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周囲の目や体裁を気にする親

周囲の目や体裁を気にする親

FROM:親子関係カウンセラー川島崇照

 

 

「~するな」と注文をつけてくる親たち

 

  • 親が恥をかくからやめてくれ
  • そんなことしたら世間に笑われる
  • お願いだからいいみっともないことはやめて

 

これは周囲の目や体裁を気にする親が言う言葉です。

子どもが自分の価値観に沿わない行動を取ろうとするときに「~するな」と行動を制限してきます。

 

見栄っ張りで高いステイタスを好む

体裁を気にする親は、人からどう思われるか、人にどう見られているのかを非常に気にするタイプです。

子どもを習い事や学習塾などにたくさん通わせているのもこのタイプに多く見られます。

また、服装にも気を使い、ブランド物や流行のものを着せたがります。

さらに子どもが成長してくると、進学や就職にも干渉してくるようになります。

よりいい大学、より名の通った大企業に入ることを求めてきたりもするのが特徴です。

 

子どもの結婚相手のステイタスを気にする

子どもの結婚相手のステイタスを気にすることもあります。

子どものことを所有物のように考え、その所有物の価値が下がらないようにと結婚相手のステイタスを気にします。

自分のステイタスを気にする親は子どもにもそのステイタスを押し付けます。

 

親がステイタスを気にする理由

親がステイタスを気にするのは、他者からの評価が自分の価値であると感じているからです。

見栄を張って外見を飾り、高い評価を得ることが自分の価値を高めることにつながるという価値観を持っています。

 

こういった感情は「劣等感」から生まれています。

自分とまわりと比較して、自分のステイタスが勝っていれば優越感を勝ち取れますが、そうでなければ劣等感で落ち込んでいきます。

 

感情の浮き沈みが激しいのも特徴です。

普段はステイタスという鎧で身を守っています。

しかし家庭内では粗暴な面が見られ、外で溜めたストレスを家族で発散している傾向も多く見られます。

 

批判が恐くて決められない

ステイタスを気にし、周囲からどう思われるかを気にし、外見ばかりカッコ良くしている親に育てられた子どもたちは、自分の行動に不安を感じやすくなります。

それは、「自分がどうしたいか?」ではなく、「相手はどう思うか?」という感情でモノを考えてしまうからです。

 

何をするにしても、まず相手から受ける批判を恐れるようになってしまう傾向にあります。

そのまま大人に成長してしまった方たちは、批判が恐くて「決断・判断」をすることができないと言います。

 

そういったことから、自分の考えを信用できず、他者の意見に流されながら生きています。

自分が描く人生ではなく、周りの意見に沿う人生を送ってしまうようになってしまっています。

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