『毒親と絶縁!でもその後が不安?』に過去事例で解説

2017年3月7日

『毒親と絶縁!でもその後が不安?』に過去事例で解説

FROM:親子関係カウンセラー川島崇照

 

絶縁後の3ヶ月間を乗り切る

絶縁後、親は相当に感情的になります。

そして何が何でもあなたを取り戻そうとしてきます。

感情が高ぶりから何をしてくるかと不安になりますが、親が取れる方法はそう多くはありません。

それに感情の高ぶりもあなたが適切に対処していればそう長くは持続しません。

持って3ヶ月でしょう。

したがってあなたが絶縁後の3ヶ月間をいかにして乗り切るかが自由な人生を手に入れるための鍵となります。

あなたが毒親と絶縁後、どのようなことが起こりそうか、これまでに毒親脱出をサポートしてきたなかで実際に経験した過去事例をもとに解説します。

 

〈親と絶縁後、時間経過とともに起こり得ること(その1)〉
●激しく感情的な反応があらわれる

時間経過:絶縁したその日〜1ヶ月以内

[過去実際にあった出来事]

  • 大量のメールが送られてくる
  • 大量の電話がかかってくる
  • 住まいへ押しかけてくる
  • 会社へ押しかけてくる

〈親と絶縁後、時間経過とともに起こり得ること(その2)〉
●罪悪感を感じさせてくる
●きょうだいや親戚を利用する

時間経過:1ヶ月後〜3ヶ月以内

[過去実際にあった出来事]

  • 「もう生きていけない」「あなたのせいで私は死ぬ」など、死をほのめかす内容のメールが送られてくる
  • 留守番メッセージに「つらい」「戻ってきてほしい」「もうしわけなかった」などの言葉が録音される
  • きょうだいや親戚から「もっとよく話し合おう」などと仲裁の申し出がある
  • きょうだいや親戚から「おまへは自分勝手だ」「親の気持ちも知らないで」などとあなたを責めるようなことを言われる

〈親と絶縁後、時間経過とともに起こり得ること(その3)〉
●徐々に関わりが減ってくる
●親にかわってきょうだいや親戚が関わろうとしてくる

時間経過:3ヶ月後〜1年以内

[過去実際にあった出来事]

  • 親からの関わりはほとんどないがきょうだいや親戚から仲裁をしてこようとする
  • きょうだいや親戚から親を傷つけていることを責められる
  • 忘れた頃に親から生存確認のメールや手紙が届く

 

※「私は子どもに捨てられた」や「子どもがおかしくなって家を出ていった」などと吹聴していることもあるので注意が必要です。
※毒親からの大量メールや大量電話への対処策は記事最後の『おすすめ記事』から

 

なんできょうだいのなかで私ばかりがつらいの?

きょうだいもあなたと同様、毒親に育てられた人たちでした。なかにはあなたと同じように心を傷つけられた人もいるでしょう。

しかし、だからといってきょうだいもあなたのように親と絶縁したいかと言われればそうではないかもしれません。

なぜなら、あなたは早い段階から気づいて親の支配から抜け出せたかもしれませんが、他のきょうだいはいまでも心を操られているかもしれないからです。

こういったことはよくあることです。

 

長男長女が見る親と次男次女が見る親の印象は全く違いものになります。

三女でも四女でもそれは変わらずあります。

だからあなたがきょうだいたちから責められても罪悪感を感じる必要はありません。

あなたは気づけたんです。

他のきょうだいは気づけなかったんです。

 

冠婚葬祭には出なくてもいいですか?

家族の結婚式や法事など、毒親と絶縁した後も関わる機会はちらほらと出てきます。

大切なことはあなたがあなたの心を守れることです。

無理に帰郷して冠婚葬祭に参加する必要はありません。

 

世間が許さなそうですか?

考えてみてください。冠婚葬祭といえどもただのイベントです。今や日本でも死生観は人それぞれです。

もしあなたがその人を祝いたいと思うなら、もしあなたがその故人を弔いたいと思うなら、イベントという“カタチ”にこだわらなくてもできるはずです。

 

メッセージカードを送るだけでもいいですよ。

その後、お墓にお参りにいくだけでもいいですよ。

大切なのはあなたがその人を思う気持ちなのですからね。

 

子どもから祖父母を奪う私はワガママですか?

