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コラム 過干渉で困る

過干渉で、今ちょっと苦しいあなたへ

今ちょっとしんどいあなたへ、過干渉の話

おとなの親子関係専門家/親子関係カウンセラー 川島崇照
 

親が過干渉をする理由は『不安』

ちょっと、思い出してほしいことがあるんです。
あなたはこれまで親からこんなことを言われていませんでしたか?

  • こうするのが当然
  • 無理に決まっているでしょ
  • あなたには常識がない
  •  

  • いつ帰ってくるの?
  • 誰とどこに行くの?
  • 何をしに行くの?
  •  

  • あなたのために言っている
  • そんなことできるわけがない
  • なんで親の気持ちがわからないの

 

勝手にできないと決めつけたり、
ねほりはほりと聞いてきたり、
親の考えを押し付けてきたり、
こんなこと言われていませんでしたか?
 

「あ!それ言われていた」なんて思ったあなた。
それ、もしかすると『過干渉』かもしれません。
 

過干渉な親って、いつでも不安を抱えているんです。
 

うまくいかないんじゃないかとか、
失敗するんじゃないかとか、
 
あなたを見てはネガティブなストーリーを作り出し、
勝手に不安を感じているんです。
 

まーでも、そこまでならいいですよ。
 

親が不安を感じていても、あなたには実害はないですからね。
 

だけども、親が不安をあなたに押し付けてきたらどうでしょう?
 

親は自分の不安があなたの不安のように思い込んで、
一生懸命に不安の解消をしようとします。
 

少しでもうまくいきそうにないとあなたの考えを否定します。
 

そして、親の知っている安心できる方法を押し付けてこようとします。
 

だから、あれはダメ、これはダメと言いますね。
そして、考えに従わないあなたをおかしいと言いますね。
 

親は安心したいんです。
 
目の前の不安を解消して安心したいんですね。
 

そう、これが『過干渉』の正体です。
 

親は「自分が正しい」と決めている

過干渉な親はもうすでに答えを決めています。
 

親はもうすでに自分が正しいと決めていて、
それに従わない子どもが全部まちがっていると思い込んでいます。
 

だから、いつまでたっても否定するんです。
 

もうね、答えは出ていたんですよ。
 

あなたもそんな親の言っていることは
受け入れられないから反発しますよね。
 

当然の反応です。
 

でも親は従わせると決めているので、
また考えを否定するんです。
 

おまえはおかしい!って。
 

あなたが考えを変えるまで、
行動を変えるまで否定しますね。
 

いつかあなたも自分の考えが
信じられなくなるかもしれません。

  • また否定されるんじゃないか?
  • 私が間違っているんじゃないか?
  • 親のほうが正しいんじゃないか?

 
、、、って、頭のなかでグルグルと考えてしまいます。
 

そして、我慢するようになります。
 

  • どうせ許してもらえないからあきらめよう
  • どうせ質問攻めにされるから出かけないでおこう
  • どうせまた否定されるから従っておこう

 

実は親にとって、
あなたがガマンしていることは
とっても都合の良い状態なんです。
 

しかも、厄介なことにどんどん強くなっていくんです。
 

なぜなら、親はあなたをコントロール
できているので不安を感じません。
 

それに、あなたが親の言うことに
従っているので気分が良いからです。
 

親はあなたを否定して、
 

  • 「否定したら行動を変えられた!」
  • 「私のほうが正しいから子どもは行動を変えた!」
  • 「私の正しさは子どもの正しさでもあるんだ!」

なんて思うでしょう。
 

そしてどんどん思い込みを強くしていきます。
 

親を疑ってもいいんだよ

過干渉の無限ループを脱出するために必要なのは『疑うこと』です。
 

あなたが「それっておかしいよね?」と
違和感を感じるならちゃんと確かめましょう。
 

疑うことは
確かめることと同じです。
 

なんにも悪いことはありません。
 

ちゃんと確認して
客観的に判断するんです。
 

自分にこう問いかけてください。
 

  • 親はまだ見ない結果を決めつけていないか?
  • 親は自分だけの考え方や価値観を私に押し付けていないか?
  • 親の言っていることは本当に私のためになるのか?
  • 親は安心したいから言っているのではないか?

 

あなたの人生はあなたのものです。
 
あなたはあなたの価値観で生きていいのです。
 

親が良いと思った方法があなたにとっても良いとは限りません。
 

親にとってうまくいった方法だったとしても、
あなたが失敗しないという保証はどこにもありません。
 

もし親に従って失敗したとしても、
親は責任を取れません。
 

結局、シワ寄せを受けるのはあなたなんです。
 

<>h2親が変わらないと離れられないという思い込み

なかには、「いくら自分が悪くないからって、
親が変わらなければ離れられない」
と思う方もいるでしょう。
 
でもそれがワナなんです。
 

「親が変わらなければ離れられない」
と思っている方のほとんどが
親から恐怖心を刷り込まれていました。
 

恐怖を感じるからガマンしてしまいます。
 

傷つけられたくないので親に従ってしまいます。
 

こうやって、『親が上で子どもが下』という構図がどんどん強固になっていく。
 
これではいつまでも離れられません。
 

こう思ってください。

  • 「親から離れるかどうかはわたし次第だ」
  • 「誰も私の行動を変えることはできない」

 

ウソだと思いますか?
 
いやこれホントなんです。
 

よく考えてみてください。
 
親はあなたを縄や鎖で実際に拘束できますか?
 
家の柱に縛り付けて監禁できますか?
 
いや、ほとんど何もできないはずなんです。
 

じつはあなたを縛り付けていたのは、
過去に親から刷り込まれた恐怖心でした。
 

親があなたにできることは、
恐怖心を刷り込んで
 
いつでもコントロールできるように
しておくことだけ。
 

ただそれだけだったんです。
 

好きか、嫌いか、自分の感情を受け入れる

あなたが自由を生きていくためには、
感じた素直な感情を受け入れていく必要があります。
 

簡単に言うと、
「やりたいの?やりたくないの?」ということ。
 

そう、好き嫌いで決めていいんです。
 

でも、あなたは好き嫌いで決めてはならないと
学んできたかもしれません。
 

だから、好き嫌いで決めることに
躊躇するかもしれません。
 

でも考えてみてください。
 

あなたの人生は誰も保証してくれません。
 
最後は全部あなた自身が責任を負わなくちゃいけないんです。
 

そのときに、「もっと思ったとおりに生きておけばよかった」と後悔するのもあなたです。
 

最後の最後は全部自分に帰ってきます。
 
“ その時 ”あなたが後悔しないように生きてください。
 

あなたらしい人生を生きることは、
あなたがもともと持っていた権利です。

 

後悔しないように権利を行使することは
とても自然なことです。

 

あなたには自分らしい人生を
生きていい権利があります。

 

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