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ご相談事例 親が結婚や恋愛を反対する

母に苦労をかけた私でも結婚していいですか?

苦労をかけた私でも「毒親」と思ってもいいですか?
 

コラムテーマのリクエストをいただきました

はじめまして、
ゆこです。
 
数ヶ月前からメール配信を
していただいております。
 
私の家族は父が父親らしい役割をやらず、
母は必死に子育てをしてきてくれました。
 
「私はいつか母を幸せにする!」
そんなふうに中学生の頃から思ってきました。
 

しかしおとなになってからの私は
はめをはずして暴力男にひっかかり、
 
家族に迷惑をかけたのに、
暴力男と縁が切れてもしばらくは
自分の変なプライドからか
母に反抗的な態度をとり、
 
気づいたときには、
母から「完全に落ちぶれた人間」
「子育て失敗した情けない人間」と
言われるようになりました。
 
そんな私も母の信用を
取り戻そうと必死にやってきて
いま10年以上がたちます。
 
私がそうやってはめをはずしたばっかりに、
妹も反発していきなり出ていったりしました。
 

いま彼がいますが結婚したら
家を出るので親に反対されています。
 
もとは自分に原因がある状況の中で、
 
「あんたは悪い、情けない」
 
「あんたはここにおらなあかんやろ」
 
「誰が面倒みるんだ」など、
 
毎日夜中まで言われたりします。
 

そんな親は、『毒』になるのか?
 
それとも、親が言っていることが正しいのか?
 
どう考えたらいいのか
わかりません。
 

あと、母が言う
 
「ストレスが原因で体調が悪いので
はやくストレスなくさせて!」
 
「もう、散々扶養にしてきたんだから交代だ!」
 
と言われていますが、
たしかに、間違っていないです。
 

私はこれまで
やりたいことはやってきました。
 
無駄遣いだといわれそうな
習い事もさせてもらいました。
 
おとなしく親に従って
過ごしてきたわけではないので、
 
よくメール配信にも書いてあるような、
『親の言うなりになってきた子ども』
ではありません。
 

しかし、川島さんから送られてくるメールに
書いてあることはすごく理解できるし
自分に当てはまる部分がすごくあります。
 
しかしそれでも、
自分がおかしなことを
やってきた事実もあるので、
 
自分の都合のよいように
母のことを『毒●』だと当てはめるのは
ほんと、親に失礼だし、
 
そもそも、
親も必死に生きているのだから、
批判されれるのは当たり前だと
思ってしまうんです。
 

過去にあやまちを犯した私が
親を「毒だ!」なんて、
扱いをしてよいものか?
 
どう判断したらいいでしょうか?
 
よろしくお願いします。
 
話がまとまらず、
すみません。
 

親子関係カウンセラーの川島崇照です

はじめまして
 
親子関係カウンセラーの
川島崇照です。
 

コラムテーマのリクエストをいただき
ありがとうございます。
 

今お付き合いされている人がいて、
その人との結婚を母親から
反対されているということでしたね
 
家から出ていってはならないこと、
母を扶養しなければならないことなどを
求められているのですね
 

わかりました
 
それでは今回のコラムで、
これまでのゆこさんと母親は
どういう親子関係だったのか、
 
さらに、現在の母親がどういう心理状態で
結婚を反対しているのかを
解説したいと思います
 

母への罪悪感と依存の受け入れ

私がゆこさんから
いただいた文章を読んでいて
感じたことは
 
「ゆこさんはもしかして、
これまでずっと母親に対して
罪悪感を感じながら生きてきた
のではないのかな?!」ということでした
 
父親が親としての役目を果たさず
苦労して必死に子育てをしてきた母を
見てきたことが大きいと思うのです
 
だから、
「私がしっかりしなければならない!」とか
「私が母を幸せにするんだ!」など、
 
小さい頃から
「母親を助けたい」と
思っていたのではないかな?!
とも感じたんです
 

でもね、ちょっと
引っかかるところもあるんです
 
それは母があなたに言っていた
「完全に落ちぶれた人間」
「子育て失敗した情けない人間」
という言葉でした
 
これって子どもに対して
過大な期待をかけていた親が
よく言う言葉なんです
 

唐突に質問しますが、
 
母親はゆこさんに
父親の愚痴を聞かせていませんでしたか?
 
