COLUMN
コラム 親が否定する
つらい親子関係から脱出した人たちの78%が経験した12のターニングポイント
こんにちは
親子関係カウンセラーの
川島崇照です。
私たちは子どもの頃から
親の言葉を真実として受け入れてきました。
しかし時に、
親の考えが子どもの本当の幸せとは
異なることもあります。
親は、「子どものためになるはずだ」
「自分のしていることは正しいはずだ」
と信じて行動する一方、
子どもは苦しさを感じつつも
その親の考えを自分の価値観として
取り込んでしまいがちです。
こんなことが長期間続くと、
子どもの価値観は親の影響に歪められ、
「親が言っていることだから」
と我慢することが当然のように感じられるようになります。
親がいくら子どもを愛していたとしても、
子どもの気持ちを聞いていなかったり
聞いたとしても尊重していなかったりするのであれば、
それは「価値観の押しつけ」です。
ただし、そのことに気づける人は
そう多くはありません。
子ども時代や、学生時代は
盲目的に親の言葉や態度が正しいと信じて
従ってきたという人は多いはずです。
しかし、
年齢が20代後半から30代になってくると、
「本当にこの考えが自分に合っているのか?」
「親の言っていることはおかしいのではないか?」
と親に対して疑問を持つことが増えてきます。
親以外の他人と関わる機会が増えるにつれ、
親に対して違和感や不信感、嫌悪感を
感じる場面も増えていくからです。
このコラムでは、
各年代で直面しやすい親子関係の問題について取り上げ、
あなたの人生の何がターニングポイントだったのかに
気づくきっかけとなることを目指します。
自分自身が経験した出来事が
この中にあるかどうかを確認してみてください。
そして、あなたが親に感じる
違和感や不信感、嫌悪感が
いつ頃からつくられたものなのかを
確認してみましょう。
1.友人との交流を否定する親
「あんな子と遊んでいると、ロクな人間にならないわよ」
「あの子と遊んではダメ」
「あの家の子とは関わってはいけない」
このような言葉を、
あなたも一度は親から
投げかけられたことがありませんか?
友人関係に過度に干渉する親の存在は、
私たちの人生に深い影を落とすことがあります。
なぜ親は子どもの友人関係に干渉するのか?
カウンセリングの現場で
多く見られる親の心理には
主に3つのパターンがあります。
【1】悪い影響を心配して友人関係を制限する
親は、自分の子どもが他の子どもから
悪影響を受けるのではないかと
考えて不安になり、
安心できる環境に置きたがります。
【2】劣等感からの過干渉で友人関係を制限する
親は価値の低い子どもと関わらせたら
自分の子どもの価値まで低くなると
考えて不安になり、
自分の子どもに「ふさわしい」友人を選ばせたがります。
【3】過度な依存心で友人関係を制限する
親の依存心が強く、
子どもがいつか自分のそばから
いなくなってしまうのではないかと不安になり、
安全だと感じられる人以外との関わりを制限するようになります。
この経験を幼少期から
子ども時代に経験します。
しかし、親の態度を見ていて
自分が受けている影響の大きさに
気づくことはなかなかできません。
この経験が直接的に
ターニングポイントとなることは少ないでしょう。
それよりも、
後の人生における重要なターニングポイントを
補強する形で現れるようになることが一般的です。
2.約束を強要する親
あなたは親から「約束」を強要されたことはありませんか?
本来、約束とは
自分と相手の合意によって
成立するものですが、
約束を強要する親は
「こうしなさい」「ああしてはいけない」
と言って一方的に押しつけてきます。
そして、あなたが約束すると言うまで
否定されたり説得されたいして、
最後は仕方なく承諾したなんてことを
経験している人は多いはずです。
なぜ親は約束を強要するのか?
