[相談事例]母親が価値観を押し付けて否定ばかりします。

2015年9月15日

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FROM:親子関係カウンセラー川島崇照(かわしまたかあき)

※これは公開OKなご相談事例です。
※個人が特定されないように内容は多少改変しています。

 

「あなたはあたしを否定した!」と激怒して手がつけられない状況になってしまいます。

女性の相談

はじめましてSです。

私の母は、子供の頃に遭遇した事故のせいで子供を授かるのは難しいと言われ、不妊治療の末、やっとできた私を溺愛し、私から見れば自分と一体のような感覚でした。

そんな母は私に学歴をつけさせることが何より大切で、小さいころから勉強第一。

部活などは最後までやりきることも認めてもらえず、「あの子とは付き合ってはいけない」と言うなど干渉はひどいものでした。

 

私も結婚し、子どもができたのですが、
今度は子育てについて母がいろいろと干渉してきて困っています。

「もっと◯◯しなきゃダメ。それでは子どもが将来苦労する」と、ことごとく自分の価値観を押し付けて、私のやり方を否定してきます。

 

私は、そんなやりかたを全面的に受け入れることができません。

自分の子供は、もっとゆったり育てたい。

ところが、母は私が同じようにしなければ、「何も分かってない!」「あなたはあたしを否定した!」などと言って激怒し、手がつけられない状況になってしまいます。

 

母の考えは理解するけど、私は違う!というのが通じないのです。

それに、感情的になって酒を飲んでは荒れて暴言を吐くこともあり、そのときは怖いし、子どもにも夫にも悪いので、結局のところ私が折れるしかなくなってしまいます。

 

母に私は価値観が違うというのを伝えるにはどうしたらいいでしょうか?

 

思い込みを持つ親に納得してもらうことは非常にむずかしい

 

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Sさん

おとなの親子関係相談所
親子関係カウンセラーの川島です。
ご相談ありがとうございます。

 

交友関係を制限するなどの干渉が幼少の頃からあったということでしたね。
さらに、自分の思い通りにならないことがあると酒を飲み、暴言を吐くという行為があったということでしたね。

母親は子どもに学歴をつけてもらいたいと愛情を注いだのかもしれませんが、
だからと言って、のびのびと自由にする時間を制限されることはとても辛いことだったでしょう。

 

母親に価値観が違うというのを伝えていくにはどうしたらよいのか?
これについては、言葉で伝え、納得してもらうことはとても難しいかもしれません。

自分と同じうようにしないことを「否定された」と感じてしまうということは、
「自分が過去に行ってきた方法が絶対に正しくて、その代わりはない」と強く思い込んでいるからでしょう。
これについては行動で示していくことが大切です。

 

行動で示す2つの方法

 

ひとつは、相手の否定的な言葉を受け入れず、自分の気持ちを宣言し、実際思ったとおりに行動してみることです。

 

例)「お母さんはそう思うかもしれないけど、ちゃんと調べて、答えを出したことだから。」と宣言してその通りに行動する
例)「分かってもらえないのは残念だけど、私の考えは変わらないから」と言って自分の考え通りに行動する

 

これには、「あなたの許可は得ずに、自分の考えで行動する」というメッセージが込められています。

 

ふたつめは、母親が恐怖を感じさせてくるような行動に冷静に対応していくことです。

 

例)「お母さんがお酒を飲むときは大切な話はできません」と言って、酒を飲んでいるときには会話をしない
例)「お母さんがお酒を飲んで冷静になれないなら、私は話を聞けない」と言って、酒を飲んでいるときには話を聞かない
例)「お母さんが私のことをそんな風にののしっても私の考えは変わらない」と言って、毅然とした態度をとる

 

暴言を言われると恐怖を感じてしまいますよね。

多くの方が暴言、罵倒(汚い言葉でののしる)は怖いし、聞きたくないので我慢して受け入れてしまいます。
しかし、母親の言うことを受け入れてしまえば、母は同じことをこれからも繰り返していくでしょう。

 

母親にとっては「酒を飲んで暴言を吐けば娘は言うことを聞く」ということを学習し、強化していくばかりなのです。
母親は、「お酒」と「暴言」が無意識的に有効な方法だと知っているのかもしれません。

大切なことは、そんな親に「その方法は私には効かない」というメッセージを行動で伝えていくことです。

 

邪魔する罪悪感

 

もしかすると、「母の人生を否定しているようで苦しい」と後ろめたい気持ちを感じてしまうかもしれません。
母が「あなたのために」と思ってやっている分、Sさんの罪悪感は大きくなります。

しかし、そんなふうに罪悪感を感じなくてもいいんですよ。

 

『子離れできていない母親』という真実

 

Sさんの母親は子どもの育児方針にまで干渉してしまうほど〈子離れ〉ができていない人なんです。
あなたに依存しているということですし、依存先であるSさんのことをいつまでも支配して手放そうとしないでしょう。

母親自身も偏った見方にしばられてSさんをコントロールすることばかりに意識が集中してしまいます。
それでは、母親は自分の人生を生きていることになりません。
Sさんも自分の人生を生きることができません。

 

もし、ここで母親があなたに依存してしまう気持ちを解放してあげることができれば、
もしかしたら趣味に生きる人生や友人と旅行にいくなどの余暇を楽しむ人生に出会えるかもしれません。

母が第二の人生を見つけられることにもつながります。
Sさんもそろそろ肩の荷を下ろす時が来たのではないでしょうか。

ここにご相談いただいたのも、母とあなたのどちらもがあるがままでいられる道を見つけるタイミングが近づいて来ているからかもしれませんね。

 

親子関係カウンセラー
川島崇照


Posted by おとなの親子関係相談所 at 11:59 / ご相談事例

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