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コラム 親が否定する

親子喧嘩で人生を消耗しないための3つのルール

親子の喧嘩で人生を消耗しないための3つのルール
 

  • 「腹が立ってしかたがないんです」
  • 「私がどれだけ傷つけられたかをわからせてやりたいんです」
  • 「親が間違っていることをどうにかして理解させないと私の気持ちは晴れません」

 
これは、
私のところへ来てくれた
ご相談者さまたちが
言っていた言葉です。
 
たくさんの方たちが
いつも親と喧嘩をしていました。
 
そして、喧嘩をする度に
大きなストレスを
抱え込んでいました。
 
ストレスを感じるから
イライラしてしまい
ますます喧嘩に発展して
しまうのだけど
 
喧嘩した後には
もっともっと大きなストレスを
抱え込んでしまうのです。
 

(※公開可能はコメントです)
 
最初は冷静に話をしていているのですが、
何かの拍子に親の否定がはじまります。
 
いつもほんの些細なきっかけではじまります。
 
たとえば、
会話をしているときの言い間違いだとか、
私の目つきや表情が悪いだとか、
 
そんなことを言われていると
私もだんだんと腹が立ってきて
つい言い返してしまうんです。
 
そんなことをしているうちに
だんだんとお互いの言葉が強くなっていって
私も親を否定してしまいます。
 
そのうち、
否定合戦になって
しまいます。
 
お互いが冷静になれなくて、
やめたほうがいいって
わかっているんだけど
やめられません。
 
最後には、親から
「傷つけられた」
「あなたは親不孝者だ」なんて言われて
いつも私が悪いことにされてしまいます。
 
そんな親の言葉や態度にも腹が立つのですが、
「私がおかしいのかな」
「私は親不孝なことをしているのかな」
って思ってしまい
罪悪感で苦しくなってしまうんです。
 
私は本当に悪いことをしているのでしょうか?
 
私は親不孝なことをしているのでしょうか?

 
ここに書かれてあるコメントも
ご相談者さまがおっしゃっていた
ことなんですが、
 
この人だけでなく
多くの方たちも同じように、
 
親と喧嘩をした後には
怒りと罪悪感を
強く感じながら
苦しくなっていました。
 

親子喧嘩で子どもは勝てない

このコラムを読んでいるあなたにも
こんな経験があるのではないでしょうか。
 
喧嘩をしていると
心が傷つくようなことを言われたり、
いつも過去の話にすり替えたりして、
最後には話をうやむやにされてしまう。
 
そんなときに
親が言っているのは
こんなことです。

  • あなたは非常識だ
  • あなたは自分勝手だと
  • あなたはワガママだ
  • あなたはいつもそうやって●●ばかりする
  • あのときだって■■だった、このときは▲▲だった
  • そんなふうに育てたおぼえはない
  • 育て方を間違った
  • 親はたくさん生きているから正しい判断ができる
  • 親に逆らうなんておかしい

こんなことを言われると
まじめな人ほど
悩むようになります。
 
まじめな人ほど
相手が言っていることを
真正面から受け止めて、
 
一生懸命に考えて、
答えを出そうと
してしまいます。
 

でも、
親が言っていることに対して
まじめに考えようとすればするほど
悩まされてしまいますよね。
 
なんでこんなことが起こるのか?
 
それは、
ここでお伝えしたような
親の言葉には客観的な根拠が
無いからなんです。
 

心が自立していて
健康的な心理状態の親というのは
言葉や行動に客観的な根拠があります。
 
なぜそのように言うのか?
 
なぜそう考えるのか?
 
なぜその行動をするのか?
 
誰が聞いても理解できる
客観的な根拠があるものです。
 

しかし、
子どもの心を傷つけてしまう
親というのは、
物事を主観的に考えます。

  1. 思い込みや決めつけ
  2. 不安や恐れ
  3. 依存心

これらのことをもとに考えて
それによって生み出したストレスを
子どもにぶつけようとしてきます。
 
そんなときに親が言っているのが
客観的な根拠の無い言葉、
思い込みや決めつけばかりの
主観的な言葉なんです。
 

とは言っても
親に悪意があるわけでは
ありません。
 
子どものことを
わざと傷つけようと
しているのではありません。
 

親が自分自身で
生み出したストレスなのに、
「子どもから与えられたストレスだ」
って思い込んでしまうんです。
 
そして、
「子どもが悪い」
という結論を元に
また考えて、
 
否定したり、
考えを押しつけたり、
 
ときには心無い言葉で、
子どもの心を傷つけて
迷わせてしまいます。
 

もうわかってきたのではないでしょうか。
 
なんでいつも親との会話がすれ違ってしまうのか?
 
なんでいつも親と話をしていると腹が立ってくるのか?
 

