ヒステリックな母が抱える心の問題と対処方法5つのステップ

2016年6月29日

ヒステリックな母が抱える心の問題と対処方法5つのステップ

FROM:親子関係カウンセラー川島崇照

 

ご相談をお受けしていると、過去の親の言動を聴いているだけででおおよその性格パターンというもの見えてくるものです。
そして、これまでのご相談者さまからいただいたお話のなかでたくさん登場してきたのが『ヒステリックな母親』でした。

ヒステリックな母親はいったん怒りだすと手がつけられないようになります。

ご相談者さまの多くがいつも母親の顔色を伺って警戒しているのですがそれでもやっぱり怒りを爆発させ、攻撃的な言葉で傷つけられていました。

ヒステリックな母親に対してこれまでどのように対処してきたのかをたずねると、、、

自分のほうから折れて謝罪してその場をしのいでいた方や逆に激しく戦っていた方、ガマンして言うとおりに従ってきた方までさまざまでした。
実はコレすべて母のヒステリックをさらに悪化させることばかりなんです。

あなたはいかがですか?

もしあなたが同じようなことをしてしまっているなら母親はいつまでもヒステリックな関わりをやめません。
それに、あなたはますます傷つけられて心はボロボロになっていくでしょう。

ヒステリックな母親から心を守っていくには、なぜ母親がヒステリックになるのかを知る必要があります。
さらに、適切な対処方法を身につける必要があります。

今回は、ヒステリックな母親と関わっていくときに知っておきたい心の守り方をお伝えします。

 

ヒステリックな母親の特徴

 

ヒステリックな母親が持つ代表的な特徴です。
あなたの母親がいつもしていることを思い出しながら照らしあわせてみてください。

  • 怒りを爆発させる(まるで瞬間湯沸かし器のように)
  • 一旦怒りだすと手がつけられない(聞く耳はもうない)
  • 激情的な行動(わめく、毒づく、叫ぶ)
  • 強い被害妄想とひがみ(私は被害者!)
  • いつの間にか過去の話題にすり替わっている(あのときもこのときも〜)
  • 自分が正しくて、子どもが間違っていると思い込んでいる(当然でしょ)
  • 自分の都合のいいように事実を歪曲する
    (あったかもしれない→あったはずだ→あったにちがいない!)
  • こちらが正しいことを言うと逆上してさらに怒りを爆発させる
    (私を否定するなんて100万年早い!)
  • 冷静になって聞けば言っていることは支離滅裂で根拠が無い
    (さっき言っていたことと違う、、、)
  • 都合が悪くなると「うるさい!黙れ!」(必殺技1)
  • それでもうまくいかないと無視する。押し黙る(必殺技2)

 

毒親度診断

 

ヒステリックな母親が抱える心の問題

 

母親がヒステリックなのには必ず理由があります。
生まれ持った性格などではありません。

ヒステリックになるのはそのほとんどが心に問題を抱えているからです。

 

①幼少期からストレスを溜め続けてきた『ヒステリック母』

たとえば親の親もまた心を傷つけるような人だった場合です。親に愛されず、否定や差別を受けて育ってきた方は常にストレスにさらされてきました。ストレスを感じたら何らかの方法で発散すればいいのですが、そもそもその力を持たない子どもはただただ溜め込んでしまうようになります。
子ども時代に溜まり続けたストレスは大人になったからといって自然と解消されるものではありません。いつまでも体のなかに残り続け、いつ爆発するかわからない怒りの原因になってしまいます。

 

②親から怒り方を学んでしまった『ヒステリック母』

親もそのまた親から怒り方を学んでしまった場合です。子どもというのは親の行動から自分の振る舞い方を身につけます。たとえば、母親が父親を激しくののしっていたのをいつでも目の当たりにしていれば、言葉遣い、声の大きさ、スピードまでコピーしてしまうことはあります。
瞬間湯沸かし器のようにドカンと怒りを爆発させる親の姿を見続けてきた影響かもしれません。

 

③感情をコントロールすることが出来ない『ヒステリック母』

怒ることに慣れすぎてしまって感情と行動が直結している場合です。通常、人は『感情→考え→行動』の順番に思考を巡らします。しかし、怒ることに慣れすぎてしまうと、考えが欠落し『感情→行動』のようになってしまいます。
たとえば、親の意見とあなたの意見が違ったとき、通常は「意見が違うね」と考えるでしょう。しかし、直結している人は自分の意見を受け入れられず「ムカーッ!(感情)→怒る(行動)」となります。
怒っているときは本人も感情をコントロールできません。相手をとことんまで攻撃し尽くすまでやめられないという状態になりやすいでしょう。

 

④心が自立しておらず依存的な『ヒステリック母』

いつも誰かのせいにしている親の場合です。ストレスの発散は自信の責任で行わなければなりません。それなのに、あなたに責任があるかのように言ってあなたでストレスを発散しようとするのはとても依存的な親の行動パターンです。心が自立していないので愚痴や悪口、不平不満が多いでしょう。
さらに被害妄想やひがみ根性が強いのも依存的な母親が持つ特徴です。ちょっとしたことでも被害を受けたように感じます。それゆえにまたストレスを溜め込み、爆発させるの繰り返しです。

 