約束を強要する親、その背景には以下3つの心理が隠されています。
【1】親が安心できる理想の子どもにしておきたい心理
親は自分が安心できる
「理想の子ども」にしたいという思いから、
様々な制限を設けようとします。
「こうしなければ将来苦労する」とか
「これはあなたのためだ」という言葉で
約束させて制限をかけますが、
実際には親自身の心配や恐れがベースになっています。
【2】親が不安に感じる原因が子どもにあると考えて制限をしたい心理
親の中には、
自分が抱える不安や解消されない問題の原因を、
子どもの行動や生活に結びつける人もいます。
「子どもがあれをしてくれないから親の私が嫌な思いをする」
というふうに考えて、
親自身の不安や問題の解消を子どもに求め、
無理矢理に約束させようとします。
【3】子どもを信じることができず不安になっていていつでも監視しておきたい心理
親が子どもに対して信頼感を持てず、
不安を感じていると、
子どもを常に監視下に置きたいという気持ちが強まります。
例えば、子どもが学校や友達の家にいるときも
細かく行動を把握したがる、
交友関係やインターネットの
使用状況に介入しすぎること、
厳しい門限などが典型的な例です。
3.親からの成績否定で苦しむ
あなたは親から
「なぜもっと頑張れないの?」
「周りの子はこんなにできているのに」
と言われた経験はありませんか?
親との関係に悩む多くの方が、
成績を否定されることで深い心の傷を負っています。
なぜ親は子どもの成績にこだわるのか?
カウンセリングの現場で多く見られる典型的なパターンを見ていきましょう。
【1】子どもの成功が親自身の価値を高めると期待する心理
「うちの子は○○大学に行きました」
と自慢できることで、
親自身の存在価値を確認したいという心理が働いています。
【2】親自身の過去の後悔や未達成の夢が、子どもへの期待となっている心理
「私はできなかったけど、
子どもには叶えてほしい」という思いが、
時として過度な教育熱心さとなって表れます。
【3】親自身がその親(あなたの祖父母)から十分な承認を得られなかった経験が関係する心理
親から満たしてもらえなかった承認欲求が、
今度は自分は親になったときに
自身の子どもの学業成績への
過度なこだわりとなって表れているケースがあります。
人生のターニングポイントにできる人は
そう多くはないでしょう。
良い成績が取れなくて自分に自信を持てなくなり、
自己否定をする子どもは多いです。
また、否定されたくないから
たくさん勉強して良い成績を取ることで、
結果的に親から認められることもあるので、
ますます親の心の問題に気づけなくなってしまうからです。
4.親からの部活動への干渉
「スポーツをやりなさい」
「文化部なんて役に立たない」
こんな言葉を親から
投げかけられた経験はありませんか?
特に心の中に強い不安を抱えている親は、
子どもの学校生活にまで
細かく指図をしてくる傾向があります。
運動部への強要や文化部への反対
といったケースもあるし、
その逆もあります。
親が「良い」と考える部活動を強要したり、
「ふさわしくない」と判断した部活動に反対したりします。
なぜ親は部活動に干渉するの?
部活動に関して強要や反対をする親の心理を、
以下の3つのパターンでご説明します。
【1】親自身が学生時代にやりたくてもできなかった部活動、その悔しさや後悔を無意識のうちに子どもに押しつける
親が過去にあきらめた夢や
部活動への未練が、
子どもへの期待として
無意識に押し付けられることがあります。
親の「果たせなかった目標を子どもに実現させたい」
という思いが、子どもへのプレッシャーとなり
負担を感じさせてしまいますが、
親が自身の夢の追求を優先するので
子どもを傷つけている事に気づけません。
【2】特定の部活動に対する強い思い込みや決めつけから生まれる偏見で子どもの自由な選択を妨げる
親が特定の部活動に対して
「将来役に立つ」「成功しやすい」
といった固定観念や
「あの部活をやっていた人は性格が悪かった」
という偏見を持つと、
子どもの選択の自由が制限されます。
偏見に基づくアドバイスが
子どもにとっては無用な重圧となり、
子どもは自分に合った活動や興味を
深める機会を奪われてしまう場合があります。
【3】親が強く憧れを持つ部活動を子どもにさせることで、自身の充実感を得ようとします。
親が自分の憧れを反映させた部活動に
子どもを参加させることで、
まるで自分も成し遂げたかのような
充実感を得ようとすることがあります。
この場合、親の満足が優先され、
子どもはその活動にやりがいや喜びを
見出せないのに続けなければならず、
親の期待と自身の感情との板挟みになることも少なくありません。
この部活動の干渉あたりから
親との関係に明確な苦痛を
感じ始めてきた人たちが多いようです。
親の言動におかしさを感じるとか、
なぜ自分がやりたい部活動を反対され、
やりたくもないことをやらされるのか?
