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『親が嫌い』という悩みを解決に導いてくれる相談相手とは?

『親が嫌い』という悩みを解決に導いてくれる相談相手とは?-2

FROM:親子関係カウンセラー 川島崇照

 

 

「親は子どもを愛しているものだ」という間違った常識

日本では親子関係の悩みはなかなか理解されません。

なぜならば、「親は子どもを愛しているものだ」という考えが常識であるかのように思われているからです。

だから、親のやっていることは愛情のもとに行われていて、それを受け入れられないのは子どものワガママだと言われてしまうこともあります。

 

そもそも、大人になってからの親子関係の悩みを相談できる専門機関もなく、知識を持っているカウンセラーも不足している日本では、親子関係の問題に対する理解もすすみません。

勇気を出して悩みを打ち明けたのに逆に否定されて悩みを深めてしまった方もいるでしょう。

 

  • 相談したら、「親はあなたのことを思ってやっているはずだ」と言われて理解してもらえずつらかった、、、
  • 逆に「あなたが親にもっと感謝すべきだ」と言われてしまった。怖くてもう相談できない、、、
  • 親との関係が改善した過去事例を紹介されて和解をすすめられた、、、
  • カウンセリングで「許せば楽になる」と言われたが、どうしても許せない。そんな自分はおかしいのだろうか、、、
  • 「親は子どものことを愛しているものだ」と言われて、逆に親の気持ちを理解するようにうながされた、、、

 

どこに相談に行っていいのかもわからずに苦しんでいる方もたくさんいらっしゃいます。

そもそも問題を問題とも気づけずけない方もいて、相談にまでたどり着けないという現状もあります。

また、親子関係の問題を「恥」と捉えてしまうためことも相談しづらい状況をつくる大きな要因になっています。

 

親子関係の悩みを相談したときに感じる3つの落胆

苦しむのは子どもたちです。

悩みや不安を誰にも打ち明けられずに抱え込んで、処理しきてないほどのストレスを感じています。

勇気を出して打ち明けたのに、かえって落胆させられることがあります。

 

きょうだいに相談して落胆する

きょうだい間でも親に対する気持ちはまったく違ったものになります。特にきょうだいに平等に接することをしなかった親に育てられたならなおさらです。

あなたがもし親からきょうだい間において比較差別を受けていたなら、冷遇されたあなたは『悪い親』という印象を持つかもしれません。しかし、一方優遇されきょうだいにとっては『良い親』であったかもしれません。一緒に育てられたきょうだいでも親に持つ印象はまったく別のものとなってしまいます。

あなたのきょうだいたちは親の良い面しか知らないかもしれません。そうすれば、あなたが相談してきた内容を聞いて「親を悪く言っている」と取られて否定されるかもしれません。

きょうだいから受ける落胆は破壊力抜群です。あなたの心はいとも簡単にねじ伏せられるかもしれません。きょうだいに気持ちを理解してもらえない状況はとてもつらいものがあります。

 

友人に相談して落胆する

健全で正常な親から育てられてきた友人たちには、あなたの苦しみは理解してもらえないかもしれません。なぜならば、その友人は自分の親しか知らないからです。

良い親から育てられた方は、ほめられること、励まされること、許されることなど、愛情を注がれることを当たり前のように経験してきました。だから、『親とは子どもを愛するものだ』という価値観を自分の経験をとおして信じています。

そんな友人に親子関係を相談して理解されることを期待するのはイチかバチかのギャンブルのようなものです。結果、理解されればいいですが、逆に否定されてしまったときの衝撃は大きいでしょう。「親のせいにしている」とか、「わがままだ」などと言われれば大きな落胆を感じてしまいます。

 

医師や警察、カウンセラーに相談して落胆する

残念なことに今の日本では親子関係の問題を理解できる援助者はそう多くはありません。意を決して相談に行ったのに、「親ともっとよく話し合って」とか、「親はあなたのことを思ってやっているんじゃないか」などと言われてしまい、つらい気持ちに耳を傾けてもらえないこともあるでしょう。

それでも近年は気持ちをわかってくれる人たちも増えてきました。「親から離れた方がいい」と言ってくれる医師や警察官もいらっしゃいます。これも相手がどのような親に育てられたかで決まるでしょう。また、親子関係の相談ケースをどれだけ勉強しているかでも変わってきます。

なかにはカウンセラーに相談して理解されなかったという悲惨なケースもあります。カウンセラーと一口にいってもすべての方が親子関係の知識を持ち合わせているわけではありません。大きな病院だから安心だと思って、所属している臨床心理士に相談したけど、ただただ話を聞いているだけで何にもしてくれなかったというケースは実はとても多いのです。

関係修復に無理に持ち込もうとするカウンセラーもいます。親子関係を専門にしているカウンセラーのなかにもこういう人が存在するので注意が必要です。

 

相談して落胆すると、「やっぱり自分がおかしいのか…」と、また心に傷を負ってしまいます。

そして、もう傷つきたくないので悩みを『秘密』にしています。

誰にも打ち明けることができず、ひとりで抱え込んで悩みます。

まるで世界中で自分一人だけが親子関係で苦しんでいるかのように感じている方も少なくありません。

 

じつはこんな人たちが日本にはたくさん存在するのです。

 

親子関係の悩みを相談していい相手とは?

もし、あなたが誰かに相談したくなったら、、、

もし、あなたが一人ではもう抱えきれなくなったら、、、

悩みを抱え込んでいても問題はいっこうに解決していきません。

そのまま放置していても環境はどんんどん悪化していきます。

 

そんなとき、あなたはどんな相談相手を選べばいいでしょうか?

悩みを相談するときに大切なことは下の3つです。

 

親子関係の悩みを相談するときは…
1.過去にあなたのつらい気持ちを理解してくれたり、親身に聴いてくれた相手に相談する
2.あなたの悩みと同じようなケースでの解決事例や相談事例を公開しているカウンセラーに相談する
3.自身でもつらい親子関係を克服した人に相談する

 

親子関係の悩みを相談していい人は、その悩みをちゃんと理解できる人だけにしておくべきです。

専門知識を持っていてる人か、もしくは同じく親子関係の問題から脱出した相手にしましょう。

 

親子関係の悩みは相談相手を選ばないとさらに大きな心の傷を負いやすいです。

あなたが信頼できる相談先を持つことは、心が折れることなく、よりよいあなたへと変化していくための近道にもなります。

そして、あなたを守るために必要なルールです。

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