親にストレスを感じている人の特徴的な行動5つ

2016年2月17日

親にストレスを感じている人の特徴的な行動5つ

From:親子関係カウンセラー川島崇照(かわしまたかあき)

 

 

つらい親子関係というのはよく車のドライブに例えられます。

あなたは走る車の後部座席に座っています。
そして、車のハンドルを握っているのは親です。

あなたは車がどこに向かって走っているかを知りません。
親もどこが目的地なのか教えてくれません。

親は気分屋でたびたび行き先を変更します。
その時の都合で問答無用で変えてしまいます。

そしてある日のこと、親は突然いなくなります。

ひとり残されたあなたは自分がどこにいるかもわかりません。
今まで車を運転する練習をしてこなかったのでそこから一歩も動けません。

自分でどうすることもできなくなったあなたは路頭に迷います。

 

この例え話は、日々親からのコントロールをされたいた人の人生を凝縮したものです。

親はあなたの個性を認めず、なんでもかんでも自分の思い通りにしようとします。

もしあなたが従わなければ、否定したり、ののしったりして、さらにあなたを傷つけてコントロールしようとします。

 

親は心を傷つけてきました。そしてあなたはストレスを抱え込んでしまいました。

つらく長い日々でした。あまりにも長かったので価値観をも歪めてしまったかもしれません。

昔のことを思い出すと悲しくて涙が出てきます。怒りを感じてしまいます。

 

 

しかしそんな親もいつかはいなくなります。人間はどこかで寿命を迎えるからです。

そのとき、あなたはやっとのことで親から解放されるでしょう。

もうコントロールしようとしてくる人はいません。

 

だけど、そのときのあなたは何歳でしょうか?

やっとストレスを感じずに済むと思ったと同時に、無情にも残された時間はそんなに多くはないことに気づきます。

 

ずっとコントロールを受け入れきたので自分がこれからの人生で何をしていけばいいのかもわかりません。

あまりにも長い間コントロールを受け入れてきたので、自分の人生の歩き方がわからなくなってしまうのです。

それはあまりにもつらいことです。

 

それでもあなたは親に人生のハンドルを握らせますか?

我慢して、親がハンドルを握っている姿をうしろから見続けますか?

 

親にコントロールされているときのストレスとは?

きっとこのコラムを見ている人の中にも、本当はつらいのに「自分は親からコントロールなどされていない!」と言う方はいるでしょう。

実は「コントロール」というのは、相手の要求に従っている状態ばかりを言うのではありません。

むしろ、「親からコントロールされないぞ!」と敵対心をむき出しにしている方のほうがコントロールされていたなんてことはよくあります。

 

あなたは大丈夫ですか?

つらい親子関係から抜け出したいのに、実はその反対に親のコントロールを受け入れてストレスを増大させていたなんてことがないようにチェックしてみましょう。

 

[チェック!]
あなたは親に対しては下のような行動をとっていませんか?

1. わたしは親の機嫌を良くしようとして気に入りそうなこと言っている

2. わたしは親に理解してもらいたくて一生懸命に説明している

3. わたしは親の否定を恐れて自分のやりたいことを我慢する

4. わたしは親に対して自分の本当の気持ちを言わない

5. わたしは親との考えの違いで口論したり喧嘩している

 

振り返ってみてください。

もし、あなたが過去や現在においてうえのような行動をとっていたとしたら、、、

それは、あなたが自分の身を守るために親を変えようとしたことでいつでもストレスを抱え込んでいた可能性があったことを示しています。

 

親へのストレスをさらに強めてしまう逆効果の行動

つらい親子関係のなかで感じる代表的なストレスを紹介します。

あなたが下にあげるストレスを感じていたとしたら、できるだけ早いうちに対処策を考えることをおすすめします。

心のなかがストレスでいっぱいになって身動きが取れなくなる前に行動を起こすことが大切です。

 

自分の気持ちよりも親の気持ちを優先しているストレス

自分よりも親を優先しているということは、自分の心を殺しているのと同じです。

相手を優先してばかりいると自分の気持ちがわからなくなってしまいます。

自分の気持ちを大切にできずストレスは溜まり続けます。

 

親を変えようと一生懸命に努力しているストレス

親に理解させよう、分かってもらおう、認めてもらおう、と一生懸命になっていると、自分のために使う力もなくなってしまいます。

ひどい場合には何もかもを奪われて、自分で人生の選択をすることが困難になってしまいます。

理解しようとしない親に理解させようとしてうまくいかずにストレスは溜まり続けます。

 

自分の気持ちにフタをして親の言うとおりに行動しているストレス

親の言うとおりばかりにしていると何が正しくて何が間違っているのかがわからなくなります。

そのうち親の言っていることがすべて正しいことのように感じてきて、自分の気持ちを信用できなくなります。

本当はやりたくない気持ちがあるのに、でもそれに従えず、ストレスは溜まり続けます。

 

本当の気持ちを隠して言い訳しているストレス

あなたが気持ちを隠して言い訳ばかりしていると親はどんどん強くなっていきます。

言い訳は断っていることになりません。“今はできない理由”を言っているだけなので、“じゃあいつならできるの?”と要求してきます。

自分の正直な気持ちを裏切ってしまうのでストレスは溜まり続けます。

 

