COLUMN
コラム 毒親との関係に苦しんでいる
毒親から家族を守るつもりが逆効果に|やりがちなNG対応5選と正しい守り方
こんにちは、
親子関係カウンセラーの川島崇照です。
毒親との関係に長年悩み続け、
今では「毒親から家族を守りたい」
と思っているあなたへ。
今日はとても大切なことを
お伝えしたいと思います。
実は、「家族を守るつもり」の対応が、
逆に状況を悪化させている
ケースがとても多いのです。
多くの方が良かれと思って選んだ対応が、
実は毒親の支配力を強めてしまう結果に
なってしまいます。
今日は、毒親から家族を守るつもりで
多くの人がやってしまいがちな間違った対応と、
本当に効果的な守り方について
お話しします。
間違った守り方は、毒親の支配をさらに強めてしまう
毒親との関係に苦しむ多くの方が、
家族を守るために必死に対応策を
模索しています。
しかし残念ながら、
直感的に選びがちな方法の多くは
状況を改善するどころか、
毒親の執着心をさらに強めて
しまうことがあります。
執着心を強めた毒親は、
あなただけでなく、
あなたの子どもや配偶者にまで
干渉するようになります。
さらに悪化すると、あなたの
職場や子どもの学校にまで
連絡してくることも。
親戚や親族を巻き込んで
「あの子が私と会ってくれない」と訴え、
周囲からあなたへのプレッシャーを
強めようとするケースも
少なくありません。
このように問題が拡大し、
巻き込まれる人や場所が増えるほど、
解決までの道筋は複雑になります。
対応の手間も増え、
あなたが取れる選択肢も
限られていきます。
親子関係の問題は、
早期に適切な対応をとるほうが
圧倒的に解決が簡単です。
根本的な解決を先送りにすればするほど、
被害は広がり、家族全体が巻き込まれていく
リスクが高まります。
家族を守るつもりでやってしまうNG対応5選
では具体的に、
多くの方が直感的に選んでしまう対応の中で、
実は逆効果になってしまう行動を
見ていきましょう。
以下の5つは、
実はどれも毒親に力を与え、
問題を長期化させてしまう
行動だったのです。
1.親を刺激しないよう我慢して言うことを聞いてしまう
「波風を立てなければ大丈夫」
この思い込みが、毒親の支配を
強化する最大の要因となります。
親を不機嫌にさせなければ、
家族に被害が及ばないのでは
ないかと考えてしまいます。
しかし、この対応は親に
「自分の言うことは聞いてもらえる」
という自信と期待を持たせることになります。
結果として、
支配的な行動がより強化され、
あなたは一生涯支配され続ける人生に
なりかねません。
我慢して従うことは一時的な
平和をもたらすかもしれませんが、
長期的には問題を悪化させるだけです。
この対応の背景には、
「親を怒らせたら怖い」という
子ども時代から染みついた恐怖感があります。
大人になった今でも、
親の前では自分の意見を言わず、
言われるままに従う習慣が
身についている方も多いでしょう。
しかし我慢すればするほど、
親は「私の言うことを聞くのは当然」と
考えるようになり、要求はどんどん
エスカレートしていきます。
2.子どもだけ祖父母と会わせ続けてしまう
これは多くの方が陥りやすい誤りです。
本当は守るべき大切な存在を、
知らず知らずのうちに差し出していることに
気づいてほしいと思います。
「子どもと関わらせるだけなら
親はトラブルを起こさないだろう」
「子どもから祖父母を奪っては
いけないのでは」
こういった思いから、
自分は距離を取りながらも、
関係を維持しようとする方も少なくありません。
しかし実際には、
毒親と関わることで子どもの性格形成に
大きな影響が出るケースが
少なくありません。
実はこれは子どもを守る行為ではなく、
むしろ子どもを傷つけることに
なりかねない間違った対応です。
毒親の特徴として、
「孫には良い顔をして、自分の子には支配的」
という二面性がよく見られます。
しかし表面的に優しくても、
子どもは敏感に祖父母の言動から
無意識のメッセージを受け取っています。
「ママ・パパはダメな人」という
否定的な話を聞かされたり、
あなたの育て方を否定されたり
することにより、
あなたとあなたの子どもとの親子関係に
影響が出るリスクがあります。
3.親からの連絡を無視して気持ちを伝えない
何も伝えずに連絡を無視することが、
かえって親の執着心をかき立てる
原因になります。
親と関わらないようにする
という考え方自体は間違っていません。
しかし、
その意思をきちんと伝えないでいると、
親はなぜ距離を取られているのかが
わからず、ますます追いかけたく
なる心理が働きます。
親が数年にわたり連絡を
してくるような状況であれば、
親はあなたの気持ちをまったく
知らないか、受け取れていない