と強い疑問を持ち始めるというケースが多かったです。
5.親からの恋愛反対
親からの恋愛反対に苦しむ多くの人たちにとって、
これは人生の大きなターニングポイントとなっています。
なぜ親はあなた恋愛を反対するのでしょうか?
【1】親は「大切な子どもを他人に取られてしまう」という不安から、子どもの行動を制限する
依存傾向の強い親は、
子どもが他者と深い関係を築くことによって
「自分との関わりが疎かになるのでは」
という不安を抱きがちです。
このため、
恋愛に過度に制限をかけ、
子どもが他人と距離を縮めるのを
防ごうとする場合があります。
【2】「子どもが自分から離れていってしまうのでは?」という不安から、常に子どもを監視下に置こうとする心理
親は「子どもが自立する過程で
自分から離れてしまうのでは」
という強い不安から、
子どもの行動を細かく
監視しようとすることがあります。
親が見捨てられ不安を抱えていて
子離れすることができません。
【3】「価値の低い相手との交際で、子どもの価値も下がってしまう」と考えて恋愛を反対する心理
これは劣等感の強い親や
自分に価値を感じられていない親が
よくすることです。
自分に自信のない親は、
自分の子どもの価値を高めようとして、
今度は子どもの交際相手にも
価値を求めることがあります。
少しでも理想の交際相手でないと反対しはじめます。
4. 親自身が持つ恋愛での苦い経験や異性への否定的な感情子どもの恋愛を否定する
親が過去に恋愛で辛い経験をしていたり
異性への不信感を持っていると、
子どもの恋愛に対して過敏になりがちです。
子どもが恋愛関係を築くことを
「親への裏切り」と感じることもあり、
無意識に恋愛への制限や否定的な態度を示すことがあります。
「女は男から利用されて捨てられる」
「気持ち悪い」
「男なんてみんな女性をモノ扱いするんだ」
という言葉は、
実際に男性嫌悪の感情を持っていた
母親がよく言っていた言葉です。
ターニングポイントにできる人はほんの一握りでしょう。
多くの場合、過去に何度も恋愛を反対されていて、
ついに我慢の限界を超えた人が
親との距離を取るというケースが一般的です。
6.就職や進学を反対される
あなたは、
就職や大学進学について、
親との間で深刻な対立を経験したことはありませんか?
多くの人たちが、
人生の重要な岐路でこの問題に直面しています。
特に、実家を離れての就職・進学を希望する際、
親からの反対に悩まされるケースが後を絶ちません。
なぜ親は就職や進学を反対するのか?
