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コラム 親が否定する

不幸を願う母親

不幸を願う母親
 

こんにちは
 
親子関係カウンセラーの
川島崇照です
 

突然ですが、
 
心が健康な母親って
娘がどんな人を選んだとしても、
 
「娘が決めた人だから、きっと大丈夫!」
 
って、信じようと努力するものなのですが
あなたの母親はいかがですしょうか?
 
あなたの恋愛や結婚を
喜んでくれますか?
 

それとも逆に、、、
 
あなたが恋人と別れたり、
結婚の話がうまく進まなかったりすることを
喜んでいたりしませんか?
 
あなたが恋人と付き合い始めると
急に不機嫌になったり、
 
恋愛以外でも
普段からあなたを見下していたり、
バカにすることを言っていたり
していませんか?
 

もし、あなたの母親が
そんなことをしていたら、
 
それは、
娘が親である自分よりも
幸せになられては困る、
 
『不幸を願う母親』
の可能性があります
 

自分よりも幸せになられては困るという心理

不幸を願う母親とは、
「自分よりも幸せになられては困る」
という心理を持っています
 
精神的に未熟で
強い劣等感の持ち主です
 
そして、今までの人生で
たくさんの我慢してきた可能性が高く、
大きな不満を抱えていてる傾向があります
 
簡単に言うと、
自分の人生が未完了なんです
 

人生が未完了な人は
いわゆる『不幸』を感じているんですが、
 
そういう人って、
幸せそうな人を見ると
妬み(ねみた)という感覚が出てきます
 

妬みには2種類あって、
ひとつは良性妬み、
もうひとつは悪性妬み
 
良性妬みは、
簡単に言うと「あこがれ」ですね
 
「あの人みたいになりたいなー」
「私もがんばろー」
みたいな前向きな感覚です
 

もうひとつの悪性妬みを簡単に言うと、
「ひがみ」になります
 
「なんであのひとばかりいい思いをして」
「ズルい!あんなのいつまでも続くわけがない!」
って思って、相手の悪い部分を探そうとします
 
要するに、
じぶんがうまくいかないのが
ぜんぶ相手のせいになってしまうんです
 

だから、成長しません
 
いつまでも他人の愚痴や悪口を
言っているだけで努力しないから、
成長していかないんです
 

しかも、努力しないことが
正当化されてしまうので、
状況はどんどん悪化していきます
 
成長しないどころか
どんどん生きる力を失ってしまうんです
 

そして、
自分の責任が自分の力で果たせなくなります
 
そんな親は、
自分でなんとかしようとする前に
『あなた』になんとかしてもらおうと
思うかもしれません
 

自分が不安に感じているのに、
他人から不安にさせられていると
錯覚します
 
だから、
『あなた』から傷つけられたと言って
責めるのかもしれません
 

自分と違う価値観の人を見ていると、
否定されているような気がするので
攻撃します
 
だから、『あなた』を
ヒステリックに罵るのかもしれません
 

自分の価値観が正しいと思いたいので
他人に考えを押し付けます
 
だから、
『あなた』の考えを変えさせて
安心を得ようとします
 

こんなかんじで
結局、自分に力が無くなるので
他人に依存するしかない状況の人は多いんです
 
妬みって、上手に使えば
自分の成長にもつながるのに、
 
悪い方向に使ってしまうと
自分をダメにしてしまうんです
 

母は我慢して生きてきた

あなたの幸せをひがんでいる母は、
これまでずっと我慢していきてきた
可能性があります
 
例えば、

  1. 好きな仕事に就くこと
  2. 好きな人とつきあうこと
  3. 好きな人と結婚すること

母は何かしらの理由で
思ったとおりに生きることを
我慢していたかもしれません
 
もしかしたら、母もそのまた親から
好きな人と結婚をすることを
制限されていたのかもしれません
 
もしかしたら、結婚した夫が
思っていたよりも冷たくて、
信頼関係を結べなくて
今まで嫌々暮らしてきたのかもしれません
 

