです。

あなたが「離れたい」と思うなら、その感情には必ず理由があるということです。
自分の気持ちに正直に行動してもいいんですよ。

〈離れてもいい権利の行使の例〉

●親と物理的距離を取る

●接触頻度を減らす

●差し当たりのない会話に終始する

 

 

自分の権利を行使する

 

親との生活のなかで身につけてしまった行動の癖はおとなになっても繰り返されるものです。
もしかしたら、自分の気持ちを押し込めて、一生懸命に我慢していた子ども時代があったなら、そのときに身につけた考え方や行動を今他人にしているかもしれません。

それでは、いまもなお自尊心を傷つけていることになります。
今度は親からではなく、自分自身で傷つけていることになります。

 

親に限らず、毒のある人は、従順で言いなりになりそうな人を探してターゲットにします。
そして、軽いジャブで見極めたあと、本格的に攻めこんできます。

毒親育ちであるわたしたちは、自分に権利があることを学べませんでした。
ですから、いままで都合よく扱われてきたのです。


自分の身は自分で守らなければいけません。
わたしたちは皆平等に自分を守っていい権利を持っています。

あなたの尊厳を守るためにこの7つの権利を身につけてください。
そして、あなたの持っている権利を行使しながら生きていきましょう。


Posted by おとなの親子関係相談所 at 16:17 / コラム

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