コントロールされまいといつも親と戦っているストレス

親と戦えば子どもが必ず負けます。なぜならば、戦いに勝っても負けても心が傷だらけになるからです。

すでに親というだけで心理的には強いです。あなたのことを下に見ているので何を言われても「わがまま」だとか、「自分勝手」だとか言って攻撃をはねかえします。

あなたが親を言い負かしたとしたら、そのときだけはスカッとするかもしれませんが、あとで「もっと◯◯と言ってやればよかった」とさらに怒りは増します。

もし、親に泣かれたら「言い過ぎてしまった」と罪悪感がこみ上げてきます。

結局、勝っても負けてもストレスは溜まり続けます。

 

この5つのストレスは親との距離がうまく取れていないから感じるものです。

一緒にいてつらいのに、いつでもその相手の近くにいて傷つけられているからです。

あなたはストレスを与えてくる相手の近くいることをみずからの意思でしているということになります。

 

本来、親の考え方は親のもので、あなたの考えはあなたのものです。

親子といえども他人ですから、価値観や考え方が違って当たり前です。

ですから、あなたは親がどう感じてどう考えようとも思ったとおり行動していいのです。

 

 

それなのに、、、

まったく逆の行動でストレスを溜め込んでしまっているかもしれません。

自分のほうから親のコントロールの渦の中に飛び込んでいるかもしれません。

みずから親との距離を縮めて、ストレスまみれになっているということになります。

 

しかし、これは無理もないことなのかもしれません、、、

あなたは自分を守るためにしようがなく親の機嫌を伺わなければならなかったのでしょうし、これまで親からたくさんの心を傷つけられてきたことで、恐怖心や罪悪感で不安になってしまうのでしょう。

もう傷つけられまいとして、自分を守ることに必死になって親と戦っていたのかもしれません。

 

ストレスを溜めない新しい自分になる

親からストレスを溜め込んでいたということがわかったあなたは、今度はストレスを溜めない新しい自分になれるということです。

ここでは先に示した5つのコントロール例を見なおして、コントロールされずストレスを抱え込まないあなたになるための新しい考え方と行動に変換してみましょう。

 

1. わたしは親の機嫌を良くしようとして気に入りそうなこと言っていることがある。

【ストレスを溜め込まない新しいあなたの考え方】
わたしが親の機嫌を良くしようとすることは、親にとってわたしは都合の良い存在だとアピールしているのと同じになってしまう。親の機嫌が悪いからといってわたしの考えが間違っていることにはならない。わたしはこれから自分の考えを信じて思ったとおりにやる。

 

2. わたしは親に理解してもらいたいと一生懸命に説明していることがある。

【ストレスを溜め込まない新しいあなたの考え方】
わたしが親に一生懸命に説明して理解してもらおうとすることは、最終的な判断を親に委ねているということになる。それは結局、親に対して否定すればわたしはあなた達の思い通りになりますよとわざわざ教えていることと同じだ。もうわたしは立派な大人だし、自分の行動によって生じた責任も取れる。わたしはこれから親に理解してもらおうとすることをやめて自分の責任において行動する。

 

3. わたしは親の否定を恐れて自分のやりたいことを我慢することがある。

【ストレスを溜め込まない新しいあなたの考え方】
わたしが親の否定を恐れて自分のやりたいことを我慢していれば、親はますます否定が有効なコントロールの方法だと思い込みを強くしていくだろう。否定はどんどん強まっていくだろう。否定は親の考えに基づくものであり、わたしの考えとは違う。もうわたしは否定を恐れない。わたしはこれからわたしの考えを信じて行動する。

 

4. わたしは親に対して自分の本当の気持ちを言わないことがある。

【ストレスを溜め込まない新しいあなたの考え方】
「嫌だ」という本当の気持ちを言わないということは、親に対して「あなた方の考えは正しいです。どうぞもっとコントロールしてください」とアピールしているようなものだ。親だからと言ってエライなんてことはない。親だからといって絶対に間違っていないなんてことはない。わたしはこれから嫌なことは嫌だとはっきり言うことにする。

 

5. わたしは親と売り言葉に買い言葉になって、争っていることがある。

【ストレスを溜め込まない新しいあなたの考え方】
親と争っているあいだ、わたしは怒りで充満している。親を負かすためにどうすればいいかばかりを考えている。しかしそれは、貴重な時間も労力も精神力もすべて親に吸い取られてしまっているのと同じだ。これからのわたしは親のために貴重な人生を費やすことをやめる。そのぶん、自分を幸せにするために生きていく。

 

親からのコントロールでストレスを溜めない自分になるためにあなたができることは、親から身も心も自立することが大切です。

あなたの人生はあなたのものであり、親のものではありせん。

あなたは親と離れて自由に生きていい権利があります。

もし準備が整っているのなら、あとはその権利を行使するだけです。

 

一緒にいてつらいのなら離れましょう。

親よりも自分のことを大切にして生きてください。

そして、自分の力を自分のために使って幸せになってください。

 

 

 


Posted by おとなの親子関係相談所 at 14:03 / コラム

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