毒親の影響まとめ[その1]

2017年3月5日

毒親の影響まとめ

FROM:親子関係カウンセラー川島崇照
 

毒親の影響というものはさまざまなところにあらわれます。

その影響が自然になくなるということはほとんどありません。

ほとんどの方たちが自分がどんな影響を受けているかもわからずに日常のなかで不具合を感じています。

そしてその影響が自分の性格であるかのように思って苦しんでいる方もいらっしゃいます。

どんな問題解決でも同じですが、まずは自分がどんな影響を持っているのかを知ることが大切です。

 

今回はかつて毒親との関係で悩まされていた方たちが克服していった影響をまとめてみました。

なかでもより多くの方たちが苦しんできた影響の数々をご紹介します。

 

いつも自分に自信がない

「自分に自信がない」というのは生まれた後に備わった感覚です。

自信のない赤ちゃんなんていませんね。
あなたは赤ちゃんのころ自分に自信がないなんて思っていなかったし、
将来自分が自信を持てないなんて考えもしていなかったはずです。

『自信』という感覚は7歳くらいまでの親との関係に大きく左右されます。

心が健康な親は、子どもに口や手を出さずになんでもやらせてみて、
うまくいかなかったら「それはうまくいかない方法がわかったということだし、
もっとうまくいくための可能性が広がったということだよ」と教えます。

もしあなたがそういった安全な親や家庭で育っていたなら、
あなたはつらい思いをせずに自分に自信を持った人になっていたでしょう。

逆にもしあなたの親があなたの個性や価値観を尊重せず、
いつも否定や批判、無視や拒否をしていたなら、
あなたが自信を持てない理由は親子関係にあった可能性が高いでしょう。

あなたは毒親から『自分を信じる』という感覚を奪われたのかもしれません。

何に対しても最後までやり遂げることが出来ない
新しいことへ挑戦することが苦手であきらめがち

失敗することを悪いこととして教えられるとこういった苦手意識が出てきます。

親が失敗を責めたり、やり方を否定したりと、ネガティブな関わりをしていたなら、あなたは『やればできる』という感覚を親から学べなかった可能性が高いでしょう。

結果いつでも失敗を予測してしまった怖くなります。

「どうせうまくいかないや」と思って途中で諦めてしまうことが多かったでしょう。

自分の意見がない

幼少期に自分の意見を聞いてもらえなかったり、否定されたり、言えない雰囲気があった家庭で育つとなりやすい症状です。

また、あれやこれやと口や手を出されて考えるひまも与えずに過保護に育てられた方も持ちやすい症状です。

どちらにせよ、自分の意見を言っても受け入れてもらえないという思いがいつしか考えることをあきらめ、自分の意見を持てなくなっていきます。

人に嫌われることが怖い

人に嫌われることは誰でも怖いものです。

しかしその怖い気持ちが過剰なまでにあって人間関係に不具合が起きているなら問題です。

人に嫌われるのが怖くて自分の意見が言えなかったり、やりたくもないことをしていたり、相手に都合よく使われているようなつらい状態なら、あなたは親から度重なる否定でコントロールされて育ってきたのかもしれません。

「おまえは自分のことしか考えていない」「わがままだ」「自分勝手だ」「おまえを好きなやつなんてひとりもいない」こんなふうに言われていると自分のすべてがダメなように思えてしまい、何をするにも他人の目を気にしてしまいます。