もしあなたにお子さんがいるなら、いつかはあなたと親との関係を伝えなければならないときがやってくるでしょう。

しかし多くの方たちが言い訳をしてしまいます。

「遠くにいるから今は会えないの」や「今は忙しいからあとでね」などと、その場しのぎに言葉で誤魔化してしまいます。

 

しかし子どもも小学校にあがるくらいになれば気づきます。

最初は「なんでだろう」と不思議に思うだけかもしれません。しかし子どもの年齢があがっていくうちに過去に何かがあったことをうすうす感じはじめるでしょう。

 

そんなとき、子どもは親の顔色をうかがい、気をつかって一生懸命に気持ちを隠そうとします。

「親を傷つけてはいけない」という思いが子どもを制限してしまうので家庭のなかでリラックスすることができなくなってしまいます。

 

過去の親子関係をすべて話すことが大切

10歳くらになればちゃんと話を理解できるようになるでしょう。

あなたが過去どういった親子関係のなかで育ってきたのか、そのときどのように心傷ついたのか、そしてなぜ親とはなれようと決心したのか、あなたが包み隠さずしっかりと説明することが大切です。

 

あなたのお子さんが相手の身に立って考えることができるように育っているならきっとあなたの心の痛みも理解できるはずです。

子どもも秘密を持たなくてよくなるので心の負担が減ります。

 

子どもに必要なのはあなたの笑顔

毒親との絶縁後、自分の子どもに対して祖父母との関係を持たせてあげられられなくて申し訳ないと言う方がいらっしゃいます。

確かに祖父母との関わりのなかから学べることはたくさんありますね。

祖父母の愛情が子どもの精神発達にプラスになることは多いでしょう。

 

しかしそれは健全な心を持った祖父母だけです。

そもそも心に問題を抱えた人たちです。

あなたを健全に愛せなかった人たちがなぜあなたの子ども傷つけないと言えるでしょうか。

 

毒祖父母に子どもを預けたら、その日から子どもが親のダメ出しをしはじめたというケースがあります。

子どもに理由を聞くと、「おばあちゃんがいつもお母さんのことをダメだダメだと言っているから」ということでした。

何でも見て学んでしまう子どもは祖父母の言動を理由もわからずにコピーしてしまうだけに影響は大きいのです。

 

祖父母の存在は絶対ではありません。

それよりもいちばん大切なのは『親の笑顔』です。

あなたがいつでもリラックスして接してくれることが子どもにとっては何よりもの安全と安心につながります。

あなたが心の余裕を持って子どもに接していれば子どもは自分の意見を持ち、独自の価値観を確立し、早いうちから自立心が芽生え、しっかりとした子に育つでしょう。

あなたがリズムを崩してしまうなら無理して毒親と付き合う必要などありません。

子どもはあなたの笑顔が欲しいのです。

 

それでもつきない不安には対策をつくって対抗する

『それでも不安。。。親はなにをしてくるんだろう』と思う方もいらっしゃるでしょう。

不安はつきませんね。

 

不安は不安として持っておくのが一番良くありません。

『不安』とは将来に何がおこるかわからない不安定さが感じさせている感覚です。

ならば、あらゆることを想定して、それに対する対策を作っておくことが大切です。

対策を作っておくことで「◯◯されたら△△すればいい」と次にやることがわかります。

この対策をつくっておくことで不安は減っていきます。

 

もちろん完璧な予測なんてできません。

でもそれで良いんです。

完璧でないからあらゆることを可能性を探って対策を作れるのですからね。

 

しかしそのときになってみると気持ちは動転してしまいあたふたとしてしまうかもしれません。

そんなときは素直に専門家に助けを求めましょう。

警察、弁護士、カウンセラーと、それぞれの専門知識であなたを毒親から守ってくれる人はたくさんいます。

 

終わりに

毒親と絶縁を果たした後でも不安はつのります。

どんなに毒のある親だったとしても喪失感に襲われます。

どんなに対策を作っても恐怖心に襲われます。

 

大切なことは行き当たりばったりで行動しないこと。

さらにさらに毒親の心理背景にもとづいてしてきそうなありとあらゆる行為を予測し、そこに対策を作っておくことです。

そうやって毒親が感情的に反応してきやすい最初の3ヶ月間をいかにして乗り切るかが重要になってきます。

あなたが適切なステップを踏むことで毒親と絶縁できる可能性はグンとあがります。

 


Posted by おとなの親子関係相談所 at 21:48 / コラム

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