COLUMN
コラム 親が結婚や恋愛を反対する
「結婚式には出ない!」と言う父親の心理
こんにちは
親子関係カウンセラーの
川島崇照です
あなたの父親は、
あなたの結婚に反対していますか?
結婚するなら「式には出ない!」
なんていうふうに言っていますか?
こういうことを言う父親って
ある共通した心の問題を抱えているんですよ
そしてあなたも
そんな父親の問題を知っていないと
恐怖心や罪悪感が出てきて
身動きが取れなくなるんです
もしあなたが女性なら
「式に出ない!」って
言われたらショックですよね
もしあなたが男性だとしても
結婚相手の彼女に申し訳ないって
思っちゃいますよね
そうやって悩まされている人は
とっても多いんです
今日はね、
「結婚式に出ない!」って言っている
父親が抱える心の問題と
それを支える母の心の問題について
解説するためにこのコラムを書いています
父親は「自分は正しい」と思いたい
父親が結婚式に出ようとしないのは
「負けたくない」という
心理があるからです
こういう心理を持つ父親の特徴は、
プライドが高くて支配的、
他人の価値観を受け入れずに
自分の考えを押し付ける人です
簡単に言うと、
何かの理由で結婚を反対していて、
その反対する理由は正しいのに、
それに従わない娘や息子が
わがままだとか、
間違っていているって、
思いこんでいます
しかし、子どもが結婚をあきらめず
父親の思う通りにならないから、
腹を立てて
「結婚式には出ない!」
と言っているという人なんですね
そう、
自分の正しさは
他人にとっても正しいと考え、
他人と自分の違いを
受け入れられない人なんですよ
これまで何度も親を説得してきたあなたも
どこかで「もう無理」って感じて、
説得もあきらめたかもしれません
だから、「えいやっ!」って
入籍とか結婚式を強行するなんて人も多いです
そしてそんなとき、
父親はこう言うんです
「結婚式には出ない!」
もうこの言葉を言う父親は
最後に『負け』で終わりたくなくて、
『勝ち』で終わらせようと思って
「結婚式に出ない!」と言って
脅している可能性があります
わかってもらおうとすると父の思い込みは強くなる
あなたが結婚を認めてもらおうと
結婚相手の良さを説明したり、
説得しようとしていると、
支配的な父親の思い込みが
より強くなることがあるので
注意してください
どういうことかと言うと、
そういう父親はもうすでに
「結婚は認めない」という結論を持っていて、
あなたが説明や説得をすればするほど、
否定の材料が増えていく傾向にあるからです
もし父親が
「そんな男と結婚しても幸せにはなれない」
って言っていて、
じゃあ、あなたも父にわかってもらおうと
結婚相手の人柄とか性格とか
一生懸命に説明していても、
「人柄で飯が食えるか?」
とか言うじゃないですか
「あとで苦労するのは君だぞ」
とか言うじゃないですか
そして父は、
「やっぱりこの男は娘にふさわしくない!」
と思って、
どんどん思い込みは強くなっていきます
結局そうやって、
何をしてもわかってもらえないから、
あなたの心は
どんどんすり減っていって、
ヘトヘトに疲れてしまうんです
何をやっても時間だけが過ぎていき、
結婚の話が前に進まずに焦ります
結婚相手に対しても申し訳ない気持ちを
感じてしまうかもしれません
「親のほうが正しいのかな」
って考えちゃったり、
「このまま結婚しないほうが相手のためにも良いのかな」
ってことも思っちゃいますよね
そうやってどんどん
心に余裕を持てない状態に
追い込まれてしまうんです
じゃあ逆に、
説明しないならしないで父親はこう言います
「何にも説明しないなら、
いつまでも結婚は認められない」ってね
やっても否定するし、
やらなくても否定するんです
だって父親の心の中では
もう結論が決まっているんですから
最初から結婚は認めないと決めている
ということなんです
実際に、結婚を認めてもらおうと
何度も説明を繰り返している
人たちは多いもの
でもわかってくれないから、
説明に何年も費やしている人も
少なくありません
本当だったらもっと早くに
結婚生活を始められていたかもしれないのに、
心に問題のある父親や
それを支える母親に対して
一生懸命にわかってもらおうとして、
でもやっぱりうまくいかなくて
心が傷だらけになっている人は
とっても多いんですよ
父を支える母という存在
たぶん、あなたも
これまでの人生で
考えを押し付けてくる
父親に悩まされていたと思うんですが、
もうひとり、
被害者ような加害者であり、
加害者なんだけど被害者みたいな
人がいるかもしれません
(ややこしい、、、)
それが
『父を支える母』
という存在なんです
ほら、母って、
支配的な父親の顔色を
いつもうかがっていたじゃないですか
怒らせないように、
雰囲気を察知して、
言葉を選んで、
たぶんそうやって、
いつも我慢してきたと思うんですよ
それはある意味、
あなたと同じ被害者なんです
でも、別の意味では
加害者でもあるんです
父親はあなたに
いつも自分の考えを押し付けて
支配しようとしてきました
そのとき、
あなたの母は守ってくれましたか?
