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コラム 親が否定する

罪悪感の人生をやめて、自分のための人生を生きる

罪悪感の人生をやめて、自分のための人生を生きる

こんにちは、親子関係カウンセラーの川島です。
 
親と距離を取ろうとするとき、罪悪感を感じて自分にブレーキをかけてしまう時がありませんか?

例えば、、、

  • 生んでもらったのに申し訳ない
  • ここまで育ててくれたのに裏切るようで申し訳ない
  • 今まで旅行にも遊びにも連れて行ってもらったのに申し訳ない
  • 大学にも塾にだって通わせてもらったのに申し訳ない
  • 家族のためにがんばって働いてくれたのに申し訳ない

こんなふうにいろんな場面で罪悪感を感じてしまいますよね。罪悪感を感じていると思ったように行動できません。自由に生きることがとても悪いことのように感じてしまうし、親に感謝できない自分がおかしいように感じてしまいます。あなたもこんな経験はないでしょうか。

今日はね、親子関係がつらくて悩んでいる人が、親と距離を取るときに感じている『罪悪感』について解説しますよ。

あなたも罪悪感を感じて我慢していたり、無理して親に従ったりしているなら、今日お伝えすることは重要です。ここで解説することとご自身の状況を照らし合わせてみてください。

自分の気持ちにブレーキをかけてしまって身動きが取れなくなったときの考え方や気持ちの立て直し方をお伝えしますね。
 

罪悪感があると自由に生きられなくなる

罪悪感を感じている人というのは、よくこう感じています。

  1. 「私が親から離れることは親を傷つけることになるんじゃないか」
  2. 「私が親に従わないことは親を裏切ることになるんじゃないか」
  3. 「私が自由に生きるとみんなから親不孝者と責められるんじゃないか」

実際にご相談に来られる方たちの大多数がこんなふうに感じていました。
 

じゃあ、罪悪感を感じたときに私たちはどうすればいいのか?
もし親に対して後ろめたい気持ちが出てきたら、、、

『私が親から離れたくなるのは自立心があるから。親が私を離したがらないのは依存しているから』と考えてみてください。

あなたが親から離れることは傷つけていることにはなりません。
あなたが自由に生きることも親を裏切っていることにはなりません。

心が健康な親は、あなたが自由に生きてもそれを否定しません。だってあなたにも自由に生きる権利があると知っているし、その生きる権利を否定してはいけないと知っているからです。

それに、親があなたを生み、育てたからといって、感謝を求めるなんてこともしません。
だから、「育ててやったんだから従え」なんて絶対に言いませんね。それを言っちゃう親は「私は毒親ですよ」って自分で表明しているようなものです。

でもあなたは今までそれを何度も言われてきたから、「生んでくれたんだから感謝しなければいけない」とか「育ててもらったんだから従わなければならない」なんて思ってきたかもしれません。
 

親の言葉を聞き続けた影響 ー洗脳ー

親のいつもの言葉や行動って、子どもにとっては影響がとてつもなく大きいんです。

親って子どもだったあなたにとっては、正義だったはず。あなたが生まれた頃から見続けてきた人たちですからね。その人たちがしていたことが正しいって、あなたも信じてこれまで生きてきたと思うんです。

でも、あなたもどこかで親の言っていることに矛盾を感じたり、親の行動が他の大人と違うって気づいたかもしれません。もしかしたら、その違和感で親に反発したこともあるでしょう。

そんなとき、親はどんなふうに反応してきましたか?

感情的になって怒ったり、さみしそうな顔をして泣いてみたりしたかもしれません。そんな親を見て、あなたは罪悪感を感じていたことでしょう。「私がお父さんを怒らせてしまったんだ」とか「私が傷つけちゃったんだ」って自分を責めていたと思うんです。

そんなときにあなたはインプットしました。「お父さんが怒るのは自分が間違っていたから」「お母さんがさみしそうな顔をするときは私が悪いことをしたときだ」みたいにね。

まさにこれが「洗脳」なんです。

洗脳って、従ったらほめて従わなかったら否定することを繰り返していきます。これが親子関係だと頻繁に起こるんですよ。親からほめられたら嬉しくてまた努力を繰り返します。でも親が求めるような結果になっていないとほめてもらえず、否定されたような気持ちになってしまうものです。

わたしたちは生まれた頃から親を信じて成長してきました。まさか自分の親が心に問題を抱えているなんて思っても見なかったわけですから、信じてしまうのもしょうがないことです。そして、「親は正しいはず」という前提があったから自分が毒親育ちだってなかなか気づけなかったのかもしれません。
 

生んでくれたこと育ててくれたことに対する罪悪感

親が「生んでやったんだ」「生んでもらっただろ」と言っていたら、あなたを所有物のように思ってたのかもしれません。そういう親は、子どもが親の思い通りになることが当たり前だと考えていますよ。だから、「親がいなければおまえは生まれてこなかったんだから感謝しろ」とよく言います。

しかし、子どもを生むというのは親が決めたことのはずです。あなたがこの世に生まれるかどうかを選択できたわけではありませんよね。それに、子どもを生んだら育てるのは当然のことです。子どもが自分の力で生活を維持できるようになるまでは親の責任において養育しなければなりません。