実は、親が反対する本質は
「就職や進学そのもの」ではないことが多いのです。
多くの場合、
「どこの会社にはいるのか」
「どこの大学に行くか」
「どこに住むか」
という点に焦点が当てられます。
「実家から通える範囲の会社や大学でないと困る」
「すぐに帰省できる距離でなければダメ」
こうした条件を突きつけられた経験を持つ方も少なくないでしょう。
親が就職や進学に反対する心理には主に以下の3つのパターンがあります。
【1】一人暮らしをした子どもが堕落すると決めつけて反対する
親は一人暮らしを反対する理由に
「堕落の原因」と決めつけてはいますが、
本当の理由はそこではありません。
これは親自身の不安を抑制するために、
子どもを常に目の届く範囲に置いておきたい
という不安から出てくる反応です。
常にそばに置いておいて
コントロールしたいという
支配的な欲求の強い親がよくこれをします。
【2】「わが子には生活能力がない」という思い込みから、いつでも助けられる距離に置いておこうとする心理
子どもが家事や生活の管理に
不慣れなことを理由に、
「一人では生活できない」
という思い込みを持っている親です。
この考えにより、
子どもを近くに置いておけば
何かあっても助けられるという
安心感を得ようとし、
親の不安を抑えようとする行動が見られます。
【3】親自身が抱える生活への不安から、いつでも子どもを頼れる状況を確保しておこうとする心理
生活や経済面での不安を感じる親は、
子どもに頼れるようにしておくことで
自分の不安を和らげようとします。
特に、依存傾向が強い親は
子どもを近くに置き、
いつでも支援やサポートを受けられる状況を
確保しておきたいと考えるため、
過干渉や制限的な態度が強くなりがちです。
7.職業の押しつけ
特に20代から30代の人たちの中には、
自分の選んだ職業や進路について
親から理解を得られず、
苦しんでいる人が多くいます。
でも、なぜ親はここまで
あなたの職業選択にこだわるのでしょうか?
3つの特徴的なパターンがあります。
【1】親自身の自信のなさや未練が隠れてる
親は自分が叶えられなかった夢や願望を、
子どもを通じて実現しようとすることがあり、
「周囲にうらやまれる存在」への憧れが、
子どもへに高い社会的ステータスを持たせたいという期待として現れま。
【2】子ども時代に十分な承認を得られなかった親の心理
親も子どもだった時代がありました。
そして、親がそのまた親から
ありのままの価値を認めてもらえていなかったり、
条件付きでしか認められなかったりすると、
「成功しなければ認めてもらえない」
と思い込むようになって、
自身の子どもにも
社会的成功を強く期待することがあります。
【3】背伸びをして社会的に地位のある人々と付き合っている親の心理
見栄張りな親は、
子どもの進路や就職が
「体裁を損なわないか」
「周囲から変に思われないか」と気にし、
恥の意識で子どもに高収入の職業や難関資格取得を強いることがあります。
じつは自分に自信を持てていない親が
「周囲の目」を過度に意識し、
自身の価値の低さを隠そうとする親自身の心の問題です。
8.独立・自立を反対される
子どもの独立・自立を反対する親は、
子どもを手放したがらず、
自分の安心した生活を守りたいがために
依存的な親子関係をつくろうとします。
独立・自立を反対する親の心理には、
3つの特徴的なパターンがあります。
【1】親は無意識的に「自分には自立して生活していく力がない」と思い込んでいる
自分には生活をしていく力がないと思い込んでいる親は、
いつでも依存先をそばに置いておきたがります。
「子どもがいないとやっていけない」
という不安から、子どもの独立を
反対するようになります。
【2】親が無意識的に「自分には問題解決の力がない」と信じ込んでいる
このような親は、
悲観的な考え方に陥りがちで、
最悪の事態を想像して不安を抱えています。
「子どもがそばにいないと自分は不幸になる」と恐れ、
子どもの自立に反対します。
【3】親は「子どもを独立させたら、もう二度と戻ってこないのでは」といった強い不安を抱いている
自分自身に価値を感じていない親が
「いつか見捨てられる」と考えて