身を挺して、
「お父さんそれは違います
この子にはこの子の考えがあるんです
押し付けるのはやめてください!」
って、きっぱりと断って
守ってくれようとしましたか?
もし、それをしてくれていないのであれば
母は父と一緒にあなたを傷つけて
いたということになります
守らないのは、
傷つけていることと
一緒なんです
なかには、
「お父さんの言うことなんて
気にしないでいいからね」
と言っていたわってくれる母親もいるでしょう
でも、それだって同じ
あなたが
傷つけられているその場で
守ってもらえないのなら
あとでいくらフォローしてくれたって
守ってくれないのと同じなんです
そうやって、結局は
支配的な父親を母親が支えている
という構図がとっても多いんです
父だって母が支えてくれるから
自分の考えを変える必要性を感じません
そうやって、
あの厄介で頑固な父親が
できあがってきたということなんです
結婚を反対していて、
何度も説明しても
わかってくれない父親と
後ろから見ているだけで
守ってくれない母親
あなたはずっと
こういう歪んだ両親のもとで
生きてきたのかもしれません
心が健康な親は応援する
たしかに、親はあなたが不幸になることを
一生懸命に防ごうとしているのかもしれません
一般的には、
『子どもお思いのいいお父さん』
になるかもしれません
でもね、それは健康的な親ではないんです
どちらかと言うと、
子どものことが信じられず、
いつでも不安を抱えている不健康な親なんです
健康的な親というのは、
子どもの人生は子どものものだと考えます
子どもに考えさせて、決めさせて、そして行動させます
その結果が悪くても感情的にはなりません
もちろん、良かったら喜びます
でも、結果が悪くても
それが子どもの経験となることを
知っているからです
人間は失敗から学ぶと知っていて、
そして何を学んだかが重要だと知っているんです
だから、感情的にはなりません
結婚も同じこと
自分の子どもが生まれたときから、
いつかは成長して親の元を離れていくと
知っていて覚悟しています
だから、親から離れたあとも
自分の力で生きられるようにと考えて
考えさせて決めさせて行動させるんです
でも、あなたの親は
その逆のことをしているかもしれません
あなたが「この人と生きていく」
と決められたことを否定し、
親の価値観を押し付けています
「子どもが選んだ人とでは幸せにならない」
って勝手にあなたが失敗すると決めつけて
いるんです
それって、
『子どもお思いのいいお父さん』
じゃないですからね!
よく日本では、
「親に認められない結婚をすると不幸になる」
と言われています
しかし、それは、
「そうであってほしい」
と願う親がつくった理屈です
ひと昔前、昭和前半、
明治や大正といった時代は
お見合いが主流でした
その頃はね、
結婚後も親と同居をすることが
ほとんどでしたし、
家長である親が王様みたいに偉くて、
妻や子どもたちがぜんぶ従っていることが
当たり前なんて時代があったんですよ
そんな時代は、
親に認められない結婚なんて
そもそもできなかったですよ
だから、親が認めてくれそうな人と
結婚するしかなかったのかもしれません
でも今は昔じゃありません
親は王様じゃありません
あなたも王様に従う奴隷じゃありません
ぜんぶ自分で決められるんです
自分の人生は自分で考えて決めて、
良いも悪いもぜんぶ自分の責任で
引き受けていけばいい話です
健康的な親はあなたの決断を応援します
「結婚おめでとう」
「あなたが決めた人と幸せになってね」
と言って、あなたを応援してくれます
「認められる」と「幸せになる」は別物
「認められる」と「幸せになる」は別物です
あなたが親から認められても
幸せになれる保証はなにもありません
逆に、
あなたが親から認められなくても
幸せになれるんです
大切なことは、
あなたがいちばん心安らげる人と
一緒にいること
もし、あなたが親から認めてもらうことを優先して、
親が言う条件を飲んだら何が起こるでしょうか?
