[相談事例]親を許すことができません。

2016年5月28日

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FROM:親子関係カウンセラー川島崇照

 

わたしはどうしても毒親や毒兄弟を許せません。

女性の相談

許しとはなんでしょうか?
どうなることがそのゴールなのでしょうか?
ある本で「毒親を許すことが大切だ」「憎み続けている限り解放されないし、幸せになれない」と書いてありました。
わたしはどうしても毒親や毒兄弟を許せません。
どうしたら、許せないと思ってしまう相手に対して『許し』が実践できるのかを教えてください。

 

「許し」とは、罪をすべてなかったことにすることです。

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はじめまして。

おとなの親子関係相談所
カウンセラーの川島です。
ご質問ありがとうございます。
 
「親を許せば楽になれる」と解説する書籍はたくさんあります。
しかし、わたしはそういったものを見るたびに「根本的にはそうだけど、それができる人は少ないよね」と思います。

はたしてあなたは、あのツラかった過去を水に流せるでしょうか?

「許したくても許せない」という心理プロセスを全部すっ飛ばして、結論だけ言っても実践できずに苦しむ人が増えるだけではないかと思ってしまいます。

それなら、「許したくないから許せない」と考えるほうがよほど自然ですし、そのほうがずっと受け入れやすい形だと思います。

 

結論「許さなくてもいい」

許そうとして苦しくなるなら、逆にとことん憎むぐらいがいいです。

そう、許さなくていいんです。

しかし、それでも許そうとする人たちがいます。
そして、許そうとしても許せずに落ち込んでいく人がたくさんいます。

なぜ落ち込んでいくのか?

無理に許そうとすればあなたはまた自分の気持ちを裏切ることになるからです。

これまで許そうとしてきて、それでもうまくいかなくてツラくなっていたなら、、、

その方法はそもそもあなたには合っていなかったのかもしれません。

もしかしたら、あなたはまだその段階に無いのかもしれません。

もう自分の気持ちを裏切るのをヤメてみませんか?

 

 

憎しみがもたらす不具合

でも、憎んで憎んで憎み続けたあなたはどこかで気づくでしょう。

『憎み続けても自分のためにならない』と。

憎み続けるということは、今でも頭のなかに親を住まわせておくことであり、それは見たくもないものを今でも見続けていることにもなります。

そして、憎しみはあなたの精神力を奪い去ります。

これでは今でも親に支配されているのと同じです。

腹立たしさ、悔しさ、悲しみ、、、

憎むことで溜まり続けた欲求不満はあなたに負担をかけ続けるでしょう。

あなたはそれらの感情の解消に翻弄されるかもしれません。

嫌なことを忘れるために買い物をしてみたり、
お酒を飲んでうさ晴らしをしてみたり、

それは、あなたが幸せになるために自分に使うはずだった労力や時間、お金でさえも奪われているということです。

 

 

「赦し(ゆるし)」という考え方の提案

「赦し」とは、親の罪は過去に実際に起こった事実であるが、しかし自分のためにこだわらないことです。

あなたが見るべきは親でもなく過去の自分でもなく、『これからの自分』

もう二度と支配されないということは、過去に親からされたことに縛られず、これからの自分を幸せにするために精神力も時間も使っていくことです。

頭のなかから自分を傷つける危険な人たちを追い出し、空いたすき間で自分や自分の大切な家族の幸せを考えていくことはできます。

それが “自分のための赦し(ゆるし)” です。

親は確かにあなたの心を傷つけました。
それは間違いのない事実です。

親はこれまであなたを傷つけてきたとは思っていないかもしれません。
ですから当然、自分たちのことを正当化するでしょう。

さらに、きょうだいや親戚でさえ親のほうを擁護するかもしれません。

もしかしたら、作り話や勘違いのように責めてくるかもしれません。

しかし、傷つけられたかどうかはあなたにしかわからないことであり、それは誰にも否定できないのです。

あなたにとっての絶対の事実だったのです。
だから、親の罪を無かったことにしなくてもいいんです。

赦し(ゆるし)とは、誰がなんと言おうと罪は罪として認め、あとは自分が前進していくためにこだわらないという考え方です。

 

 

しかし、赦せないという人も必ずいる

それでも、赦せないという人はたくさんいるでしょう、、、それも大丈夫です。

そんなときはそもそも憎しみが足らないのかもしれません。

憎んで憎んでこれ以上にないぐらいに憎んで、それを言葉に出して、文字に書き出して自分の憎しみを目の当たりにしてみましょう。

憎しみを外に吐き出すことで徐々に心に余裕ができてきます。

例えば、ひとりで車に乗っているときに親への憎しみを叫んでみましょう。

誰も聞いていな場所で、おもいっきり「バカヤロー」と叫んでみましょう。

誰も聞いていないのですからいつもは言うのも躊躇してしまうような言葉を使ってもいいです。

親の罪を糾弾する『親宛ての手紙』を書いてみることもいいでしょう。

もちろん手紙は出しません。ですから、「あなたたちに親になる資格はない!」と書いてみるのもいいです。

今まで言えなかった本当の気持ちを気が済むまで書き続けてみてください。

そうやって、あとは時間をかけて吐き出していくことです。

心の余裕があなたにとってじゅうぶんな大きさになったとき、そのときが自分のために赦せるようになった “新しいあなた” に変われるときです。

 

 

自分の感覚を大切にする

無理に許そうとしなくてもいいです。

心が変化していくには順番があります。
苦しさを感じるときはその順番を守っていないときです。

感じる違和感を大切にしてください。
「なにかが違う」と感じられるあなたでいることが大切です。

もうこだわらなくてもいいです。

他人がなんと言おうとも親の罪は変わらないのです。
憎んで憎んで憎みきったら、残りは自分の幸せのために使いましょう。

幸せになってください。
あなたは幸せになるために生まれてきたのですから。

 


Posted by おとなの親子関係相談所 at 17:02 / ご相談事例

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