親の過干渉からあなたの心を守るためのルールづくり4つのステップ

2015年10月1日

親の過干渉からあなたの心を守るためのルールづくり4つのステップ

FROM:親子関係カウンセラー川島崇照(かわしまたかあき)

 

 

子どものことを何でも把握していないと気がすまない過干渉な親がいます。

 

【過干渉な親によく言う言葉】
きのうはどこに行っていたの? / 今日はどこに行くの? / 何時に返ってくるの? / 誰と会うの? / ◯◯しなきゃダメ! / ◯◯に決まっている! / あなたのことを考えて言っているの / あなたのためを思っているの

 

【過干渉な親によく見られる行動】
電話に出ないと怒る / すぐにメールを返信することを要求する / 年齢に見合わない門限を設定する / 季節に関わらず頻繁に帰省を強要する / 急に押し掛ける / 手紙を盗み見る / 電話を盗み聞く / 尾行する

 

子どものことを何でも知っていたいと思う気持ちは、自分の力が及ぶ範囲に子どもを置いておかなければ気が済まないことの現れです。

これは親が自立できていない状態です。

いわゆる「子離れできていない」ということです。

 

こういった親の特徴は無趣味であったり、友達が少ない方に多く、自分の人生を楽しむということがとても下手で、そのぶんエネルギーが子どもに向かってしまいやすいのです。

 

あなたが過干渉を受け入れない人になる

なんでもあなたのことを知りたがり、行動を制限してくる過干渉な親に対処するには、あなた自身が過干渉を受け入れない人になることが大切です。

そして、「あなた(親)にはコントロールされません」という意思表示が大切です。

 

親はあなたの気持ちなどおかまいなしに自分の気持ちや価値観を押し付けてくるでしょう。

そのとき、恐怖心や罪悪感から親の言動を受け入れてしまえば、親はあなたがどんな気持ちでいるのかにも気づかずどんどん侵入してくるようになります。

これまであなたの身になって考えてみるとか、気持ちを察するということができなかった親が、ふと何かのキッカケで変わるということはほとんどありません。

 

過去にあったことは将来にもおこります。

ということは、あなたが今までのように親に対して自分の意志を表示していかなければ、今の苦しみはずっと続いていくということです。

大切なことは、あなたが親の過干渉を受け入れない人になるということです。

 

心に侵入されないためのルールをつくる

しかし、だからと言って親に対して面と向かって本当の気持ちを言えるひとはそう多くはないでしょう。

そもそも、言えるのであれば長い間こんなに苦労はしないと思います。

そんなときに考えておきたいのが親との間にルールつくることです。

ルールは、あなたの行動の指針にもなります。

ルールをつくっておけば、親の急な侵入にも対応することができます。

 

逆にルールを持っていない状態は危険です。

先にルールが決まっていないということは、親に侵入されたときにその場で対応策を考えなければならないということです。

しかし、これまでずっと心を傷つけられてきたわたしたちは、親に対して大きな恐怖心と罪悪感を持っています。

そして、その二つの感情が邪魔をして冷静な行動を取れなくさせています。

だから、ルールを持っていないというのはとても危険なことなのです。

 

ルールを持ったあなたは、悩みや不安に時間を費やすことが少なくなるでしょう。

なぜなら、決まったルールを粛々と守っていけばいいからです。

先にやることが決まっていることで安心感が得られます。

心の余裕もできるので、感情に流されて失敗することが少なくなります。

 

ルールをつくって親が心に侵入してくることを防ぎましょう。

そして、もう二度と過干渉に支配されない自分になるためにルールをつくりましょう。

 

新しいルールのつくり方 4つのステップ

 

1.親があなたにする過干渉にはどういったものがあるかを考える

過去、実際に言われた過干渉な言葉はどんなものでしたか?

いつもお決まりの過干渉パターンはどんなものですか?

この先、親が過干渉にしてきそうなことはどんなことですか?
※これまで何度も繰り返されてきたことは将来にも起こる可能性が高くなります。

 

2.あなたの素直な気持ちを確かめる

胸に手を当てて自分に問いかけてみてください。

「本当はどうしたいの?」と聞いてみてください。

あなたの素直な気持ちはどんなことを言っていますか?

