COLUMN
ご相談事例
[相談事例]毒親や毒兄弟が、執拗に接触してこようとする場合どう行動すべきか?
FROM:親子関係カウンセラー川島崇照
ご質問いただきました
連絡を絶っている毒親や毒兄弟が、執拗に接触してこようとする場合どう行動すべきしょうか?
親戚も理解してくれず仲を取り持とうとしてきます。
ちなみに、親と疎遠にしていることで、いまこの時の平穏は保てているのですが、(親への恐怖心など)過去の負の遺産が多く、自分がどう行動したらいいのかがわかりません。
どんなに会いたくないと伝えてもわかってはくれないでしょう。彼らがこの先も変わらないことは分かっています。
お答えいたします
親子関係カウンセラーの川島です。
ご相談ありがとうございます。
毒親や毒兄弟が執拗に接触をしてこようとしているのですね。
さらに親戚までをも関わってこようとするのですね。
今は一時の平穏を保ててはいるものの、いつかまた関わってこられたらと思うと不安でいっぱいになってしまいますよね。
恐怖心で心がいっぱいになると何も考えられなくなります。
なにかあったときに対処しようとしても、ただただ怖くて身がすくんでしまうばかりです。
こういったときはできれば問題が起こる前に対処方法は身につけておきたいものです。
そして、「親が◯◯してきたら、私は□□する」というぐらいに具体的に対策を持っていることが大切です。
今回は、比較的に毒性が軽い親に対してできることをお伝えします。
先にお伝えしておきますが、迷惑行為などもしてくる毒性が重い親に対しての対処方法は次回の記事でお伝えしますね。
【感情を伝える】
毒親や毒きょうだいは、自分たちがあなたを傷つけているという意識がないでしょう。
ないからこそ、執拗に追いかけてきます。
まさかと思われるかもしれませんが、毒を持つ人たちは自分たちが被害者だと思い込んでいる人も多いのです。
『自分たちが被害者なんだから、絶対に会って非を認めさせなければならない』という勝手な被害妄想を抱いているかもしれません。
「あんなにひどいことをしてきたのに?被害者?」と首を傾げてしまいたくなりますが、それが『毒親』と言われる理由であり、いつでもあなたを傷つけようとする大きな要因の一つでもあります。
感情を伝えましょう。
これまでに傷つけられてきたこと、苦しかったこと、悲しかったこと、腹立たしかったことなど、いままで言えなかった感情を開示します。
- あのとき◯◯と言われて辛かった。悔しかった。
- ◯◯と言われて悲しくなった。とても苦しかった。
- わたしはあなたたちに◯◯されてとても腹が立った。
毒性が重くない親ならこの時点で関わりを止める事があります。
しかし、親たちが反省するということではありません。
行為の不健全さが露呈することで自分たちの正当性が崩れるからです。
【はっきりと断る】
相手を恐れるあまりに、とにかく逃げたいという気持ちになってしまいます。
メールが来ても電話がなっても一切無視。着信拒否してすべてをシャットダウンしている方も少なく無いでしょう。
しかしそれは同時に、親が勝手に思い込んでしまうことを許してしまうことでもあります。
執拗に接触してこようとするのは、接触すればまたあなたをコントロールできると考えているからです。
もしかしたら、すべてあなたに問題があると勝手に思い込んでいるかもしれません。
だから、自分たちが追いかけていることは正しいことだと正当化するので、あなたを傷つけている意識もなく、そうすることが当たり前かのようにいつまでも追いかけてくるのです。
はっきりと断ります。できるだけ具体的にです。
- あなたたちとは会いません。
- 脅迫には屈しません。
- 私はもう二度とあなたたちの支配を受け入れません。
【毅然と行動する】
そして伝えた気持ちと行動が一貫していてブレていないことをはっきりと示しましょう。
いつでも正々堂々していてください。
毒親は逃げるあなた、怯えるあなたを見て、自分たちが優位であると勘違いをして執拗に追ってきます。
思ったとおりに行動してください。
すべてはあなたに主導権があります。
あなたが示す毅然とした態度が「あいつはもう支配できない」と思わせます。
- 「お話することはもうすべて伝えました」と言って電話を切る
- 「自分の気持ちは何があっても変わりません」と伝えてその場を立ち去る
毒親が家族以外の親戚や親類縁者を巻き込んできたら、、
毒親はいつでもストレスを抱えていることが多く、あなたに対する不平不満を愚痴として垂れ流すこともあるでしょう。
よくあるのは親戚や親類縁者に「子どもが親を捨てて飛び出していった」とか、「私は子どもから裏切られた」のように吹聴してまわることです。
なかにはこれを聞いて、親の性格も知っていて、あなたがツラい思いしていたことを察してくれる人もいるでしょう。
しかしそれはごく一部の人であることがほとんどです。
多くの日本人、特に親世代以上は今でも『親崇拝思考』の持ち主である傾向が強いです。
「育ててもらった恩も忘れて、、、」「親不孝者」などと勝手に思い込んでしまうかもしれません。
毒親の一方的で偏った情報しかないのですからなおさらでしょう。
そこで何が起きるか?