もし、そういったことがあったなら、
それは母親があなたに
依存をしていたということなんです
 

これってよくあることなんですが、
 
依存的な母親は
自分と同じ女性である娘に
 
自分が傷つけられたということを
わかってもらうために
父親の愚痴を聞かせることが多いんです
 

そのときの母親は
「女性である私のつらさをわかってほしい」
という願望が強くなり
 
娘から共感を得ることで
自分を慰めようとします
 

でもね、ちょっと厄介なことは
そんな母親の言う愚痴って
嘘がいっぱい含まれるというところなんです
 
意図的に嘘をつこうなんて
思っていないんですよ
 
問題なのはどうやったら
娘に共感してもらって、
 
自分が傷つけられたことを
証明できるかと思っているところなんです
 
それが目的になってしまうと
共感を得るために
有ること無いこと言うようになります
 
だから母親から
愚痴を聞かせられていた娘は
どうしても母親のことを
かわいそうに見がちです
 
そして娘は被害者アピールをする母親のことを、、、

「かわいそうな母を困らせてはならない」

「こんな弱い母を支えなければならない」

、、、って思ってしまいがちなんです
 

でも愚痴って
聞いていて気分の良いものでは
ないですよね
 
それでも、ゆこさんは
我慢して聞き続けてきたと思うのですよ
 
聞いてあげないと
かわいそうな母を今度は自分が
傷つけているように感じてしまうからです
 

しかし、あなたも
年齢を重ねて気持ちも変わります
 
思春期になって
母を受け止めきれなくなったあなたが
自由になりたいと思うのは当然のこと
 
だから今まで母の依存を
受け入れ続けてきた反動で
反発していたのではないかなと
読んでいて思いました
 

ここに書いてある話は
あくまでも私の推測なんですが、
 
もし、ゆこさんが
しっくりと感じるなら
 
あなたはこれまでずっと
我慢してきたのだと思います
 

かわいそうな母と
自由になりたい自分との間で
ずっと葛藤してきたのだと思うんですよ
 
でも小さい頃のあなたは
我慢して母の依存を受け入れていましたね
 
そうしていないとあなた自身も
安心できなかったのかもしれません
 

いわゆる、それって
母親が娘に依存したくて
それができる関係をいつまでも続けようと
母があなたに罪悪感を植え付けていた
ということでもあるんです
 
そして今のあなたは
昔から母に感じていた罪悪感で
身動きが取れない状態に
なっているのかもしれません
 

『毒親』だと決める必要はない

『毒親』っていう言葉
 
こんな攻撃的な言葉を見ると
ギョッとしてしまいますよね
 
誰もがすすんで使いたい言葉では
ないと思います
 

だって、いくら毒親でも
自分の親なんですから
 
この世に自分の親は
あの人たちしかいないのに
それが『毒』だったなんて
とてもショックなことなんです
 
だから、無理して『毒親』って
決める必要はありません
 

ただし、
わかっていてほしいのは
あなたが自分の正直な気持ちに従って
考えることが重要だということなんです
 

感じてみてください
 
あなたは
母親のことを好きですか?
それとも、嫌いですか?
 
絶対にどちらかを
選んでくださいと言われたら
どちらを選びますか
 

「好き」というのは
その人と一緒にいて
まるで心が温まるような
感覚がある状態です
 
たぶんこれは彼氏さんに感じている
感覚と同じかもしれません
 

逆に「嫌い」というのは
その人と一緒にいて
心が冷えて固くなるような
感覚がある状態です
 
悲しくなったり
寂しくなったり、
怖い気持ちを感じてしまうのも
嫌いな人と一緒にいるときです
 

どうですか?
 

