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コラム 親が結婚や恋愛を反対する

私が親に反対されても結婚できた理由

私が親に反対されても結婚できた理由

※まずはこちらのストーリーをごらんください。
 
 

綾乃の悩み

「もう、なんで私の両親はいつまでも結婚をゆるしてくれないの、、、」

そうやってため息をつくのが当たり前になった。
 

私の名前は綾乃(あやの)
東京のIT企業、秘書課で働く30歳。
 

父の浩司は58歳。
母の陽子は55歳。
ふたりのあいだに生まれたひとりっ子。
 

父は昔から仕事人間でいつも家にいなかった。
怒られた記憶しかない。
 

母は専業主婦で勉強や成績のことでうるさかった。
優しいところもあるけど、基本、心が弱い。
 

母を怒鳴りつける父と
怒鳴られてうろたえている母。
 

そんな場面が目の前で繰り広げられる子ども時代だった気がする。
 
 

母は父の愚痴を私によく聞かせていた。
 
「あんな人と結婚しなければよかった」
「私はもっと違った生き方をしていたかもしれない」
「男はみんな自分勝手だ」
 

正直、聞きたくなかった。
でも聞かなければいけない気がしていた。
 

だって、私が聞いてあげないと怒るから。
 

「あなたは自分勝手で人の気持ちのわからない子だ」
「お母さんがこんなに苦しんでいるのに、、、」
「あなたはお母さんがどうなってもいいの?」
「そうやってあなたも私を裏切るのね」
「もう私は死ぬ」
 

話を聞いてあげられない私が悪いんだと思っていた。
「私はお母さんの気持ちがわからないダメな子」って。
 

これまでは、厳格な父と弱くてかわいそうな母として見ていた。
 

頑固で否定的な父と干渉気味な母に息苦しさを感じることもあったけど
それはどこの家庭でも一緒だと思っていた。
親は私のためを思ってそうしてくれているのだと思っていた。
 

今思うと、そう思わなければ生きていけなかったのかもしれない。
私はそう思い込むことで、あの家の中で生き抜いてきたのだろう。
 
 

蒼太からのプロポーズ

大学を卒業し、会社に入って6年目のとき。
友人を通じて知り合って付き合った蒼太にプロポーズされた。
 

蒼太は私よりひとつ上の31歳。
自動車部品メーカーで製造の仕事をしている。
 

生まれは茨城県。
飾らない性格が好きだった。
 

いままで付き合った男性と違うタイプだったし、
何と言っても優しい。
自分に自信を持てない私をいつも支えてくれる人だった。
 

プロポーズはとても嬉しかった。
この人とだったら素の自分で生きていける気がする。
 

でも、、、どこか気が重い。
なぜなら、以前の彼氏と付き合っていたときの母の反応が思い出されるから、、、
 

大学時代に付き合った先輩の彼も
新入社員時代に付き合った同僚の彼も
母に反対されて別れた。
 

毎日のように彼のことを批判する母の言葉。
もう耐えられなかった。
 

「あんな男と付き合うと必ず不幸になる」
「私はぜんぶわかっている」
「お母さんはあなたのためを思って言っている」
「なんで親の気持ちがわからないの?」
「あんな男と付き合うなら親子の縁は切る」
 

私はその言葉を聞いて、
なんとか彼氏を気に入ってもらおうとしていた。
 

彼氏の良いところを伝えてみたりした。
優しいところ、気遣ってくれるところ、、など
 

許してもらいたくて一生懸命に説明した。
でもいつもダメ。
 

結局は私があきらめて別れるというお決まりのシナリオだ。
 

気が重い。。。
 
もう30歳だというのに自由な交際を許してくれない親にも
自分の考えを貫き通せない私自身にも悲しくなる。
 

だから、彼氏と付き合っていることを親に言えない。
だって、また同じことを繰り返すから。
 

以前のように、ねほりはほりと詮索してきて
 
「どこの大学を出たの?」
「どこで働いているの?」
「収入はどれくらい?」
「どんな親御さん?」
「親の仕事は?」
 

正直に言えばあのときみたいに
世間体とか他人の目ばかりを気にしはじめる。
やっぱり否定されてしまうだろう。
 
いつもその繰り返し、、、
 

私がどんなに彼氏は悪い人じゃないと伝えても
母は聞く耳を持ってくれない。
 

わかってもらいたくて、許してもらいたくて、
一生懸命に説明してもぜんぶ否定されてしまう。
 

親のことを友人に話しても、
 
「親なんてそんなもんだよ」
「お母さんは綾乃のこと心配して言っているんでしょ」
「お母さんの気持ちもわかってあげなよ」
 

あの頃の私は何をどうすればいいのかわからなかった。
何が正しくて、何が間違っているのか区別がつかなくなっていた。
 
 

