こんにちは、
親子関係カウンセラーの川島崇照です。
 

あなたは今、
親との関係に深い悩みを
抱えているかもしれません。

「親だから当然だ」と言われて、
自分の感情を押し殺してきたかもしれません。

「家族のことだから他人には言えない」
と一人で抱え込んでいるかもしれません。
 

今までたくさんの人たちが
あなたと同じように、
親との関係にずっと違和感を
抱えながら生きてきました。

30代を過ぎても、
40代になっても、
50代、60代になっても、
親との関係に悩み続けている人は
決して少なくありません。
 

あなたが今感じているつらさには、
ちゃんとした理由があります。

その理由を一緒に見つめて、
解決への道筋を探していきましょう。
 

「なんだかおかしい」と思っていた感覚は間違っていない

あなたが親との関係に対して
感じてきた違和感や疑問は、
決して間違っていません。

心がつらくなるのは、
必ず理由が存在します。
 

もしかしたら、
あなたは親の言葉や態度を
見ていてつらくて、
「おかしい、間違っている」などと
感じていたのかもしれません。

しかし、そのように感じる自分が
おかしいのではないかと
自己否定をしていたのかも
しれません。

多くの人が
「親は子どもを愛するものだ」
という常識に縛られて、
自分の感覚を疑ってしまいます。
 

しかし実際には、
すべての親が子どもを
適切に愛せるわけではありません。

親も一人の人間です。

未熟な部分を持っていたり、
自分自身の問題を子どもに
向けてしまったりすることがあります。

あなたが感じてきた
「なんだかおかしい」という感覚は、
あなたの心が健全に機能している証拠です。

その感覚を大切にしてください。
 

親との関係で疑問を感じることが出発点になる

親との関係を見つめ直すために、
5つの視点から自分の状況を
確認してみましょう。

これらの質問に向き合うことで、
あなたが置かれている状況が
より明確になります。

答えに「正解」はありません。

あなたが感じることが
すべて正しいものです。

安心してありのままの
気持ちを受け止めてください。

1.今、自分の人生を生きている感覚があるかどうかを感じてみる

まず、あなたに質問します。

「あなたは今、
自分の人生を生きている
感覚がありますか？」

それとも、
「まるで親の人生を
生きているような感覚」を
感じることはありませんか？
 

自分の人生を生きているとは、
自分で決断し、
自分で選択し、
自分で責任を取りながら
歩んでいる状態です。

一方で親の人生を
生きているような感覚とは、
常に親の期待や要求に
応えることばかりを考えて、
自分の気持ちや意思が
後回しになっている状態です。
 

「親が喜ぶから」
「親に怒られるから」
「親に心配をかけるから」

このような理由で
物事を決めることが多いなら、
あなたは自分の人生を
十分に生きられていない
かもしれません。
 

2.親の言葉や態度を振り返り、自分を一人の人間として尊重してもらえていたかどうかを感じてみる

次に、親との関わりを
振り返ってみてください。

あなたは一人の人間として
尊重されてきたでしょうか？

それとも、
まるで親の所有物のように
扱われてきたでしょうか？
 

人間として尊重されるとは、
あなたの気持ちや考えが
大切にされることです。

意見が違っても、
話し合いによって
解決策を探そうとしてくれることです。

あなたを一人の人格として
認めてくれることです。
 

しかし、もしあなたが
親から命令ばかりされたり、
あなたの気持ちを
無視されたりしてきたなら、
それは適切な関係とは
言えません。

あなたは奴隷でもなければ、
親の所有物でもありません。

一人の大切な人間です。
 

3.今まで自分の人生のことについて、決断させてもらえていたか、考えさせてもらえていたか、自由を認めてもらえていたかどうかを感じてみる

人間の成長にとって、
自分で考え、自分で決断し、
自分で選択する経験は
とても重要です。

あなたはこれまで、
そのような機会を
十分に与えられてきたでしょうか？
 

それとも親から、
「こうしなさい」
「こうするのが普通だ」
「あなたのためを思って」
といった形で、
答えを押し付けられることが
多かったでしょうか？

また、あなたの行動を
必要以上に監視されたり、
自由を制限されたりしてきた
でしょうか？
 

親が子どもの安全を
気遣うのは自然なことですが、
大人になってもなお
過度に干渉されるのは
健全ではありません。

適切な親子関係では、
子どもの成長に合わせて
徐々に自由と責任を
与えていくものです。
 

