COLUMN
コラム 幸せな人生を生きるために
毒親育ちが子ども嫌いを変えてハッピーになる方法
※これは、公開可能な事例です
※問題解決後にクライアントの了承を得て公開しています
—
こんにちは、
親子関係カウンセラーの
川島崇照です。
以前に、ご自身も毒母に育てられ、
そして現在、母親として、
子どもへの向き合い方がわからないという
お悩みを抱えた女性の事例を
お伝えしたことがありました。
- 子どもが「やって、やって」と言って私の仕事のじゃまをしてくるんです
- 私が忙しいときをわかっていて「やって」と言ってくるんです
- なんで私の邪魔ばかりをするのでしょうか?
- 私は子どもがかわいくありません、、、
- でも、こんなふうに思ってしまう自分が死ぬほど嫌です。本当は子どもを愛したいんです、、、
こんなふうに言う女性は、
本当にヘトヘトに疲れた表情で、
うなだれるように肩を落としていました。
たぶん、同じ気持ちで
つらい思いをしている人も多いんと思うんです。
今日はね、じゃあなんで子どもが
「やって、やって」と言ってくるのか、
なんで忙しいときを狙うようにして、
子どもは関わりを求めてくるのかを
解説していきたいと思うんです。
毒親に育てられた人は、
なかなか気持ちのコントロールができず、
つい被害者意識を持ってしまいがちです。
そんなとき、
子どもの心理がわからないと、
つい感情的になってしまうんです。
ですから、子どもの心理状態を知って、
心に余裕を持って子育てしてもらいたいなと思って
このコラムを書いています。
さみしさを感じている子どもは親に関わりを求める
まず、なぜ子どもは、
母親が忙しい時を狙うようにして
「やって、やって」と言ってくるのかを解説しますね。
もうタイトルにも書いてあるので
答えをわかっていると思うのですが、
子どもは「さみしさ」を感じているということなんです。
さみしさを感じる要因はたくさんあります。
よくあるのが赤ちゃん返りと言われるもので、
自分の妹や弟が産まれたことで、
母を取られたような気持ちになって、
さみしさを感じているとか。
両親が不仲で、会話も少なく、
家の中に団らんが少なくて
さみしさを感じているとか。
その他には、
家の外でなにかつらい思いをしていて、
その問題に向き合えなくて、
でも親にも相談できなくて、
そして、子ども本人もどうしたらいいかのわからずに、
とにかくさみしく感じていたとか。
さみしさの種類はいくつもあって、
こどもそれぞれで中身もまったく違うんですね。
そして、さみしさを抱えている子どもは、
どこかに救いを求めたくなります。
助けてほしいと思っているということなんです。
でも、素直には言えないんですよ。「助けて」って。
なぜかというと、
母親が妹や弟の世話で忙しいのもわかっているし、
母親と父親が仲良くできないのもわかっているし、
もし、家の外の悩みを親に相談しても、
つらい気持ちを共感してもらえなくて、
またつらい気持ちの上塗りになってしまうかもしれない
と思ってしまうからなんです。
あなたもこんな経験はありませんか?
親から気持ちをわかってもらえないつらさって
嫌っていうほど味わってきたじゃないですか。
もし、あなたが子どもから邪魔されていると感じるとか、
子どもがわがままに感じて感情的に叱ってしまうとか、
こういった状態になっているなら、
あなたは子どもに「さみしさ」を
感じさせてしまっていたのかもしれません。
あなたも子ども時代に
何度も味わってきたあの嫌な思い出を、
今、親になって自分の子どもに
感じさせているのかもしれません。
子どもはより良く幸せになりたくて行動する
「やって、やって」というふうに
親に関わりを求めてくる心理は
「さみしさ」という感情であることはわかりました。
では、なぜ親が忙しいときを狙うようにして、
関わってくるのかということなんです。
それは、「試し行為」という行動です。
聞いたことありますか?