親の言葉を
真正面から受け止めて
まじめに考えてしまうあなた。
 
そして、
思い込みや決めつけで
根拠もない言葉で
責めてくる親。
 

親は思い込みや決めつけで
話を展開していくのですから、
まじめに考えようとする人ほど
振り回されてしまいます。
 
思い込みや決めつけで考える親は
勝てるまで話をすり替えることも多いし、
 
子どもを生んだこと
子どもを育てたこと
子どもにお金を使ったこと
など、
 
子どもが反論できない話題を出して
責めてくることもたくさんあります。
 

事実をもとに
根拠を積み上げて
論理的に物事を
考えてようとする人。
 
誰にも迷惑をかけず
自分の発言や行動に
責任を持とうとする人。
 
そんなふうに、
誠実に生きようとしている人ほど
親子喧嘩では勝てません。
 
これが、親子喧嘩で
子どもが勝てない理由です。
 

喧嘩に負けないためには、喧嘩をしないこと

親子喧嘩は親が勝つようにできています。
 
根拠は無いけど
破壊力抜群な言葉を
矢継ぎ早にぶつけられていては、
 
どんなに自分は悪くないとわかっていても
苦しくツラく感じてしまいます。
 

そんな親の言葉に怒りを感じて
親にやり返そうとするのは、
 
親が勝つゲームに
乗せられているということになり、
じつはあなたが親の支配下に落ちている
ということと同じです。
 

怒りに飲み込まれて
感情のコントロールができなくなれば、
冷静な判断ができなくなります。
 
親を負かしたいと思って
あなたの貴重な時間や精神力を費やしても
得られることは何もありません。
 
勝っても負けても
心が傷つくばかりで
メリットはありません。
 

また、親に向けた怒りは、
罪悪感と恐怖心となって
自分に帰ってきます。
 
もし親を論破できたとしても、
「言い過ぎたかな・・・」
「親を傷つけてしまったかな・・・」
と思って、罪悪感が強くなっていきます。
 
怒りから覚めて冷静な自分に戻ったとき、
「次は何を言われるだろう・・・」
「明日はどんなふうに否定されるだろう・・・」
と思って、恐怖心が
強くなっていきます。
 
あなたが正しいことを言うほど
親はなんとかして勝とうとして
またあなたを傷つけることを言ってきます。
 
強く押せば、
それ以上の強さで押し返してきます。
 
そしてますます
あなたの心は
消耗していきます。
 

怒りで自分を見失わないための3つのルール

大切なことは、
親に感じる怒りに飲み込まれる前に
自分自身をコントロールしておけるように
なっておくことです。
 
そのためには
先に親が抱える問題を知っておき、
振り回されないあなたになっておく
必要があります。
 
そのための知識を
3つお伝えします。

〈ルール1〉勝負を決めようとしない

勝負にこだわらないようにしましょう。
 
勝負を決めようとすることは、
また不毛な争いを生み出します。
 
喧嘩に勝とうとするよりも、
親にかまわず自分の思ったとおりに
行動するほうがあなたにとって
ずっと価値のあるものです。
 
勝負を決める必要はありません。
 

〈ルール2〉親の言葉を信じない

親があなたを否定する言葉など、
何の根拠も無いことです。
 
親の価値観で一方的に見た、
親だけの意見です。
 
あなたにとって
真実でないことを言う親に
翻弄されてはいけません。
 
あなたはあなたの考えを
信じればいいのです。
 
わかろうと努力しない親に
わからせようとする必要もありません。
 

〈ルール3〉「戦わない」が勝ち

もし喧嘩になりそうな
雰囲気になったら
親から離れてもいいです。
 
親はあなたを怒らせて
一生懸命に自分の有利な
ゲームをしようと
しているのかもしれません。
 
そうやってあなたを
いつも束縛しようと
しているのかもしれません。
 
離れることは、親に対して
「私は喧嘩しませんよ。支配されませんよ。」
というメッセージを送ります。
 
『逃げるな!』と親が言っていても
かまわず正々堂々と離れましょう。
 

エネルギーを自分のために使う

もし親から離れることに
罪悪感が残るなら、、、
 
「冷静に話し合いができるならいつでも聞くよ」
と言い残して離れてもいいでしょう。
 
もし親から離れることに
悔しさが残るなら、、、
 
「戦っても何の意味もないからね」
と自分自身に伝えてあげましょう。
 

親子喧嘩は、
人生の時間も
生きるためのエネルギーも
自ら親に費やしているのと同じです。
 
人生の無駄遣いをしているのと
同じです。
 

「親と不毛な時間を過ごしても無駄だ」
と考えて怒りをコントロールすることを
目指してみてください。
 

親に怒りをぶつけても
傷つけ合うだけで
あなたの人生にプラスになりません。
 
それに、、、
 
あなたの考え方、
価値観、
人格、
性格など、
 
あなたに関わるもの、
人生すべてがどんどん後退していくようなものです。
 
親からパワーを
吸い取られているのと同じです。
 

そもそもあなたの人生は
あなたのものです。
 
あなたが自分の人生を
自由に生きることは当然の権利です。
 
自分のエネルギーは
自分の人生のために使って
いいんです。
 

親と戦って
親の間違いを証明する必要も、
自分の正しさを証明する必要も
ありません。

 
そもそも、
戦わなくても
あなたは自由に生きて
いいんです。

 

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