4.親に安心感・信頼感・親近感を感じ取ることができるかどうかを感じてみる

健全な親子関係には、
3つの感覚が存在します。

まず安心感です。

親と一緒にいるとき、
否定されることなく
ありのままの自分で
いられる感覚があるでしょうか？
 

次に信頼感です。

本心や悩みを打ち明けても
大丈夫だと思える関係が
築けているでしょうか？
 

そして親近感です。

感じ方や考え方、信念の部分で
共感できると感じられる
部分があるでしょうか？
 

もしこれらの感覚を
親に対して感じることが
難しいとしたら、
あなたがつらく感じることは
とても自然な心の反応です。
 

安心感・信頼感・親近感を、
無理に感じようとする必要はありません。

それらは、本来自然に湧き上がってくる感覚です。

もし無理して感じようとしているなら、
それは義務感や責任感、罪悪感などに
心が支配されている状態かもしれません。

そのような時は、
ぜひ自分の心に
注意を向けてあげてください。
 

安心感・信頼感・親近感
の感覚がない状態で関わり続けることは、
あなたにとって不自然でつらい状態が
この先も続いていく可能性が
高いと言えます。
 

5.もし親が赤の他人だったら関わっていきたいと思うかどうかを感じてみる

最後に、少し想像してみてください。

もしあなたの親が
学校のクラスメイトだったり、
同じ会社のそれほど
関わりのない同僚だったとしたら、
あなたはその人と
関わりたいでしょうか？

この質問には前提があります。

血縁関係はありません。

関わるかどうかはあなたの自由です。

どんな選択をしたとしても
誰からも非難されることは
ありません。

そのような状況で、
あなたはどう感じるでしょうか？
 

そこで出てきた答えが、
あなたの本心です。

親子という関係性を
外して考えたとき、
あなたが相手に抱いている
本当の気持ちが現れます。
 

「関わりたくない」と
感じることがあっても、
それは決して悪いことでは
ありません。

それが正直な気持ちなら、
その気持ちを受け入れることから
解決は始まります。
 

違和感を放置していると問題は大きくなっていく

これらの感覚について
考えることをせずに過ごしていると、
問題はさらに深刻になっていく
可能性があります。
 

親は自分が正しいと思い込み、
言葉や態度はますます強くなって
いくようになります。

そうなると、
あなたの恐怖心や罪悪感も
増していくかもしれません。

そして、
親から離れがたく感じてしまうとか、
離れてはいけないように感じてしまい、
より一層親から自立することが
困難になってしまいます。
 

「親だから仕方ない」
「家族だから我慢するべき」

そう思って自分の気持ちを
押し殺し続けていると、
あなたの心はどんどん
疲弊していきます。
 

時には体調にも
影響が出ることがあります。

頭痛、不眠、食欲不振、
めまい、胃腸の不調など、
様々な症状として
現れることがあります。

これらは心からの
サインかもしれません。

「もう限界…」と、
体が心の声を代弁してくれている
可能性があります。
 

このコラムを読んで、
親に対して感じていた
違和感の正体がはっきりしたなら、
「やっぱり自分の感覚は正しかったんだ」
と思えるかもしれません。

その感覚を大切にして、
心と体を守るためにも、
今こそ行動を起こす時期かもしれません。
 

気づけたあなたは、すでに一歩踏み出している

このコラムを読んで、
自分の状況について考えてくれたあなたは、
すでに大きな一歩を踏み出しているはずです。

多くの人が「親だから」という
理由だけで我慢し続ける中、
あなたは自分の気持ちと
向き合う勇気を持ちました。

それは決して簡単なことでは
ありません。

自分の置かれている状況を
客観的に見つめることは、
時として痛みを伴います。
 

しかし、その痛みこそが
変化への第一歩なのです。

問題に気づくことができれば、
解決への道筋も
見えてくるものです。
 

あなたが目指す状態を
手に入れることは
十分に可能です。

「親だから仕方ない」という
思い込みを終わらせて、
自分らしく生きていく道が
必ずあります。
 

一人で抱え込む必要はありません。

もし、一人では心細いと感じるなら、
気持ちを理解してくれる
友人に相談するのもいいでしょう。

近くに同じような経験をした人がいるなら
話を聞くこともいいでしょう。

専門家の力を借りることだって
あなたの権利です。
 

あなたにはあなたらしく
生きる権利があります。

その権利を大切にして、
自分の人生を取り戻していく
旅を始めていきましょう。

今日この瞬間から、
あなたの新しい人生が
始まっています。