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あなたが親に罪悪感を感じる理由

あなたが親に罪悪感を感じる理由

FROM:親子関係カウンセラー川島崇照

 

 

例えばあなたの親がこんなことを言っていたら、、、

  • あんなにもしてやったのに
  • おまえにはたいへん金がかった
  • 誰のおかげで生活できると思っているんだ

これは子どもに罪悪感を植え付ける親が言う言葉です。

 

親があなたにしたことも、金をかけたことも、それは親自身が決めたことです。

それに、家族の生活を支えることも親の責任です。

あなたがまだ仕事もできない子どもだった頃に、
親に無理に要求したわけでも、金を奪ったわけでもないのなら、
それは親が決めてやったことです。

 

 

親が働いて生活が成り立っていることには間違いありません。

しかし、本当は親の責任でやることなのにそれを子どもに押し付けて罪悪感を感じさせるのは、まさに『親としての覚悟』が足りないからです。

 

子ども心には、どれもツラい体験だったと思います。

だけども、すでに大人になっている私たちは同じようなことを言われたとしても簡単に反論することができます。

しかし、何が正しくて、何が間違っているのか、目の前で起こっていることが誰の責任なのかをはっきりと区別できなかった子ども時代にはただただ心の傷を負うばかりだったでしょう。

ただただ、罪悪感を感じて親に従うばかりでした。

為す術もなく、心を傷つけられてしまいました。

 

罪悪感を植えつけられた影響

いつも責任を押し付けられていたあなたは罪悪感を感じやすくなっているでしょう。
 

●親の「あんなにもしてやったのに」という言葉
→あんなにもしてもらっているのに素直になれない私がわがままなんだ。
●親の「おまえにはたいへん金がかかった」という言葉
→私が親に苦労をかけさせているんだ。我慢しなければならない。自分の気持ちを言ってはいけない。
●親の「誰のおかげで生活できると思っているんだ」という言葉
→親は私たちのためにつらい思いをしているんだ。親に従わなければならない。自由であってはいけない。

 

親に感じていた罪悪感はいつしかあなたの心のクセとなり、大人になったいまでも影響を残します。

友人関係、会社の同僚や上司、部下などの人間関係に不具合はありませんか?

いつでも責任を感じて動き回っていませんか?

 

罪悪感があると物事を正しく判断できません。

いつも自分が悪いかのように感じてしまいます。

心への侵入をたやすく受け入れてしまい、不健全な相手に都合よく使われてしまうようになります。

他人の責任を自分の責任であるかのように感じて肩代わりするようになります。

本当は相手の問題なのに、自分がその原因をつくっているかのように感じて落ち込んだりもします。

 

これが親に罪悪感を感じてしまう理由です。

もし、いまでも親に従っていたり、離れたいのに離れられないでいるなら、
あなたの心は『罪悪感』という支配の鎖でしばられているのかもしれません。

 

『責任』の持ち主をはっきりさせる

もし、責任を感じてやらなくてもいいことをやっていたり、他人の問題解決を肩代わりしているなら、その『責任』の本当の持ち主が誰なのかをはっきりさせなければなりません。

心がザワザワとしてきたら、すぐに行動しないで一度立ち止まってからじっくりと考えてみましょう。

そんなときは、自分の気持ちに聴いてみてください。

 

今の私はどんな気持ち?

誰にどんな罪悪感を感じているの?

これは本当に私のやるべきこと?

目の前で起きている問題は本当に私のせいで起きているの?

あの人の責任を肩代わりするのは、あの人のためになるの?

 

もし、あなたが感じた責任がほかの誰かのものだったなら、
そのときははっきりと断らなければなりません。

不健全な心の持ち主があなたの優しさを利用して心に侵入してきます。

 

 

罪悪感の強い人は、自分のことよりも相手のことを優先してしまいます。

そして、いつでもガマンしてしまいます。

これも過去の親子関係でいつでも責任を押し付けられていた影響です。

 

はっきりと区別しましょう。

その責任は誰のものですか?

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