⑤自分を守りたい『ヒステリック母』

子ども時代からいつでも否定されていると大人になっても自分に自信がもてません。そういった親は家の外では『良い親』を演じて賞賛を得ることで欠落した自信を補おうとします。しかしの反面、家の中では非常に支配的になります。自分が一番偉いことを示すために家族メンバーを否定したり、ののしったりします。これも自信のない気持ちを補おうとする行為です。
また、差別されて育った親はほんのちょっとした一言で怒り出します。他人が言った冗談が通じません。バカにされたように感じ衝動的に反応します。感情をむき出しにして攻撃を始めることは少なくありません。
これらはすべて過去に心傷ついた経験を持つ母親が自分を守るために反応していることです。

 

ヒステリックな母親への対処方法

 

ここに書かれていることはヒステリックな母親への対処方法のステップです。
1から5まで順を追って進んでいくのがあなたが母親に対する恐怖心と罪悪感を最小にしていく秘訣です。

 

〈ステップ1〉 冷静に観察する

母親のヒステリックな言動に惑わされないようにしなければなりません。そこであなたがまずすることは『冷静に親を観察する』です。フラストレーションが溜まり続けた母親はストレスというボールをあなたに向かって投げています。まずはどんなボールを投げてくるのかを冷静に観察しましょう。

 

〈ステップ2〉 会話のキャッチボールをしない

あなたは親の投げてくるストレスというボールを掴む必要はありません。わざわざ取ってあげて投げ返していれば、いつまでたっても的扱いにされてしまいます。母親はボールを取ってくれるたからまたあなたに投げるのです。『ムシャクシャしたときはまたボールを投げればいいんだ』という発想を持たせてはいけません。
自分を守ろうとして母親を否定したり、こちらの考えをわかってもらおうと説得したりすることもキャッチボーうをしていることになります。

 

〈ステップ3〉 はっきりと自分の気持ちを伝える

自分の気持ちを宣言しましょう。嫌なときは嫌だとはっきり伝えましょう。ただし、その気持ちを母親にわからせる必要はありません。否定されても自分の正当性を訴える必要もありません。なぜならばそれらもキャッチボールしていることになるからです。
また、その場をしのごうとして謝ったりすることは問題解決を遅らせます。なぜならば、親の言い分が正しいと認めていることになるからです。何も言わないことも問題解決を先送りすることになります。何も言わないということは、親に勝手に思い込んで良いと許可していることになるからです。
あなたができることは、自分の気持ちを回りくどい言い方をせずストレートに宣言することです。

 

〈ステップ4〉 断って立ち去る

母親が怒り出したらひとこと断ってその場から立ち去りましょう。
母親はあなたというターゲットがいるからここぞとばかりにヒステリックになっています。あなたの心を傷つけていることなどお構いなしに自分の都合だけで関わってきます。
「冷静になれないなら話は聞けないよ」とひとこと伝えて立ち去りましょう。毅然な態度を示して「ヒステリックな関わりは受け入れませんよ」という意思表示をしましょう。

 

〈ステップ5〉 責任を感じない

今までのヒステリックな関わりが通用しないとわかった母親は違う方法であなたを攻撃してくるかもしれません。そのとき多くの親は罪悪感を感じさせるようなことを言ってくるものです。「今まで育ててやったのに、、、」「おまえは冷たい」「親不孝者!」…etc しかしだからといってあなたが責任を感じなくても良いのです。親はこれまでの都合の良い状態に引き戻したいからこそやっていることであり、あなたに責任があることの証明にはなりません。それに、親と子の支配関係が変化していくときというのはこういったことがよくあるのです。

もし、断って立ち去ることに罪悪感を感じてしまうようなら、、、あなたは真実を知る必要があります。
それは、あなたが親のそばにいると親はいつまでも心の問題を抱えたままで苦しむということです。親は依存先があるから依存するのです。あなたがいるから安心してヒステリックな母親になるのです。
ヒステリックな性格は親自身が変わろうと思わないかぎり変わっていきません。それなのに、あなたがこれまでと同じようにそばにいることは、母親が本当の問題が自分の心のなかにあることに気づくチャンスを奪う事になります。

それに、いちばん怖いのはあなたも解消しきれないほどのストレスを抱えてしまいかねないということです。あなたが親となり、子育てをしていくとき、あんなにも嫌だった母親と同じことをしていたなんてことになればまた被害者が増えてしまいます。

 

まとめ

ヒステリックな母親は感情をコントロールすることができません。とことんまであなたを追い詰めて攻撃してきます。
そんな母親に対してあなたも感情をむき出しにして反応していれば、いつまでたっても母親の呪縛から逃れられません。

できるだけ冷静に対応することからはじめましょう。母親を冷静に観察することができればあなたも衝動的に反応することも少なくなるでしょう。そして、『見る目』を持ったあなたは母のヒステリックな言動を受け取らず、毅然とした態度を示していくこともできます。

そして自信を持ってヒステリックな母親から自立しましょう。まずはあなたから心の自立を果たすのです。
母にとっては試練のときかもしれません。しかし、その苦しみの先にしか母の自立はありません。

『お互いが自立する』という自然な親子関係になるだけです。これまで異常だった関係が普通に戻るのです。

 


Posted by おとなの親子関係相談所 at 20:32 / コラム

つらい親子関係・対人関係の問題のお悩み相談