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子離れしてくれない親への対処方法

子離れできな親への対処方法

FROM:親子関係カウンセラー川島崇照
 

いつまでも依存して、子離れしてくれない親がいます。
罪悪感を感じさせて責任を押し付けてきます。
本当は自分の問題であるはずなのに、あたかもあなたが悪いかのように言ってくることもあります。

  • お前は自分の事しか考えていない!
  • 自分さえ良ければいいのか?
  • 私の世話は誰がするんだ?私が死んだらおまえのせいだ!
  • 生活がよくならないのはおまえの働きが悪いからだ!もっと給料のいい仕事をしろ!

恋愛、就職、結婚、出産など、あなたは人生の節目節目で悩まされたでしょう。
こういうことを言う親は被害者意識の非常に強いタイプだとも言えます。

自分を不幸だと決めて、あなたにその責任を負わせようとします。
よく考えてみれば、どれも根拠のないことばかりなのですが、その言葉に翻弄されて、心を傷つけられる方がとてもたくさんいらっしゃいます。

 

しかし、親は誰にでもそうするわけではありません。
しっかりと相手を見て、自分より弱い相手を探します

そこでターゲットになりやすいのが『子ども』です。
そのなかでも特に多いのが「長女・長男(第一子)」です。

 

自分の問題に向き合おうとしない依存的な思考構造

罪悪感を感じさせて責任を押し付けてくる親というのは、いつも他人に《依存的》にかかわっています。

精神状態は非常に不安定だと言えるでしょう。
ストレスを抱えやすく、いつも心に余裕がない状態になっていることが多く見られます。

《依存的な親の特徴》

  • うつに落ち込んでいる
  • 自分で決められない
  • 考え方が極端
  • 悪い結果ばかりを予測して行動に移さない
  • 自分の問題に真剣に向き合わない
  • 他人のアドバイスを鵜呑みにしている
  • いつも何かにすがっている(占い、宗教…)
  • 「だって~」「でも~」などと言い訳が多い
  • 不平不満、嫌味、悪口、愚痴が多い
  • 老化や病気を理由に、自分は弱いことをアピールする
  • 「死ぬ」「生きていけない」など、生死に関することを言って脅す

これらの言葉の他に、自分がうまくいかないことの責任を押し付けます。
そして、問題解決までをもあなたに依存しようとします。
 

そもそも、自分に問題があるとはおもっていません。
だから、自分で解決しようという発想は持てません。

それよりも、『周囲の人間が悪い』という先入観が強く働きます。
「私はつらい」「そのつらさの原因をつくているのがおまえだ」と考える思考構造が否定の言葉となり、あなたに罪悪感を植え付けます。
 

親に依存させないためにできること

親のすべきことと子どものすべきことをごちゃまぜに考えてはいけません。
親は『親』としての責任を放棄し、あなたに責任転嫁しようとしています。
 

この責任転嫁に受け入れてしまうと親の依存はどんどん強くなっていきます。
こんなとき、あなたがまず取れる対処方法は『はっきりと責任の所在を考える』ことです。
 

自分自身に問いかけてみてください。
「それは私の責任なの?それとも親の責任なの?」と、、、

親がすべきことであったり、親のせいでその出来事が起こっていたことがわかったら、「その責任は私のものではない」と考えましょう。
そして、親が責任を転嫁してこようとしたら、はっきりと自分の気持ちを伝えて断りましょう。
 

【言葉の例】

  • そんなこと言われても私にはどうすることもできないよ
  • だからって私が悪いことにはならないでしょ
  • そう思うのは勝手だけど、私には何も責任はないよ

上の例のような言葉を伝えても親は変わらないかもしれません。
断れば親もしぶとく食い下がるでしょう。
親もこれまでの都合のいい状態がなくなるので感情的になります。
 

しかし、それでも大丈夫です。
なぜならば、大切なことは、親を変えることではなく、あなたが親の責任転嫁を受け入れない人になることだからです。

理想的な状態は、親が責任転嫁をしようとしてどんなに罪悪感を感じさせてこようとも、あなたがはっきりと気持ちや考えを伝えて断ることです。
「受け取らないぞ」という気持ちはっきりしているほど、あなたの言葉となり態度として表れるはずです。
 

そして、その言葉と態度が親に学習させるでしょう。
『いままでのように責任転嫁できない』『今までのように罪悪感でコントロールできない』と新しく学びます。
あなたの言葉と態度が一貫していれば、親も侵入するすきを失います。
 

あとは粛々と実践していくのみです。
繰り返していくことで、あなたの心はどんどん強くなっていきます。
 

自分のものではない不要な荷物を背負い込む必要はありません。
罪悪感を感じさせるのは、あなたをいつまでも支配していたいという親の気持ちの表れです。

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