そして、嫌われないために他人に合わせることで安心を得ようとします。いつでも他人軸で考えるようになり、自分がどうしたいかがわからなくなってしまいます。

愛情を素直に受け取ることが苦手

自分が愛される存在だと思えていないのでしょう。

人が成長していく過程で親との関係はとても重要です。特に7歳までにどれだけ母親から愛情を受け取ったかがその後の人格形成に大きく関わってきます。

もしあなたが母親から愛情を受け取れていなかったとしたら、あなたは自分を大切にできなくなっているかもしれません。

自分自身のことを“価値が低い”と思っている方は多く、愛されることに居心地の悪さを感じたりもします。

また、異性に愛情表現をされても逆に相手を疑ってしまうということもあります。

柔軟性がない、頑固

世の中には答えのないこともあるし、どんなに頑張っても結果が伴わない場合もあります。

しかしあなたがそういったことを許さない親に育てられたなら柔軟性がなくなってしまっても仕方のないことかもしれません。

いつも0か100かで判断されていて、結果が出るまでの過程や努力を認めてもらえませんでした。

自分でも100点を出さないと意味がないと思ってしまいます。

結果が99点でも努力が足りなかったと自分を責め続けてしまいます。

自分に価値がないと思い込み、何も手につかなくなる

自分に価値がないと思っている方の多くが愛情不足な家庭で育った例が多く見られます。

自分に価値を見出すためには他者からの評価を得る必要があります。

それを最初にしてくれるのが親という存在です。

しかし親がその役割を放棄していた場合、例えば、ほめられたことがないとか、否定ばかりされていたなど、『自分には価値がある』とは思えないでしょう。

あなたは子ども時代に傷ついたまま自分には価値が無いと思い込んだまま成長したのかもしれません。

マイナス思考で「どうせ~になる」と決め付けてしまう

「どうせ失敗する」「どうせうまくいかない」という思考は否定する親との関わりのなかでつくりあげられた可能性があります。

親は失敗することを恐れてあなたを制限していたのかもしれません。

いつでも悪い予測ばかりをしてあなたの考えを否定したり、行動を止めさせようとしていたかもしれません。

親は自分の不安をあなたに押し付けていたということになります。

誰に何を言っても分かってもらえないし、無意味だと思ってしまい何も言わない

これは親からいつも考えを押し付けられていた方たちに見られる代表的なパターンです。

押し付ける親は自分の考えが正解だと思いこんでいます。

だからそもそもあなたの気持ちや意見を聞く耳がありませんでした。

こういうタイプの親はあなたの言っていることがわからなかったのではありません。

最初から聞かないと決めていただろうし、自分たちの考えが絶対に正しいと思い込んでいたのです。

何度も伝えても理解されなければあなたもそうすることが無意味だと思ってしまうでしょう。

その影響が今になっても残っていると考えます。

他人を信用できない

毒親からの影響だとすれば、たとえば「他人は信用できない」と親が言っていたことをあなたが信じてしまったり、「他人を信用してはならない」とあなたが親から言い聞かせられていたりというケースが考えられます。

また、親が他人からだまされて大きな借金を負ってしまい、子どもが貧しい生活を経験したりといったケースも過去にはありました。

『他人は信用できないものだ』『他人を信用するとバカを見る』など、過去の経験から強く信じ込んでしまった可能性が考えられます。

人の顔色ばかりを伺い(特に親の)気分が悪そうだったりすると、相手を気遣うことに必死になる

これは暴力を振るう親や怒りを爆発させる親から育てられた方に見られる代表的なパターンです。

親が怒ることは子どもにとってとても大きな恐怖になります。

さらにそれが予兆もなくおこっていたとすれば、いつも親の顔色をうかがってビクビクしていたということは頻繁にあったでしょう。

不機嫌そうな人を見ると不安になります。恐怖心でいつも他人の感情を読むようになります。

悪い事ばかり考えて疲れてしまう

悪いことばかりを考えてしまうのは過去に否定批判を繰り返し受けていた方が持ちやすいパターンです。

否定されれば傷つきます。

傷つかないためには否定されそうなことは排除していかなければなりません。

そのためにはあらかじめ悪い結果を予測しておけばいいわけです。

こういった自己防衛本能が今でも心の癖として残っている可能性があります。

しかしそれはそもそもやりたかったことではないでしょうし、また悪い結果を予測してしまえばやりたいことも我慢してしまうかもしれません。

そうやって自分をいつでも制限してしまうのでストレスも溜まりやすく疲れを感じてしまいます。

起こっても居ないことをあれこれ勝手に想像して落ち込む

これも上のパターンと同じです。

前もって悪い結果を予測しておくことで自分を守ろうとしているからです。

人の怒鳴り声、大声、ドカドカと歩く足音に怯える

いつも感情的になって怒りを爆発させていたり、暴力を振るっていた親に育てられた方の特徴的な影響です。

あなたが子ども時代、親とは絶大な権力の持ち主でした。

そんな権力者が怒鳴り散らしたり、大きな音をたてていれば怖いと感じるのは当然です。

あなたは子ども時代に『怒鳴り声や大声=怒られる=怖い』『ドカドカと歩く足音=親が怒っている=怖い』とインプットされてしまったのでしょう。

それが大人になっても影響としてのこっており、自分には関係のないことなのに人の怒鳴り声を聞くと『怖いと思え』というプログラムが発動してしまうのです。

自分の考えは違うのに相手に合わせてしまう

他人から嫌われることを極度に恐れている状態でしょう。

これは自分勝手でわがままな子どものような親に育てられた方たちに見られる症状です。

あなたにとって良いと思ったことでも親にとっては気に入らないなんてこともあります。

そこで親が気分を害してあなたを無視したり、必要なことをしなかったり、関わりを拒否していたなんてことがあったかもしれません。

そうすると子どもは『親の気分を害するようなことをしてはならない』と信じてしまいます。

その影響が大人になっても手放せず、いつでも相手を優先して自分の気持ちは隠してしまうようになります。

 

最後に

あなたにも当てはまる影響はありましたか?

もし「ある」と感じたならあなたは知らず知らずのうちに自分にとって不具合のある行動を選んでいるかもしれません。

 

影響があったからといって落胆する必要はありません。

まずは自分にとって不必要な影響を持っていたことを知ることができただけでも大きな前進です。

大切なことは知った後にどう行動するかです。

 

あなたは今スタートラインに立ったばかりかもしれません。

前に進めばいつかはゴールにたどり着きます。


Posted by おとなの親子関係相談所 at 20:20 / コラム

つらい親子関係・対人関係の問題のお悩み相談