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親からののしられてツライ

親からののしられてツライ
FROM:親子関係カウンセラー川島崇照

 

 

繰り返される言葉の暴力の影響

ストレスなどにより、前ぶれもなく烈火の如く怒りだし、存在否定や人格否定などの罵倒・暴言が止めどなく続くのがこの親がいます。

 

  • 「うるさい」「だまれ」
  • 「おまえにできるわけがない」「どうせ、うまくいくわけがない」
  • 「おまえは頭がおかしい」
  • 「おまえなんか産まなければよかった」
  • 「おまはうちの子じゃない」

 

罵倒・暴言を受け続けてきた子どもたちは心に傷を抱えてしまいます。

周囲と人間関係をつくることが非常に苦手です。

いつでも否定批判を恐れて他人の顔色をうかがってばかりいます。

抱える不具合の度合いも非常に重いものになる傾向にあります。

 

前ぶれ無き怒りの爆発

罵倒・暴言を繰り返す親は、怒りの感情を制御できません。

怒りを爆発させては後悔し、自己嫌悪や罪の意識を感じますが、またもや爆発させては後悔するという衝動的行動を繰り返してしまいます。

 

また、罵倒・暴言は、相手が完全に降参するまで続けられることも少なくありません。

この罵倒・暴言を繰り返す親のケースでは、
親もそのまた親から罵倒・暴言を受けて育った経験を持っています。

罵倒・暴言を経験すると自己否定的になりやすく、
親は相手を否定するとともに自己否定を繰り返していると言えます。

ですから、ポジティブな言葉の使い方・視点が身についていないために、
「相手を認める行為」ができないと言えるでしょう。

 

奪われる心の安らぎ

いつはじまるかわからない言葉の暴力にさらされている子どもは、心の安らぎを失い、徐々に思考や行動の自由を奪われていきます。

罵倒・暴言のある家庭で育った子どもは自己否定的になりやすく、精神的にも非常に不安定で、劣等感を感じやすく、自己主張もなかなかできません。

 

  • 人格を認めない、否定するような罵倒・暴言を言ってしまう。
  • カッとなると怒りが止められない。完膚無きまでに言いつくしてしまう。
  • 子どもなど、自分より弱い立場の人に怒りが向きやすい・いじめる
  • 恋人など、相手から言葉の暴力を受けていても、優しい態度を取られると別れられない。
  • 暴言を言われても、「自分が悪いんだから…」と思ってしまう。

 

このように罵倒・暴言のある環境で育った子どもは、「怒りの出し方・言葉の使い方」を親から学び取ってしまいます。

そして、大人に成長したあとも身につけてしまったものはなかなか変えることができません。

親にされたことを自分も同じようにしてしまうこともあります。

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