ちなみに、
「嫌いではない」という気持ちは、
好きだということにはならないですから
気をつけてくださいね
 
「嫌いではないけど、
好きになれない部分がある」
という気持ちは嫌いに入ります
 
一緒にいて
心が冷えて固くなることがあるなら
それは嫌いです
 

もし、あなたが母親に
「好き」と感じられているのなら
この先も近い距離感で交流して
いくこともできるでしょう
 
しかし、あなたが母親に
「嫌い」と感じるなら
ある程度の距離感を保っていかないと
またつらい思いをするかもしれません
 

単純な話、
好きだったら毒親ではなかっただろうし
嫌いだったらあなたにとっての母親は
何かしらの害があったということなんです
 
なぜなら、母親とは
子どもにとっては愛の象徴であり、
何にもなくても自動的に
好きになる存在です
 

逆に嫌いだと感じるということは、
過去に傷つけられていたと
考えるのが自然なんです
 
『毒親』という言葉は
使わなくてもいいけど、
自分にとって誰が必要な人なのかは
わかっている必要があります
 
それだけは忘れないでください
 

過去の罪は自分の人生で償う

あなたが過去の自分のしたことで
家族に迷惑をかけてしまったことは
今となってはつらい記憶でしょう
 
母親に対して
申し訳無さがつのって
罪悪感を感じて離れられない
のかもしれません
 
でもそういう痛みを感じた経験って
誰もが持っていると思うんです
 

なんなら、そういう経験が
人を成長させてくれることも
多いんです
 
あなたも
「二度と家族に迷惑をかけたくないな」
って感じているじゃないですか
 
だから勇気を出して
こうやって相談してくれたと思うんです
 

そういう悔いの残る経験って
自分の人生で償うしかないんですよ
 
もう二度とあんなことを繰り返さないぞ!
って決めて行動していくしかないんです
 
それによって、
以前の娘とは違った姿を見ない限り
母もあなたを信じることは
できないのかもしれません
 

それを、どんなに
わかってもらいたくて
従い続けていても
 
母親の被害者アピールも依存も
強くなるばかりで
あなたの悩みは解消していきません
 
母も自分の力で生きていくための
心強さが育っていかないので
あなたに依存しっぱなしです
 

結局、あなたが
母親の真の信頼を得るためには、
 
あなたが母親の依存先をやめて
母の心が自立した後に
 
以前の自分とは違うというところを
あなたの行動で見せていくしか
ないということになるんです
 

しかしそれでも母親が
あなたの変化を理解しようとせず、
 
それよりも被害者アピールを続けるなら
 
それは娘にとって
害ある母親である『毒親』に
ほかなりません
 

心が健康な親とは
子どもがうまくいっても、
うまくいかなくても、
 
それを子ども自身が経験し
学んだり、反省したりしたことで
よりよい道を選べるように
なったことを喜べます
 
『毒親』というのは、
簡単に言うとそれを
してくれない人たちのことです
 

あなたがこれまでの
失敗も成功も全部ひっくるめて
受け入れてもらえていない感覚があって、
 
そんな母親と一緒にいてつらいなら
その正直な気持ちに従って生きていいんですよ
 

自分の感覚で一緒に生きる人を選んでほしい

この先、結婚を反対されたとしても
自分の感覚を優先していいんです
 
なぜなら、
母の人生は母に責任があり、
あなたの人生の責任は
あなたにあるのですからね
 
娘に依存しようとする母親って
だいたいが結婚を反対します
 

そんなときによく言う言葉がこれ
 
「誰が親の面倒を見るんだ」

「あんなにもしてやったのに親を裏切って出ていくのか?!」

「私は子どものせいで苦労したんだから今度はおまえが世話をしろ!」
 

こんなにわかりやすく
言っていない親もいますよ
 
「お母さんは一人で寂しく暮らしていくから気にしないで」
 
なんて、回りくどい言い方をする母親も
たくさんいましたし
 

こういったことを言う母親の心理は
「依存先を失いたくない」です
 
いままで娘に依存していた時間が長く、
その娘が結婚をして自分から離れていってしまうことが
不安に感じるのでしょう
 
依存的な人は不安を感じると
感情的になって怒ります
 
「私を怒らせたのはおまえだ!」って
被害者意識をあらわにして
攻撃してきます
 
でもこれ、
まさに依存的であることの
証拠なんですね
 

結婚とはあなたが幸せになるためにすることです
 
しかしあなたが自己犠牲になって
母を支えようとすることは
あなたの人生を母親に捧げることになります
 
それって母に対して
「私はあなたの依存を全部受け入れますよ」
と言っているのと同じ
 
それをすることによって
母から傷つく言葉を言われなくなる
かもしれませんが
 
やって当たり前だと思われているので
感謝の言葉はもらえません
 
できていないところばかりを探されて
ダメ出しが多くなるはずです
 

だからどこまでいっても
「好き」と「嫌い」で
決めることがとっても大切なんです
 
一緒にいたい人と
一緒にいたくない人は
しっかりと自分の正直な気持ちで
見極めてほしいのです
 

まとめ

  1. 子どもに過大な期待をかけている親は、失敗ばかりを責め、成長していることを認めようとしない傾向があることを知りましょう
  2. 子どもに過大な期待をかけている親は、子どもが思い通りにならなかったことを失敗だと決めつけて批判する傾向があることを知りましょう
  3. 依存的な母親は同性である娘に愚痴や悪口を聞かせてストレスの発散をしようとする傾向があることを知りましょう
  4. 依存的な母親は娘という依存先を失いたくなくて結婚を反対する傾向があることを知りましょう
  5. 依存的な母親は被害者アピールが強く、子どもに罪悪感を植え付けて心を支配しようとする傾向があることを知りましょう

 

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