もしあなたの親が「親がいなければおまえは生まれてこなかったんだから感謝しろ」と言っていたら、支配性の強い毒親です。あなたを思う通りにコントロールしようとして、感情的になって怒鳴ったり、否定を繰り返す毒親タイプです。

あなたが罪悪感を感じる必要はありません。あなたは自由に生きていい権利を持ってこの世に生を受けました。親だってこの権利を侵害することはできません。
 

遊びや旅行など、良くしてくれたことに対する罪悪感

この罪悪感を感じている人は、親から「良い暮らしができるのは誰のおかげだ?!」って言われていたかもしれません。もしくは、親が仕事で每日遅かったり、仕事での苦労話が多かったりするときもこういう罪悪感を感じやすくなります。

でも、遊びも旅行も、それをするって決めたのは誰ですか?あなたが親から無理矢理にお金を奪ってしたことですか?違いますよね。それ、じつは親の決めたことだったんです。親がすると決めてしたことなんですよ。

親が良くしてくれたことに対して、あなたが感謝の気持ちを感じることは悪いことではありません。でも、感謝というのは感情であって、親が良くしてくれているんだから感じなければならないというものではないことを知っておいてください。

心が健康的な親は、自分が子どもを遊びや旅行に連れて行くことも「やりたくてやっている」と考えます。だから、「良い暮らしができるのは誰のおかげだ?!感謝しろ!」とは言いません。それよりも、子どもの笑顔が見れて嬉しいとか、この子のためにまた頑張ろう!って思って活力に変えるものです。

もしあなたが「良い暮らしができるのは誰のおかげだ?!」って言われていたら、その親は劣等性の強い毒親です。他人よりも良い暮らしができていることが自慢で、ステータスばかりを気にして、他人をよく見下し、自分を大きく見せようとする毒親タイプです。

やっぱりあなたが罪悪感を感じる必要はありません。
 

良い教育を受けさせてもらったことに対する罪悪感

小学校や中学校は義務教育です。高校だってもうほとんど義務教育に近い感じです。ここで焦点になるのは、高い教育費を必要とする大学とか外国留学などです。教育ってお金がかかりますよね。每日のように塾に通ったり、他とは違う特別な私立学校に通ったりとお金はたくさんかかるものです。

でもね、これも親がそうするって決めたことだし、そのために出すと決めたお金です。あなたが勝手に親の口座からお金を引き出して、無理やり入学金を納付したわけでないのであれば、そうすることは親の決断なんです。たしかに過去の教育があったから今のあなたがあるのかもしれません。でも、それだけではなかったでしょ。今のあなたがあるのはあなた自身が努力したからですよ。

それなのに、あとから「金かけてやった」とか、「誰のおかげで今のおまえがあるんだ?」なんて言うかもしれません。その言葉を聞いて、「親も苦労して私にお金をかけてくれたのに悪いな」って感じて我慢してしまうかもしれませんがそれは間違いです。

もしあなたが「良い仕事に就けているのは誰のおかげだ?!」って言われていたら、その親も劣等性の強い毒親です。他人よりも高いステータスを持っていることが自慢で、やっぱり他人をよく見下し、自分を大きく見せようとする毒親タイプです。

これだってあなたが罪悪感を感じる必要はありません。
 

後悔しないように生きよう

親ばかりを優先して、自由に生きてはならないと思いこんで自己犠牲をしていると、親はあなたがそうしていることが当たり前になっていきます。そして、少しでもあなたが思い通りにならないと、また否定を繰り返すし、従わないあなたが悪いとさえ思います。

そしてあなたは自分の意見が言えなくなり、いつでも親の顔がちらついて、親が怒りそうなことはあきらめて、親が許しそうなことだけしかできなくなります。さらに、親に従うことが当たり前になってきて、「私はそういう人生なんだ。親に言うとおりにしていればいいんだ」って考えるようになっていきます。

でも心の中は傷だらけですよね。一分一秒でも早くそんな親の元から逃げたいですよね。もう自分に嘘をつくのをやめていいんですよ。あなたは自由に生きていい権利があるんだから、その権利を行使して自分が幸せになるために生きてもいいんですよ。

自由な人生とはぜんぶ自分で決められる人生です。そりゃあうまくいかないこともあるでしょう、そんなときは落ち込むかもしれません。でも、それだってあなたが選んだ結果ですからね。いままで親から考えを押し付けられ、思うように選べなかった人生と比べたら雲泥の差です。

罪悪感を感じて親を気にして我慢しながら生きるのは後悔の人生です。あなたがこのコラムを読んで「私のことだ!」って思っているなら、もうその生き方をやめてもいいんですよ。

でも、そうは言っても、どうやめたらいいのかわからないなら教えて下さいね。あなたに合わせたやめかたを私が見つけますから。だから、1人で苦しむ必要はありません。

自分の人生を生きましょう。もう後悔する人生をやめましょう。あなたが新しい生き方をしたい決められた日があなたの本当の誕生日です。いつか「わたしおめでとう」って言いたいですね。そのときは必ず来ます。後はあなたが決めるだけですね。

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