学歴や収入の高い人と結婚すること、
ステータスの高い仕事をしている人と結婚すること、
お金はあるかもしれないけど、
もしその人がモラハラする人だったら
たいへんです
被害を受けるのはあなたかもしれませんし、
あなたの子どもかもしれません
あなたが昔から父に感じていた
悲しい気持ち、怖い気持ちを
今度は結婚相手から感じるかもしれないんです
恋人だったら別れれば良いかもしれません
でも結婚ですからね、
離婚するのは時間もお金もかかって
相当にエネルギーを消費してしまいます
別れられたとしても、
あなたは何歳でしょうか
そのときにいい人と巡り合って
再婚できる可能性は
0.0ウン%かもしれないんです
そのときに父親を恨んでも
あなたの時間は返ってこないんです
だから、どこまでいっても
あなたは自分の価値観で考えて決めてほしいんです
本当にあなたが幸せになれるのは誰なのかを
自分で決めてほしいんです
親が認めてくれる人なら、
もうとっくに認めてくれていますよ
だって、あなたがあれだけ説明したんですからね
でもその甲斐虚しく、
親から結婚を反対されているなら
その親は「結婚を認めない」と
最初から結論を決めている可能性があるということなんです
幸せになった姿を見せる
あなたが父親から
「結婚式に出ない!」
というふうに脅されていて
それに対して、
一生懸命に説得していると
本当に結婚が壊されてしまうかもしれません
父親はあなたが不幸になると勝手に決めていて、
その結論に対して都合の良いことだけを
結びつけているんです
だから、
「あんな男と結婚しても幸せにはなれない」
って言っているんですね
頭の中であなたが不幸にあるストーリーが
見えてしまっているんです
実際にあなたが不幸になるなんてことは
ないんですよ
でも、父親の頭のなかでは
「絶対にそうなるはずだ」って
思い込んじゃっているんです
もう不安で不安でしょうがないんでしょうね
だからこそ、
あなたには実際に結婚をして、
「私はこんなに幸せだよ」
という現実を見せてあげてもらいたいんですよ
自分の考えが正しいと信じていて、
他人の価値観を受け入れられない人には、
実際に現実を見せてあげるしか、
思い込みが解けないときもあるんです
味方はいる!
あなたの味方はいっぱいいるんです
それは、「そもそも結婚とは、
当人が幸せになるために決めること」
と考えている、心が自立した人たちです
もし、あなたが親から結婚を反対されていたり、
一方の親が見て見ぬふりして守ってくれない
なんて状況があるなら、
心が自立した人たちに相談してほしいんです
それが、あなたが心を許せる友人でもいいし、
親身に話を聞いてくれる同僚でもいいんです
できれば、心の痛みをわかる人にしてください
その人と一緒にいるとホッとできる人にしてください
もし、あなたが、
「親が出席しない結婚式をしたら
参加してもらった人たちから
どんなふうに思われるんだろう」
と不安を感じるのなら、
ベテランのウェディングプランナーさんに
相談してみましょう
親が出席してくれない結婚式というのは、
じつは結構多いのです
いままで数多くの結婚式を
サポートしてきた人でしょうから、
親が参加しない式も何度か経験している可能性があります
そういった人なら、
親が出席していないことが目立たないように
席の配置から式の進行までを
サポートしてくれるかもしれません
なかには、
挙式と披露宴を分けてされる方もいらっしゃいます
挙式は海外で
リゾートウエディングにしておいて、
帰国してから
友人を集めてレストランパーティー
をするという方たちもいます
これだって、ぜんぶあなたが決めていいことですからね
一人で悩んでいると
どんどん心がすり減っていって
追い込まれていきますよ
だから、できるだけ早く
相談してほしいんです
そして、
「私の考えは間違っていなかったんだ」
って安心してもらいたいんですよ
心がポキっと折れてしまうまえに
適切な人に助けを求めてください
そうすることが親の支配から抜け出して、
心安らぐ人と最短で幸せな結婚をできる
きっかけになるはずです
どうか幸せな結婚してください
あなたが一緒にいて心安らぐ人と
幸せな家庭を築いてください
あなたの人生はあなたのものですから
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