 

3.自分の素直な気持ちに従ってルールをつくる

「〜しない」「〜させない」ではなく、「〜にする」「〜になる」のような肯定的な文末のルールをつくります。

 

4.親を否定せず、攻撃することもなく、自分の気持ちを裏切らない言葉がけをつくってみる

ポイントは「断ってもいい」「隠してもいい」「嘘をついてもいい」の3つです。

どれを選ぶかはあなたしだいです。

共通していることは親に従順にならず、自分の気持ちに従って行動するということです。

このポイントでおさえながら言葉がけをつくりましょう。

 

<ケース1>

(1)親の言動:親が私の一日の行動を全部聞いてくる/教えないと不機嫌に怒り出す
(2)私の素直な気持ち:毎日自由がなくて息が詰まる/干渉してほしくない
(3)ルール:本当のことを言わず、あいまいに答える
(4)親への言葉がけ:「きょうは◯◯に行こうと思ってるけど、行かないかもしれない。行った先で決めようと思っているの」

 

<ケース2>

(1)親の言動:親と離れて暮らしているが、ある日突然約束もなく急に押しかけてきた
(2)私の素直な気持ち:これ以上親の都合を押し付けられたくない
(3)ルール:急に来られたら断る/約束がなければ家に上げない
(4)親への言葉がけ:「ごめんね。今日これから出かけなきゃいけないから。来るときは前もって言ってね。」

 

<ケース3>

(1)親の言動:親はいつも私が好きになった人のことを否定する/「あなたの為を思っていっているんだ」と言って気持ちを押し付けてくる
(2)私の素直な気持ち:好きになった人のことを否定されたくない/わたし自身も否定されたようで悲しい気持ちになる/彼氏と別れたくない
(3)ルール:はっきりと自分の気持ちを伝えて断る
(4)親への言葉がけ:親に恋人を否定されたときは「恋人を否定されて私は悲しい」「私自身も否定されたようで悲しい」と傷ついた気持ちを伝える。「私は彼と別れません」とはっきりと断って、思ったとおりに行動する。

 

電話で過干渉のケース

なかには電話をむやみにかけてくるようなケースもあると思います。

そのときは決まった曜日や時間にしか出ないとか、約束した時だけしか出ないなどのルールを作ります。

 

もし留守番電話に哀願、罵倒の言葉があっても罪悪感は感じなくてもよいです。

こういった言葉の数々は、あなたをコントロールするためのパフォーマンスであることが多く、いつものように恐怖心や罪悪感から受け入れてしまえば、親は学習し、更にコントロール強めてくるということも考えられます。

 

強い否定を受けたら、、、

また、「親の言うことを聞けないなら縁切りだ」などの強い否定を受けたときは、反抗せず、素直に受け入れてしまうことも有効な場合があります。

悲しい表情で「残念だけど、仕方ないね…」と言うのもいいでしょう。

「縁切りだ」と言って、そのとおりに行動に移す親はほんの数パーセントと言ったところです。

 

親が過干渉をするのは、あなたのことを目の届く範囲に置いておきたいがための言葉です。

実は本当に縁切りされたら困るのは親のほうかもしれません。

 

無理せずあなたのスピードで変化する

上のケースのように、親やあなたの状態によって断り方はさまざまです。

無理せず、あなたのできる範囲ではじめていくのが成功するコツです。

 

最初はあいまいに答えていくのもいいでしょう。

そして、徐々に断ることが慣れてきたら、「ごめんね。約束していないから今日は無理」と断ってみましょう。そして改めて約束したときだけに会うようにします。

罪悪感が少なくなってきたら、こんどはきっぱりと気持ちを伝えてストレートに断ってみましょう。

 

親がどんなに傷つくことを言ってきても、それは親の心の問題だと考えます。

そして、親に時間を費やすよりも、自分を幸せになるために使いましょう。

こうやって、あなたの心の状態に合わせて親への態度を変えていけばいいのです。

 


Posted by おとなの親子関係相談所 at 12:42 / コラム

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