追い詰められていく綾乃

プロポーズされてから1年がたった。
だけど、まだ彼氏のことを親には紹介できていない、、、
 

蒼太は早く親に合わせて欲しいと言う。
そして私はそれを言われるたびに胸がしめつけられる。
 

いつかは本当に向き合わなければならない時が来るだろう。
でも親に否定されたらこの人とは結婚できないかもしれない。
 

もう二度とあのような苦しみを感じたくなかった私は、
とぼけてやり過ごすことしかできなかった。
 

、、、でもそのときはそう遠くはなかった。
 

蒼太が言うのだ、
 
「こんなに待たされるのは綾乃が俺と結婚したくないからじゃないか?」
「俺が部品工場の製造ラインなんかで仕事をしているからか?」
「俺の収入が低いから生活に不安なのか?」
 

「そうじゃない。そうじゃないの。
もうほんとにごめんなさい。」
 
私は心のなかでそう叫ぶ。
 

プロポーズされてもう1年。
もう先延ばしにできなくなっていた。
もう逃げられなくなっていた。
 
 

母におそるおそる聞いた。
 
「ねえ、お母さん。
会ってもらいたい人がいるんだけど、、、」
 

母の背中がピタッと止まる。
私の心臓がギュッと縮まる。
 

〈母〉「・・・どんな人なの?」

〈綾乃〉「私のひとつ上の人でね。会社員。」

〈母〉「そうじゃなくて、何してる人?」

〈綾乃〉「あ、ああ、詳しくは知らないんだけど、自動車部品のメーカーで働いているみたい、、、」(「製造ライン」とは言えなかった。蒼太ゴメン)

〈母〉「まだ先の予定がわからないからその話はまた今度ね」

〈綾乃〉「・・・うん」
 

そのあと何度かトライしてみるけど、
母は蒼太に会おうとしてくれない。
 

父に?

いや、とってもじゃないけど父には言えない。
 

なぜかって?
 
母がOKしていないのに、
父に言うなんて恐ろしいことになりそうだから。
 
そんなことをしたら母は絶対に私のことを裏切り者と言うだろう。
もうわかっていることだ。
考えただけでも背中がゾッとする。
 

母親と蒼太。
私はふたりの板ばさみに苦しんだ。
 
 