本当は我慢なんてしないで、
自分の思ったとおりに生きたら
良かったんでしょうが
 
経済的なこととか、
他人の目とか、
世間体とか、
 
そんなものが邪魔をして、
やっぱり我慢するしかなかった
のかもしれないんです
 
そうやって、
あきらめて我慢してきた
時間が長ければ長いほど
不満は溜まっていきます
 

そんなとき、
もし、あなたが結婚をしたいと
思える人に出会えて、
 
でも母親が悪性妬みで
あなたに対して
ひがんでいたら、
 
母はこう思うでしょう
 
「私ばかりが苦労していて、そんな私を裏切って
この子は自分だけ幸せになろうとしている」

 
また被害者意識が出てきて、
これから幸せになろうとしているあなたの
足を引っ張ろうとするんです
 

娘に自分と同じ人生を歩ませようとしている

もし他人にひがみを感じているなら、
その人の愚痴を言ってスッキリして
終わるになるかもしれません
 
しかし、『子ども』は違います
特に『娘』は違います
 

被害者意識の強い母親は、
小さい頃から見てきた『子ども』に、
そして、自分と同性である『娘』に対して
 
自分が今まで我慢してきた
人生を重ね合わせやすくなるからです
 

だから、娘が
好きな人と自由に結婚を
しようとしていることが
 
ぜんぶ、
『自分の人生の否定』のように
見えてしまうんです
 
あなたが幸せに生きようとしている姿を見て、
自分がそれをできなかった後悔の人生を
まざまざと見せつけられているかのような
気持ちになってしまうんですね
 

だから、
 
面白くありません
不機嫌になるんです
 

被害者意識が強いから
自分が不機嫌に感じていることを
「娘が私を不機嫌にさせている」
って思っちゃいます
 
あなたが好きな人と結婚をすることは
何も悪くないのに、
 
母の目には悪いことをしているかのように
見えてしまうんですね
 

そんな母親は、
娘に対して自分と同じ人生を
歩ませようとします
 
娘に同じ我慢をさせて、
「私だけじゃないんだ」
って思って安心しようとします
 
自分が人生に後悔していることを
受け入れられなくて、
 
娘の不幸を願うようになってしまいます
 

そんな母親はこんなことをしますよ

娘にひがんでいる母親の言葉や行動

  • 「結婚はまだ早い」
  • 「やっていけるわけがない」
  • 「どうせ捨てられる、裏切られる」
  • 「どうせ男はみんな裏切る」
  • 「残された私たちはどうするんだ?」
  • 「自分だけ幸せになろうとしている」
  • 「親のことを考えていない」
  • 「家族のことを考えていない」
  •  

  • 紹介したくても彼氏に会ってくれない
  • 職業や出身だけで性格が悪いと勝手に決めつける
  • あなたと彼氏の別れを喜ぶ
  • あなたと彼氏の喧嘩を喜ぶ
  • あなたが言う彼氏の愚痴を喜ぶ

 

本当の不幸は自分の力で生きられないこと

あなたがいつまでも
母親の顔色をうかがって、
 
あなたがいつまでも
母親に合わせて生きていると、
 
母はそういうあなたを
『本当の娘』だと認識してしまいます
 

だからいつでも
自分の都合の良い状態をつくろうとして、
 
自分の気持ちを
あなたに押し付けようとしたり、

あなたの考えを変えさせようと
否定をするんです
 
それでも、
あなたが思い通りにならないと
感情的になって怒ったり泣いたりを
繰り返すんです
 
もうまるで、
5歳のわがままな子どものように
 

それは、これまで、
母親が自分の力で生きる練習を
してこなかったということであり、
 
この先、年齢を重ね、体が衰えてくると、
本当に自分の力で生きられなくなる
ということでもあるんです
 

この先ずっとあなたに頼らないとけない母親は
きっとこう言うでしょう
 
「私がこんなにも苦しい思いをしているのに、
あなたは自分勝手でわがままだ!」

 
「私がこんなにもつらい思いをしているのに、
あなたは何にもしてくれない!」

 
「この家で不幸なのは私だけ、
誰も私の気持ちなんてわかってくれない!」

 

