COLUMN
コラム 親が結婚や恋愛を反対する
結婚を反対する父親の本音
こんにちは、
親子関係カウンセラーの
川島崇照です。
今日もこのコラムをお読みいただきありがとうございます。
以前のコラムで、
「恋人の学歴や職業を理由に結婚を反対されてるあなたへ」というタイトルで、
子どもの結婚を祝福できない母親は
<子どもに依存をしている>ということをお伝えしました。
そして今回は、
そんな母親を擁護する
父親の心理を解説してみたいと思います。
父親の本音は何なのか?
たぶん、結婚を反対する母を
擁護する父の本音がわかったら、
またさらに罪悪感も減っていくんじゃないかなと思っています。
ぜひ最後まで読んでみてください。
母を擁護しようとする父親
結婚を猛反対している母親を擁護している父親が
よく言う言葉は、これです。
- お母さんの気持ちもわかってやれ
- おまえは自分勝手だ
- 家族のことをなんにも考えていない
あなたの父親も言いますか?
結婚を反対する親にも色んなタイプがいて、
相手の学歴や職業を批判するタイプや
性格や態度を理由に反対するタイプと
いろいろなんです。
でも、この母親を守ろうとして
結婚を反対している父親というのは、
またちょっと他のタイプとは違うんです。
そういう父親はあまり主体性とか自己主張がないんですね。
どういうことかというと、
母親がダメと言ったらダメだし、
良いと言ったら良いになってしまうんです。
ようするに、母親の意見を
なぞらえているような状態なんです。
さらに特徴的なのが、
母親が穏やかなときはなんにも言ってこないのに
感情的なときには父も感情的になるんですよ。
そして、「お母さんの気持ちもわかってやれ」と言って
母を守ろうとしたり、
「おまえは自分勝手だ。家族のことをなんにも考えていない」と言って、あなたを責めるんです。
あなたもそんな父親の態度を見て、
家のなかに誰も味方がいないかのように感じて
つらくなったかもしれません。
父が言うように、母を傷つけているようで、
家族のことをなんにも考えていないようで、
罪悪感を感じていたかもしれませんね。
「お母さんの気持ちもわかってやれ」という父親の本音
そんな父親の本音はこうです。
「お母さんにヒステリックになられたら、自分が被害を受ける」
主体性がない父親って、
結婚そのものも結婚相手のことだって
じつは反対していないことが多くって、
子どもが好きなようにしたら良いとさえ
考えている人も少なくありません。
だから、母親のいないところでは、
結婚を肯定するようなことさえ言うんです。
でも、母親の前では、
母親の言っていることが正しいと言うし、
一緒になって結婚相手を批判するんです。
なんかもう、
父親の態度が目まぐるしく変わるので、
迷ってしまいますよね。
昨日言っていたことと、
今日言っていることが違いますからね。
男性というのは、
本能的にヒステリックな女性を嫌う傾向が
あるんです。
感情的になって、
金切り声を出している女性を見ると、
とてもめんどくさく感じます。
そして、被害を受けたくないから
スッといなくなったりするんですね。
母親は娘や息子の結婚を反対しようとするとき、
自分だけでなく、他の家族まで巻き込んで、
みんなで結婚を反対しようとするんです。
母は、
「私だけじゃなくて、みんなも同じ意見なのよ」
と言いたくて、
そんなときは父親も逃げることができず、
渋々と参加してきます。
そして、ヒステリックに怒る厄介な母親に
向き合えないから、あなたを変えることで
母親の感情をなだめようとするんです。
「お母さんの気持ちもわかってやれ」と言って、
母親を擁護するんです。
母と子どもの間を取り持とうとする父は、問題をうやむやにする
そんな父親はこうも考えています。
- 家庭にトラブルがないのがいちばん
- 家庭にトラブルを持ち込んだおまえが悪い
もうね、結婚の話なんてどっかいっちゃって、
とにかく何にもないことが良いことだって考えています。
そんな父親はこんなことも言いますよ。
子どもに、
「お母さんの気持ちもわかってあげなさい。
お母さんは君のことが心配で言っているんだよ。
だから、お母さんの条件も半分くらいは受け入れてあげなさい。」
母親に、
「子どもの気持ちもわかってあげたら。
あの子だって、一生懸命にやっているんだよ。
だから、あの子の条件も半分くらいは受け入れてあげなよ。」
さて、上の父親のセリフって、どう思います?