挑戦と落胆

その後、鬱々とした気持ちだったけど何度かトライした。
そして、やっとのことで母と父が蒼太に会ってくれたのは3ヶ月後のことだった。
 

私はてっきり実家のリビングで挨拶をするものだと思っていた。
そうするのが普通だと思っていたし、
友達も皆んなそうしたと言っていたからだ。
 

でも母は外の喫茶店で会おうと言ってきた。
 
こんどはなんなの?
不安、、、
 

私と蒼太が待ち合わせの時間に喫茶店に行くと、
もうそこには母親と父親が席に座って待っていた。
 

そして、まだ私たちの飲み物もたのんでいない内から母がしゃべりだす。
 
〈母〉「あなたはどこの会社にいるの?」

〈綾乃〉「お母さん、自己紹介もしていないのに、、、」
 

母は私の言葉をさえぎって、
 
〈母〉「これは大切なことなの!だから聞いておかなければならないの!」

〈蒼太〉「渡辺蒼太と言います。◯◯株式会社で働いています。」

〈母〉「その会社で何をやっているの?」

〈蒼太〉「製造ラインで働いています」

〈母〉「製造ライン?失礼ですけど年収は?」
 

一瞬、蒼太が綾乃の顔を見る。
 
〈蒼太〉「400万円程度です」

〈母〉「・・・ご実家は何をされているの?」

〈蒼太〉「普通のサラリーマンです。母はパートとかで、、、」
 

いままで目を閉じて聞いていた父親が腕組みをしながら話しはじめた。
 
〈父〉「・・・君は正社員なのか?」

〈蒼太〉「はい、、、そうです」
 

綾乃がたまらず話に入った。
 
〈綾乃〉「ねえ、もうなんなの?これじゃ尋問みたいじゃない」

〈母〉「そうですよ。この人が娘を幸せにできるかを尋問しに来ているんです」

〈綾乃〉「何でそんなことするの?蒼太に失礼でしょ!」
 

母は綾乃の顔から目線をはずし、蒼太をにらみつける。
 
〈母〉「私もお父さんも綾乃とあなたの結婚を許すつもりはありません」
 
〈母〉「娘を必死に大学まで出して、なんであなたのような人と結婚させなければならないの?」

〈母〉「あなたのような人は娘には合いません、結婚はあきらめてください」
 

母は父をうながして席を立ち上がる。
それを見る蒼太は呆然としている
 
〈蒼太〉「・・・」

〈綾乃〉「ちょっと待って」
 

父はふりむきざまに綾乃に言った。
 
〈父〉「お母さんがああ言っている以上、私も認めることはできない」

〈父〉「綾乃もよく考えなさい」
 

父は蒼太にも言った。
 
〈父〉「悪いが結婚はあきらめてくれ」

〈父〉「君にはもっとふさわしい人がいるはずだ」
 

立ち去っていく両親の背中を私たちは見送った。
 

また否定されてしまった。
もうお決まりのパターンだ。
 

私は蒼太に何度もあやまった。
泣きながらあやまった。
 

あやまりながら悔しさと情けなさとがぐちゃぐちゃに混ざりあって
もう何だかよくわからなくなった。
 
それぐらいつらかった。
 

その日は自分の部屋に帰っても何もする気になれない。
蒼太もそばに居てくれると言ってくれたが断った。
 

あんなふうに言われたのに怒らない蒼太を見ているとまた切なくなる。
本当に心が壊れそうだ。
 
 

真実に気づく瞬間

私はベッドに横になりながら手元のスマホでただつらつらと
どうでもいいサイトを眺めていた。
そうしていないと余計なことを考えるから。
 

あの日から蒼太にも会っていない。
会える気がしない。
会っても申し訳なく思ってしまって顔も見れない。
 

ふと、「他の親子って?」と思ってスマホで探してみた。
 
「結婚を反対されるって私だけなのかな、、、?」
「他の親もだいたいあんな感じなのかな、、、?」
 

【親 結婚相手 否定】と検索してみる。
 

すると、“親の心の問題”だとか“毒親”という見慣れぬ言葉が並んでいた。
しかも、なんか私の親に当てはまることばかり書いてある。
 
ビックリ。
もしかして毒親って奴?
 

おとなの親子関係相談所というサイトで『毒親度診断』なるものも受けてみた。
 
ホントに?!
結果は『超重度域』。
 
一番重い奴だった。
頭のなかで「ガラガラガラッー」って音が鳴った。
 

学生時代のときのことも、
新入社員時代のときのことも、
もしかしたら親に原因があったんじゃないか?
 

ムクムクと疑念がわきあがってくる。
なんかもう親をそういう目でしか見れなくなってくる。
 

「もう時間をかけられない」
 
そう思った私は一念発起して
カウンセリングを受けることにした。
 

結果は衝撃の内容だった!
 

妙な脱力感に襲われる。
 
「まさか私が親から依存されていたなんて、
そして私が親の依存を受け入れていたなんて」
 

頭の中をグルグルと独り言がめぐる。
 

これまで私が悩んできた親との関係は、
親のストレスやコンプレックスが原因だったのだ。
 

なんだったんだろう
これまでの私の人生は、、、
 

もう我慢できない。
このまま結婚がダメになるなんて嫌だ。
 

私の人生を台無しにしたくない。
彼と一緒になりたい。
 

もう気持ちを止められない。
 
 

私は一人じゃない!