同じように毒親気質を持った人が首を突っ込んでくるかもしれません。
「私が中に立つからもっとよくはなしあおう」とか、「親はおまえが思っているような人ではない」とか、「なんで親の愛がわからないんだ」とか、、、と言ってくるかもしれません。
こういったときもはっきりと毅然とした態度を示すことが大切です。
「あなたが私たち親子の仲を取り持とうとしてくれる気持ちはありがたいですが、これは私たち親子の問題なんです。ですから、そっと見守っていてください。」と感謝を伝えつつ断りましょう。
ここで相手を否定する事を言いたくなってしまいかもしれませんが、できれば冷静に対応することを心がけましょう。
毒親気質のある方を刺激してもめんどくさいことがおこることはもう十分におわかりですよね?
もし身の危険を感じたら、、、
もし身の危険を感じたらすぐに助けを呼びましょう。
警察を呼んでください。
暴力は犯罪です。
勇気を出して警察に通報しましょう。
親は『警察を呼ばれた』という非日常的な出来事で衝撃を受けるでしょう。
これはあなたが「私は真剣ですよ」「あなたの支配には屈しませんよ」「私はあなたと闘いますよ」と毅然とした態度を示しているのと同じなのです。
例えば、マンションの玄関で待ち伏せをしている毒親もいました。
会社に押しかけたり、電話をかけてきて誹謗中傷する毒親もしました。
結婚後に縁を切っている方なら、、、
結婚相手の義理の両親のところに何度も押しかけていつまでも子どもを返せと居座った毒親もいました。
夜中にどんどんと玄関の戸をたたき、人の目もはばからずに迷惑行為をする毒親もいました。
感情的になっている毒親は自分がいかに理不尽なことをしているかをわかっていません。
冷静な判断ができない心理状態なのです。
こういったときも警察を呼びましょう。
度重なる迷惑行為を許してはいけません。
ただしかし、警察を呼んだからといって根本的に何かが解決するわけではありません。
「親子間のトラブルには介入できません。もっとよく話し合って〜」などと言われるだけかもしれません。
しかしそれでもいいんです。
何度も警察を呼んで、何度も毅然とした態度を示します。
そして、二度と支配されないことをつたえましょう。
こうやって、親の「私は正しい」という勝手な思い込みを切り崩していきましょう。
親子の問題だからといって明るみになることを恐れていれば毒親や毒きょうだいはいつまでもあなたを傷つけます。
やってはいけないことには毅然とした行動を示します。
最近は毒親とのトラブルに対して理解を示してくれる警察官の方も増えてきました。
すべてではありませんがそういった人に当たることがかなえば、あなたの話も親身に聞いてくれることでしょう。
大切なことは、どんなときも支配を受け入れる意思がないことを “毅然とした言葉と態度” で示すことです。
それが、親の「子どもは思い通りにできる」という期待を駆逐します。
親が「もう子どもを思い通りにできない」と学習したとき、あなたは支配から脱出することができます。
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