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親から支配されない「手放し上手な人」になるための3つのポイント

 

親から支配されない「手放し上手な人」になるための3つのポイント

From:親子関係カウンセラー川島崇照(かわしまたかあき)

 

 

 

あなたは今、親の支配から脱出するために一生懸命に戦っているかもしれません。

しかし、、、
そういった毎日のなかで、つらい気持ちが減らず、さらに強まっていたり、
怒りの感情が増していって解消しきれないほどの量になっているとしたら、
あなたが取っている方法で親からの支配はより強まっているのかもしれません。

 

そんな状態は、支配から脱出するどころかより親にのめり込んでいるということになります。

今回は、あなたが親から支配されないために「手放し上手な人」になるための3つのポイントをお伝えしていきます。

 

「親を変えたい」という期待は支配を強める

 

まずは親からの支配を受けずに、制限を感じずに思ったとおりに行動できている自分の状態を思いうかべてみましょう。

支配されず、自由なあなたは、、、

何をするにも干渉されず、毎日を自由に過ごしている毎日かもしれません。

価値観を押し付けられることもなく、自分に自信を持って決断できている毎日かもしれません。

好きな仕事に就き、自分が選んだパートナーと有意義な時間を過ごしている毎日かもしれません。

すべて、そこには「自分」があり、「親」はいません。

 

支配を受けて自由がないあなたは、、、

次に支配されている今の状態についてふりかえってみましょう。

あなたは親にわかってもらうためにいつも自分の正当性を説明しているかもしれません。

あなたは親に認めさせるためにいつも言い争いをしているかもしれません。

あなたは親にやり返すためにいつも親がいかに間違っているかを考えているかもしれません。

そこには「親」があり、「自分」はいません。

 

あなたは「思考と行動」を親のために使っています。
それは、時間も体力も精神力もすべて親に奪われている状態で、まさに支配されているということになります。

許可を取ろうとしたり、言い争ったり、認めさせようとする気持ちは「期待の感情」から出てくる行動です。
変わってくれない親に対して「変えたい」と期待しています。

そして、期待は「落胆」を生み出します。
変えてやりたいのに、何をしても変わらないから、落胆して傷ついてしまいます。

そして、どんどん自分の力を奪われていき、
脱出から遠ざかってしまうのです。

 

支配されないために、期待することを手放す

 

親に期待することをやめて、自分に期待しましょう。
不要な期待を捨てて、支配から脱出しましょう。

それを可能にする3つの考え方をまとめてみました。

 

1.「わからせたい」を手放す

そもそもあなたと親は違う考え方、価値観の持ち主どうしである違う人間です。
ですから、わからないという状態があって当然であり、しょうがないことなのです。

そんな違う人間どうしが分かり合っていくためには「わかろう」と思う姿勢が不可欠です。
しかし、支配的な親はあなたの考えをわかろうとはしません。
それよりも親の考えが正しいと思い込んでいるので「従うのがあたりまえ」と考えます。

「わかろう」という姿勢が感じられない人に、あなたをわからせるのは非常に困難です。
「わからせたい」は「もっと支配してください」と言っているのと同じです。

 

2.「やり返したい」を手放す

怒りをコントロールできる人はそう多くはありません。
多くの方が衝動的になって「やられたらやり返す」という行動をとってしまいます。
これは人間であれば誰もが持っている感覚です。

衝動的になって攻撃に攻撃で返すような「争い」をしていても傷つくのはあなたです。

親はあなたの心を傷つけるお決まりの文句を知っています。
都合が悪くなってくると「縁を切る」とか、「おまえと話してもムダだ」などと言ってあなたを悪者にして話を終わらせるかもしれません。

支配的な親はあなたの心を傷つけながら支配してきました。
争えば、傷つくのはいつでもあなたです。

 

3.「認めさせたい」を手放す

親がいかに間違っているかを認めさせようとするのも脱出を遠ざけていることになります。

支配的な親は自分の誤ちを認めません。
それよりも、「おまえの考え方はおかしい」などと言って否定してきたはずです。

考えてみてください。
過去に親があなたの言い分に耳を傾けて、「私が悪かった」と誤ちを認めてくれたことはありましたか?

何もないのに人の性格が変わることはありません。
過去にあったことは将来も続いていくと考えるのが自然です。

 

これからの新しい行動

もしまた自分の中に「親を変えたい」を感じたら、、、
ひと呼吸置いて上の3つのポイントを読み返してみましょう。

そして、「いま私は親を変えようと期待していないだろうか?」考えてみましょう。
そうやって、衝動的になろうとしている自分を客観的に見ることで冷静さは保たれます。

大切なのは、親を変えることではなく、支配を受け入れない自分になることです。

それには、親にかまわず自分の思ったとおりに行動してみることです。

最初は少しずつでもいいです。
親を減らして、「自分」を増やしていきましょう。

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