「良いお父さんかも」って思いましたか?
いやいや、これが危険なんです。
どう危険かと言うと、
結婚って本来、すべて子どもの価値観によって
決めなければいけないことなんです。
誰と、どこで、どのように暮らしていくのか、
すべては結婚するふたりが幸せになるためにすることのはず。
何を「幸せだ!」と感じるかは、
結婚をする当人にしか決められないことじゃないですか。
それなのに、親があれこれと条件を出してきて、
子どもの価値観を制限していることが大問題なんですよ。
こうやって、
母親と子どもの間を取り持とうとする父親は、
問題をうやむやにしようとします。
自分がヒステリックな母親から被害を受けないために、
母親と子どもに半分ずつ譲歩させて、
問題を解決したかのように演出しようとするわけなんです。
問題はまだそこにあるのにね。
問題が解消していないと誰かが我慢することになる
問題が解消していないのに
トラブルのない家族という状態を作ろうとするのは
誰かが我慢することになります。
その誰かとは「あなた」ですよ。
トラブルっていうのは、
あなたが作り出しているのではなくて、
子どもの権利を侵害している親が作り出していることなんです。
心が健康的な親は、
そもそも結婚とは子どもの権利だと考えています。
子どもの価値観を信じて、
「この子が決めた人だったら大丈夫」と考えて
見守ろうとします。
しかし、親は自分たちの考えが絶対に正しいと信じこみ、
あなたを変えることで不安を解消しようとしているかもしれません。
そして、そんな親が言う言葉を受け入れて、
親に従って、条件を受け入れて結婚して、
もしそれでうまくいかなかったら
後悔するのはあなたなんです。
過ぎた時間は巻き戻せません。
どんなに後悔しても
やり直しは出来ないんです。
それに、親に被害を訴えても、
なんにもしてくれません。
だいたいが「自分で決めたんだろ」で
一刀両断されて終わりなんです。
だって、親はあなたが結婚をする前に
親の都合の良い条件を受け入れさせたらもう満足なんだから。
あとからいろいろと言われても、
非を認めることはほとんどありません。
大切なことは、
まず問題のある親の言動を受け入れないと決めることです。
そして、結婚は自分の価値観で決めることで、
他人の価値観では幸せになれないどころか、
後悔して不幸になることだってあると知ることです。
もし親が
「そんな学歴の人と結婚したらあなたが不幸になる」
と言っていても、それは親の価値観であって、
あなたの価値観ではありません。
あなたが学歴よりも、
相手の人柄とか性格に惹かれたのなら、
それがあなたの幸せにとって重要だということなんです。
学歴がもたらしてくれるものって、
収入とか出世とかのステータスかもしれません。
確かにステータスで幸福感は増えます。
しかし、それで得た幸福感って、
数ヶ月から数年程度しか持続しません。
なぜならば、順応しちゃうからです。
それよりも、あなたが歳を重ねていって、
一緒にいる人と尊敬しあえるか、いたわりあえるか、
喜びや嬉しさとか、悲しみだって共感しあえるかが大事ですね。
結婚生活が充実し、
その後の人生で幸福感を感じるためには、
パートナーとの信頼関係が重要。
信頼関係って、
学歴や職業や家柄で作れるものではありません。
父親が母親を擁護していたら気をつけてください。
父親が自分への被害を防ぎたくて
母を擁護しているということが見抜けないと、
あなたも父親の言葉を真正面から受け取って
罪悪感が大きくなってしまいます。
あなたの幸せは、
あなたの価値観で創ることができます。
あなたの価値観にあったパートナーとなら
ふたりの幸せを創ることもできます
&
信じて進みましょう、自分の幸せのために。
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