こうやって、ずっと他人を
妬んで、ひがんで
生きていくんです
 
こうやって、生きる力を持たない
不幸な母親ができあがっていきます
 

これまでのあなたは、
そんな母親から傷つくことを
いっぱい言われたり、
されてきたりしたと思うんですよ
 
そのたびに罪悪感を感じてきたわけじゃないですか
 

そしてこの先も、
「病気の私を差し置いて幸せになるのか?!」
とか、
 
「老いた親をほうって家を出ていくのか?!」
なんて言われて、
 
もっと罪悪感を感じて
身動きが取れなくなって
しまうかもしれないんです
 
そしたら、あなたも
不幸な人生が続きます
 

母親も不幸
あなたも不幸
 
どちらにとってもメリットはありません
 

過去あったことは将来も繰り返される

あなたがもし、
好きな人とつきあうたびに
こういったことが起こっていたなら、
 
それは、これからも
起こる可能性があるということです
 

親の心の問題が
過去の原因によって
起こっていたのなら、
 
どんなに時間がたっても
また同じことが起こります
 

ということは、
あなたがこれから結婚をしようとしているなら、
昔にもあったように、
 
また幸せを壊されて
しまうかもしれないということなんです
 
これまで何度も経験しているあなたならわかるはずです
 

お世話をやめて自立してもらう

ここでお伝えしたいのは、
「母親の心のお世話をしないでね」
ということなんです
 
母親はあなたが従ってくれる限り、
あなたを利用して安心を得ようとすることを
やめられません
 
そのうち、生きる力をどんどん失って、
もう後戻りできないところまでいっちゃいます
 
あなた無しでは
生きられなくなるんです
 
そして、そうなるまえに
距離を取ってもらいたいのです
 

距離のとり方には、
『物理的な距離』と
『心理的な距離』の
2つがあります
 
物理的な距離は、
離れて暮らすとか、
接触頻度を減らすなどの方法です
 
心理的な距離は、
「母はかわそうじゃない」や、
「私が母に合わせると自分にも母にも良くない」と考えて、
相手にNOと表明していくという方法です
 

でもたぶん、
「そんなこと怖くてできない」
と思った人も多いと思うんですよ
 
しかし、それこそが
今まで母親の顔色をうかがって
従ってきた証拠でもあります
 
あなたはずっと、
恐怖心とか罪悪感で
支配されてきたということなんです
 

まず最初は、
「あー私ってずっと親から支配されてきたんだ」
って思うだけでもいいんです
 
だってそれがすべてのスタートなんですからね
 
そのスタートに立てていないと
書店で親子関係に書かれた本を
手に取ることもできません
 

「どうやったら結婚を認めてもらえるか?」
と悩んでしまい、
 
結婚情報誌に書いてある
「親の不安を取り除いてあげましょう」
という言葉を信じて、
 
うまくいかないことをがむしゃらに頑張って
また傷だらけにされてしまうんです
 
それをしてしまうと、
また母に認めてもらうために
あなたの貴重な時間や精神力を
捧げなければならないんです
 

大切なことなのでもう一度言います
 
もし、あなたの結婚や恋愛が
うまくいかないことを喜んでいる親だったら、
 
その親は自分が安心するために
あなたの不幸を願っている可能性があります
 

本来だったら
「結婚おめでとう」と言って
一緒に喜んでくれるのが親なのに、
 
その逆で
「自分ばっかり幸せになるな」
のようなことを言っているなら、
その親は心に問題を抱えている可能性があります
 

もう、あなたは貴重な人生を
親に捧げなくてもいいんです
 
あなたの幸せを壊される理由もないんです
 
母の人生の責任は母にあります
あなたが母の心の世話をする必要はありません
 

あなたは、
あなたが好きだと感じられる人と
幸せになってください
 
あなたが一緒にいて
幸せだと感じられる人と
幸せになってください
 
それが、あなたらしい人生ですから

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