私は、おとなの親子関係相談所の
『毒親脱出サポート』を受けることにした。
 

毒親脱出サポートは、
結婚を反対されていたり
自由に生きることを親から反対されていたり
 
そんなつらい親子関係を変えるために必要な
マンツーマンで知識が技術を学ぶことができる。
 

グループカウンセリングにも参加できて
私と同じように親子関係で悩む人たちと
情報交換もできる。
 

グループカウンセリングに参加している人は
なぜか私と同じ30歳前後ばかり。
しかも、なんだか境遇も似ている。
 

過干渉な両親との関係に悩む人

依存的な母親から離れたい人

そして私と同じように
結婚を猛烈に反対されている人
 

結婚を反対されているのなんて
私だけかと思ったら、
こうも似ている境遇の人が集まるものかと思ったほど。
 

「あの人もこの人も
みんな結婚を反対されてたんだ」
 

「みんな悩んでいたんだね、
私だけじゃなかったんだよ」
 

私はそう心のなかで自分をねぎらった。
 

グループカウンセリングでは
それぞれの参加者の経験や
その時の傷ついた気持ちを
出し合ったりもする。
 

聞いていてわかる。
 
それつらいよね。
わかる!それわかるわ!!
 

なんだこれは?
絶対に超重い話をしているはずなのに
そんな空気は感じさせない。
 

むしろ、そんなつらさも笑いに変えてくれる空間。
 

私が欲しかったのはこの空間だったんだ。
ひとりでくよくよ考えていた過去の私に教えてあげたい。
「人生は変えられるよ」って。
 
 

親をのりこえる瞬間

毒親脱出サポートで教えてくれることは超具体的だ。
 
やってはいけないことと
やらなければいけないことを
明確に教えてくれる。
 

それに、罪悪感を感じたときの心の持ち方や
恐怖心で身動きできなくなったときのサポートまでしてくれる。
 

もっと早くに出会えればよかった。
ホントに悔しい。
 

ここで学んだことで、
私はこの先何をしていけばいいかを知った。
 

親が私を否定するときにどういう心理状態なのかもわかった。
そして、『親がああ言ったら、私はこう言う』まで対策ができた。
 

勇気がわいてくる。
罪悪感も恐怖心も少ない。
 

あれだけ怖かった親がなんかちっぽけに見えてくるのだから不思議。
 
 

私は自由を生きる!

私は自信を持って親に気持ちを
伝えることができるようになった。
 

きっぱりと断ることができるようになった。
思った通りに行動できるようになった。
 

最初は感情的になって責めてきた親も、
不思議と最近は何も言ってこない。
 

「おまえに何を言っても無駄だ」って言って
悪態をつくけどそれ以上に何もしてこない。
 

アレっ?!
これがカウンセラーさんが言っていた
“親が子どもをコントロールできないと学んだ”
ということなのか。
 
なんかラク。
 

“私は自由を生きる!”
 

これが生きているという感覚。
もう二度と親の命令は受け入れないよ。
だって私の人生は私のものだから。
 

来週、私は蒼太と結婚します!
 
 


 
こんにちは、
親子関係カウンセラーの川島です。

これまでに毒親脱出サポート
お受けいただいた方々のお声を元に
こんなエピソードを書かせていただきました。
 

今まで毒親に悩まされてきた方たちに
カウンセリングとして行ってきたことを
マンツーマンの講座形式にしたのが
この毒親脱出サポートです。
 

実はちょっとお休みしていた時期があったんです。

なぜかというと、
多くの方にもっと自由なってもらいたいから。
 

親に対する恐怖心や罪悪感は
すべて自分の意識が生み出しています。
 

意識が変わると
感じ方やとらえ方が変わります。
 

意識を変えて自信を持って
自由な人生を歩みだしていただくためのサポートに
するためにさらにパワーアップしたくて
ちょっとお休みしていたんです。
 

そして、
もっと意識を変えてもらえるような
内容になりました。
 

川島がもっと問題解決に
深く関われるような進行にしました。
 

カウンセリングだからといって
教えっぱなしにはしません。

絶対に
 

ちゃんと解決するまで
サポートしたかったんです。

幸せになってもらいたいから
 

あなたもいつまでも
苦しめられる必要はありません。 
 

あなたはあなたの人生を生きて
幸せになってください。
 

綾乃が毒親から解放されて結婚できたように
あなたがあなたなりの幸せを手に入れて
自由に生きて欲しいと私は願っています。
 

あなたにお会いできる日を楽しみにしています。
あなたの未来に本当の自由が訪れますように
 
親子関係カウンセラー
川島崇照
 
 

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