恐れを感じているパターンです。
この恐れが、
子どもの成長や自由な選択を
尊重することを難しくさせ、
結果として独立への抵抗感を生み出します。
9.引越しを反対される
子どもの引越しを反対する親もいます。
そんな親も子どもを手放したがらず、
自分の安心した生活を守りたいがために
依存的な親子関係をつくろうとする人たちです。
引越しを反対する親の心理には、
3つの特徴的なパターンがあります。
【1】いつでも子どもを自分のそばに置いて支え役にしたい
親が自分に自信を持てない場合に見られるパターンです。
親は「子どもは自分を見捨てるかもしれない」
と強く不安を感じ、
実家から遠く離れる引越しに反対します。
このような場合、
親はできるだけ近い場所に住まわせようとしたり、
すぐに駆けつけられる距離でないと反対します。
【2】親が高齢や病気を抱えていて生活の不安を感じている
親は「世話をしてくれる人がいなくなるのではないか」
という不安から、子どもが実家から遠くへ引越すことを強く反対します。
実際は病気でもないし
高齢でもない親も同じことをすることがあります。
いつか病気になったときのため、
老後のために、子どもを自分のそばに置いておきたいと考えます。
【3】依存心と劣等感のミックス
あなたがすでに結婚をしているときに引越しをしようとしている場合です。
見捨てられ不安を抱えていて依存傾向の強く、
さらには劣等感があって他者への対抗意識の強い親は、
子どもが引越しをして
少しでも結婚相手の実家に近い場所に
移り住むようなときに反対するようになります。
「私たちよりも相手の親を取るのか」
「私たちを見捨てるのか」
などと言って感情的になって反対します。
10.親から結婚を反対される
結婚を反対する親からの反発に傷つく人は多く、
20代〜30代の女性にとってこれは大きな悩みです。
親が結婚を反対する理由には、
「依存傾向」
「社会的ステータスへのこだわり」
「世間体」など、
いくつかの特徴的なパターンがあります。
【1】社会的ステータスを重視する親の心理
社会的ステータスに強くこだわる親は、
子どもが自分に似た高い社会的ステータスを
持つ相手と結婚することを望みます。
結婚相手の学歴、
企業名、出身地、家族構成、
家柄、健康状態など、
少しでも不安があると
「利用されている」
「騙されている」などと言い、
結婚に反対し始めます。
【2】依存傾向の強い親の心理
依存傾向が強い親は、
子どもが結婚して自分から離れることに不安を抱きます。
こうした親は
「親を見捨てるのか」
「裏切るのか」と
罪悪感を与えるような言葉を使って、
子どもが離れていくことを阻もうとします。
【3】世間体を気にする親の心理
たとえば、次女や次男が
長子より早く結婚することを良しとしなかったり、
外国人との結婚に対して
世間体を気にして反対したりするケースも多く見られます。
いちばんよく認識されるのは、
この「結婚の反対」になるでしょう。
今まで多くの人が親からの結婚を反対され、
大切な人との一緒になれないことに苦しみ、
どのようにしたら解決できるのかと悩んでいました。
それでも答えを見つけることができず、
カウンセリングを受けて
親子関係を見直すためのサポートを求めていました。
11.親から配偶者を否定される
結婚後に親から配偶者(夫や妻)を
否定されて悩んでいる人は多くいます。
人生の大切なパートナーを親から否定されることで、
あなたも深い心の傷を負っているかもしれません。
このような状況が続くと、
配偶者のほうも親を嫌うようになり、
あなたが仲を取り持とうと努力しても
溝が深まる一方で、心の疲労が増すばかりです。
【1】子どもの配偶者への過大な期待
親は、子どもの配偶者に対して
「親を大切にしてほしい」
「敬意を払ってほしい」
といった過度な期待を抱くことがあります。
特に依存傾向が強い親は、
「経済面での支援」
「身体の世話」など、
生活面でのサポートまで期待しがちです。
また、劣等感の強い親は
「自分の家を優先してほしい」
「贈り物をしてほしい」といった欲求を抱きます。
こうした期待が裏切られると、
親は「大切にされていない」と感じ、
配偶者への否定的な態度をとるようになります。