可能性が高いでしょう。
単に無視をして意思を伝えない
という対応は、親の執着心を
強くしてしまう間違った方法です。
4.配偶者を盾にして親と直接関わらないようにする
この対応は、毒親との関係が
「家族間の対立構造」になって
しまう典型例です。
親からすれば、
子どもの配偶者という「関係のない人」が
介入してきているように見えます。
そして、
「子どもとの関係を邪魔されている」
「子どもが洗脳されている」
「きっと子どもは私たちに会いたいはず」
などと考えてしまいます。
こうなると親の期待値は下がらず、
あきらめることもなくなります。
この対応が問題なのは、
あなた自身が自分の意思を明確に示す
機会を逃していることにあります。
配偶者が代わりに伝えても
「本当は子どもの本心ではない」
と毒親に解釈されやすく、
むしろ配偶者を「敵」と認識させる結果になります。
また、配偶者にとっても
大きな精神的負担となり、
夫婦関係に亀裂が生じるリスクも
高まることから、
大切な家族を守れていないことに
なってしまいます。
配偶者を間に立たせるのは、
毒親と配偶者の対立構造を作り出し、
より一層毒親の執念を強くしてしまう
間違った対応です。
5.家族に心配をかけたくなくて親との関係を隠している
誰にも話せない苦しさが、
自分も家族も追い込んでいきます。
毒親との関係を知られたら
嫌われるのではないかと考えてしまい、
本当のことを家族に打ち明けられない状態は
とても心痛むものです。
しかし、そうすることで
家の外にも中にも安らぎを持てなくなって
しまいます。
配偶者はお盆や正月など、
季節の折に社交辞令として親と
関わろうとするかもしれません。
子どもも祖父母から誕生日
プレゼントやお年玉をもらって
しまうかもしれません。
余計な心配をさせないように
家族に親との関係を隠すのは、
問題を一人で抱え込み、
苦しみを増やしてしまう間違った対応です。
隠し事は必ず心理的なストレスとなり、
それが蓄積すると抑うつや身体症状として
現れることもあります。
また、家族はあなたの様子から
「何か問題がある」と感じながらも
尋ねられない状況に置かれるかもしれません。
そうなれば、
家族でお互いに気を遣い合う不自然な
関係性が生まれてしまうこともあるでしょう。
特に子どもは親の緊張や不安を
敏感に察知するもので、原因不明の
不安を抱えてしまうこともあります。
正しい守り方は、期待を手放させ、距離をつくることから始まる
では、家族を本当に守るために
必要な対応とは何でしょうか。
それは、毒親が抱く期待を手放させ、
適切な距離を作ることから始まります。
毒親があなたや家族に感じる期待が減れば、
接触頻度を少なくしていくことが
できるでしょう。
ここでいう距離とは、
物理的なものだけを指すわけでは
ありません。
心の距離を取るという方法も
効果的です。
毒親にとって、
あなたが関わりづらい存在になれば、
支配したいという欲求は
弱まっていきます。
具体的には、以下のような
対応が有効です。
- 1. 明確な言葉で関わりたくないという意思とその理由を伝える
- 2. 感情的にならず、淡々と自分の意思を伝えて断る
- 3. 断った言葉のとおりの態度や行動を見せる
- 4. 関わらなければならない場面では連絡頻度や面会の条件を自分で決める
- 5. 家族全体でその方針を共有して態度を一致させる
これらの対応を続けることで、
毒親は徐々に「思い通りにはならない」
と理解するようになります。
そして、
支配できないことを学習し、
期待が持てずにあきらめていきます。
期待値が下がってあきらめが増えていくと
連絡してくる回数や量は減り、
関わりは希薄になっていきます。
支配と依存の鎖を断ち切れば、自由な人生が手に入る
長年続いてきた
親との不健全な関係パターンを変えることは、
簡単なことではありません。
しかし、適切な方法で対応すれば、
必ず状況は改善していきます。
自分の心も、家族の平穏も、
あなたの決断で守っていける
ということを信じてください。
正しい知識と方法を手に入れれば、
今まで数十年と苦しめられてきた
人生から抜け出すことができます。
何でも自分で決められる、
自由な人生を手に入れることは可能です。
まずは小さな一歩から始めてみませんか?
今日あなたがこのコラムを読んだことが
あなたの第一歩のきっかけになれたら
とてもうれしいです。
毒親の支配から抜け出し、恐怖・罪悪感・執着を手放して自分の人生を生きるための実践的なカウンセリングサポート。カウンセラーが具体的な対処法や考え方をアドバイス。緊急時の電話相談や無制限のチャット対応で、脱出を伴走します。
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