育児書なんかを見たりすると書いてあることもありますよね。
試し行為というのは、
文字通り親を試す行為のことです。
そして、
「お母さんは、本当に私を愛してくれるのかな?」
っていう意識から出てくる行動なんです。
意識っていうのは、
明確に持っている子と持っていない子がいます。
だから、子ども自身が
はっきりとわかってやっていること
ばかりではないんです。
「愛してくれているのかな?」という意識の中には、
「怒らないかな」とか「許してくれるかな」なんていう
意識も含まれます。
だから、いろんな試し行為があって、
「やって、やって」と言ってくる子の他には、
わざとイタズラする子や、
お母さんの大事にしているものを壊す子もいたり、
いろんな子がいて、いろんな行動があるんです。
そういう試し行為をする子は、
「やって、やって」と言ってやってくれる母の姿を見て、
「私は愛されていたんだ」と感じて安心を感じます。
イタズラしても、大事なものを壊したりしても、
怒られなかった、許してもらえたという安心感を得たくて
そういった行動をします。
それって、ぜんぶ、
子どもがより良く幸せになりたくてすることなんですね。
子どもの幸せというのは、
とくに10歳までの子どもであれば、
親から認められることとか、許されることとか、
それらを含む「親に愛されたい」という意識なんです。
ということはですよ、
現在、あなたのお子さんが試し行為をしているなら、
もしかすると、親であるあなたは、
適切に子どもに愛情を注げていなかった
可能性があるということなんです。
あなたが日々のストレスで
子どもに向き合えていなかったとか、
夫婦関係が悪くて、
子どもにさみしい思いをさせていたとか、
子どもが元気なさそうな姿をしているのに、
気持ちを聞いてあげるような寄り添いを
していなかったとか、
ちょっと、これまでのことを振り返って、
子どもとの関係を見直すときなのかもしれません。
自分も子どももハッピーになる考え方
それでは、子どもがさみしさを抱えているときの
親の愛を試すような行為に対して、
あなたがどう向き合えばいいのかを解説します。
自分も大切にして、子どもも大切にする、
そんなお互いがハッピーになる考え方をお伝えしますね。
「やって、やって」への向き合い方
子どもがあなたの忙しいときを狙うようにして、
「やって」と言ってくるのは、
助けを求めるメッセージでもあります。
さみしさを抱えている子は、
その反動で甘えたくなります。
なかには、子どもができるはずなのに、
あえて親にやってもらおうとする子もいます。
甘えようとする行為は
子どもの心が満たされれば
自然に解消していきます
考え方としては、
「お母さんは、あなたのことをちゃんと見ているよ」
というメッセージを返すことが大切です。
関わり方としては、
子どもにやってと言われたら、
「じゃあ、いっしょにやろう!」のように伝えて、
行動できたら「できたね!」と褒めてあげましょう。
そうすることで、子どもが
「お母さんは私のことを見ていてくれている」
「お母さんは私のことをわかってくれている」
と感じられたら、心は満たされていくはずです。
それに、できたことを褒められていると
自分ができることをお母さんに見せたくなるものです。
なぜなら、また褒められたいからですね。
心が満たされ、自信が持てたら
どんどん自分でやるようになりますね。
そうすると、今度は「見て見て!」が増えてくるでしょう。
そんなときは、
あなたは「またか」と思うかもしれませんが、
「やって、やって」から
「見て見て」に成長したことを
喜ばしいことだと思えば、
前進していることが感じられるはずです。
子どものイタズラや壊す行為への向き合い方
子どもはまだ、物事の善悪がわからいかもしれません。
善悪はわかっているかもしれないけど、
それによって受けるあなたの悲しみやショックを
わからないでいるかもしれません。
だから、ただ許すのではなく、
なぜそれをしてはいけないのかという
明確な理由を伝えましょう。
「イタズラされて悲しい気持ちになったよ」とか、
「大事なものが壊われてショックを受けたよ」とか、
あなたがどんな感情を感じているのかを
明確にストレートに伝えます。
このときに怒る必要はありません。
怒りは、子どもに恐怖心を与えます。
子どもの怖いから「ごめんなさい」と言いますが、
それは恐怖心からそう言っているだけなんです。
人間は恐怖を感じると、
脳が外部からの情報をシャットダウンしようとします。
そして、生き抜くためにはどうしたらいいか?と
一生懸命に考えるようになります。
ようするに、
「親から怒られないためには、どう謝るか」とか、
「どんな言い訳をするか」っていうことばかりを
考えてしまうということなんです。
それって、もう人間の本能なんですよ。
誰だってこうなっちゃうんです。
だから、怒らず、責めず、
冷静に理由を伝えて「もうしないようにしようね」と
伝えてあげたいですね。
大切なことは本人が安心を感じて、
この先どうすることが自分にとっての幸せに
つながっていくのかを考えさせることなんです。
そして、「今度は○○してね」と
これからの行動を明確に伝えましょう。
子どもだって、幸せになるためにしていることですから、
「そうすればいいんだ!」とわかれば、
行動も変化しやすいです。
あとは、ちゃんと褒めることです。
行動が変わったら、「できたね」と褒めましょう。
以前の行動をしなくなったら「ありがとう、お母さん嬉しい」と伝えましょう。
その言葉が子どもにとっての、
何よりの報酬です。
あなたが子ども時代に
願っても言ってもらえなかったかもしれない、
かけがえのない親の愛を象徴する言葉なんです。
そんなふうに言ってもらえたら、
きっと子どもも嬉しいですね♪
新しい視点が新しい気持ちを与えてくれる
まずは、試し行為をどうするかよりも、
その行為の原因になっている
「さみしさ」に注目していきましょう。
人の行動には、必ず理由が存在します。
「今、この子は何を求めているのだろう」
と考えてみると、苛立ちもすくなくなりますね。
あなたも子どももハッピーな人生を目指したいですね♪
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