【2】コントロールできない不満
親が子どもの配偶者を思い通りにコントロールできないとき、
さまざまな不満を抱きがちです。
配偶者の言葉づかいや態度、
外見や表情、
さらには配偶者の家族についても否定し始めます。
「最初から気に入らなかった」
「本当は結婚してほしくなかった」
といった言葉で配偶者を否定し、
問題がある人だと決めつけます。
【3】子どもに依存できない不満
依存傾向の強い親は、
子どもが結婚後に実家に顔を見せる頻度が減ると、
親は「あの人(配偶者)が会わせないようにしている」
「子どもは親に会いたがっているのに、我慢させられているのではないか」
といった被害者意識を抱くようになることがあります。
そして配偶者を否定するようになります。
さらに、自分の子どもに
「離婚したほうがいい」などと説得を試み、
配偶者がいかに悪い人物であるかを
子どもに繰り返し伝えようとします。
12.子どもの教育やしつけを否定される
結婚をして子どもを育てる立場になったとき、
あなたが行う子どもへの教育やしつけについて、
親世代から否定的な意見を受けることがあります。
たとえば、学校の成績について指摘されたり、
進学先を勝手に決められてしまったり、
言葉づかいやマナーまで親であるあなたが
否定されることもあります。
「どうせあなたは親として何もできないでしょ」
「あなたがダメだから子どももダメになる」
などといった否定的な言葉で、
あなたの育児や努力が信じてもらえない経験をしたことはありませんか?
親世代が孫の教育に口を出す心理的な理由は以下の2つのパターンがあります。
【1】親である自分と同じ高い価値の孫を育てたい心理
「自分は価値の高い人間だ」と考えている自己愛性の強い親は、
高い自己評価を孫にも反映させたいと考えがちです。
有名塾に入れたがったり、
高額な教材を買い与えたがったりします。
そのため、あなたが行っている子育てを否定し、
親のやり方を押しつけようとすることがあります。
【2】過去の育児に後悔があり、孫で「やり直し」をしたい心理
自分の子育てが「失敗だった」と感じ、
後悔している親は、
「こうすればよかった」「ああすればよかった」
という思いを孫の教育で自身の不満を打ち消そうとします。
そして「これは孫のためだ」
「親のあなたも楽になる」という建前で、
教育やしつけに口出しをし、
主導権を握ろうとします。
あなたには自由に生きる権利がある
このコラムの12のターニングポイントとなる出来事を見て、
ご自身に当てはまる出来事はあったでしょうか?
きっと、あなたも以前、
様々な立場や状況で
親との確執や葛藤を経験してきたことでしょう。
「何でもっと早く気づけなかったのだろう」と、
後悔の念に駆られたことがあるかもしれません。
でも、安心してください。
ショックを受けるとか、
後悔を感じるということは、
あなたの心が成長したということです。
ショックも後悔も、
もう二度と同じような心の痛みを味わいたくないと
思えているからこそ感じる感覚です。
これからは、
その感覚を糧にして
苦しい親子関係を変えていくこともできるはずです。
あなたは自由に生きる権利を持っています。
親に従うのではなく、
自分で考え、自分の心に従って
人生を切り開いていくことができます。
自分の人生を取り戻すことで、
あなたの世界は必ず変わっていくはずです。
今まで見えていなかった新しい道が見えてくるはずです。
恐れや罪悪感に押しつぶされずに、
自分の心を整えていきましょう。
そして、どのように自分の人生を守り、
歩んでいくのかを考えていきましょう。
人生はあなたのものです。
親に従う人生から、
自分の本心に従う人生に変えていってください。
そうすれば、きっと
あなたは自分らしく輝く人生を
送ることができるはずです。
この素晴らしい決断をした人の多くが、
人生をより良いものに変えていくことができたと言います。
あなたも、この道を歩めば、
必ず新しい自分に出会えるはずです。
あなた自身が
幸せだと感じられる人生を
目指してみてください。
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