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対処法・対策 親が考えを押し付ける

考えを押し付けてくる親への対処方法

親からの押しつけ

大人になっても親の価値観から逃れられない

あるがままを受け入れてもらえず、親から考えを強いられ続けていると、人は自己信頼を感じることができず、常に不安を抱き続けていきます。

子どもを「常識」という固定観念の檻(オリ)に入れ、決めたレールを歩むようにコントロールするのがこの親の特徴です。

「あなたのためを思って言っている」
「そんなことでは立派な大人になれない」
「◯◯するべきだ」

親の考え方、価値観を押し付けられてきた子どもたちは、大人になった今でも、幼少期に植え付けられた「親の価値観の奴隷」になってしまいます。

大人になっても自分の気持ちがわからない

自分の考え方をあるがままに受け入れてもらえなかった子どもたちは、心を閉ざしやすく、自分であっても自分の気持ちに気づきにくくなってしまいます。

自分で決めることができず、相手に判断を委ねてしまう
権力的・圧力的な人に弱い・大人の男性が苦手
衝動的に行動して失敗してしまう

考え方・価値観を抑圧されていると、「何のためにそれをするのか?」「それをするとどういった結果を招くのか?」という「先を予測する力」が養われません。
したがって、行動が後先を考えない衝動的なものになってしまったり、失敗することが怖くて、なかなか一歩が出せないと負のスパイラルに陥っている方もいます。

また、高圧的に接する父親も多いことから、大人の男性が苦手という方も少なくありません。
これは過去の体験がフラッシュバックしている状態です。「大人の男性=受け入れてくれない人」というように無意識に価値観として植え付けてしまっている状態です。

なぜ、親は自分の価値観を押し付けてくるのか?

考え方を押し付けるタイプの親は、権力的な性格が多いのが特徴です。しかしその反面、自分より権力のある相手に対して弱い面を持ち合わせています。劣等感を強く持ち、弱い立場の相手に自分の価値観を押し付けてしまいます。

考え方・価値観を押し付ける親の心理は、大きく分けて2つです。

親から期待を押し付けられている状態

自分の人生で成し得なかった夢などを、子どもに期待しているケースです。子どもには子どもの価値観があるのが当然ですが、それを見失い、「子どもにとってもそればよいはず」という感情で過剰に期待している状態です。

親が苦労や失敗から子どもを守ろうとしている状態

いままで、苦労や失敗をした経験から、同じような辛い経験はさせたくないと、障害を先回りして排除しようとしているケースです。これは「愛情表現」の一つですが、子どもの気持ちを考えないことで、自由な行動を制限してしまいます。

このように、どちらの状態も「子どもを愛する」がゆえの行動です。

しかし、子どもを愛するということは、本来「あるがままを受け入れる」ことのはずです。

上記のような状態に身を置いてきた方たちは、「家に居場所がなかった…」と言います。自己信頼が得られず、行動すること、決断することに不安を抱えるようになっていきます。

価値観を押し付けてくる親への対処方法

価値観を押し付けてくる親への対処策を紹介します。

1.親の言葉を疑ってみる

親の言っていることを疑ってみましょう。

言っていることに根拠はありますか?
事実にもとづいていることですか?
決めつけ、思い込みはありませんか?

まずは、「本当にそうなのか?」と疑ってみます。そして、親の視点、自分の視点と分けて考えてみましょう。

2.最終判断は自分でする

あなたの人生はあなたのものです。誰からもコントロールされる理由はありません。ただ、今のあなたがそれだけの決断力を持っていないと感じるならばトレーニングが必要です。

日々少しづつでいいので、自分の気持ちに正直になって、<決める>ということをしてみましょう。そして、それを<実行>してみましょう。

たとえうまくいかなくても、それはうまくいかない方法がわかったというだけで、失敗ではありません。改善することで成功へと近づきます。

3.価値観を押し付けてくる親には曖昧な言葉で対応する

「そういう意見もあるよね」「なるほどね。参考にするわ」などの言葉を使って、その場で判断しないことが大切です。もちろん、あなたにはあなたの考えがあって当然ですので、親の価値観に従う必要はありません。

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