COLUMN
コラム 幸せな人生を生きるために
親が間違っているの?私がおかしいの? ★ツラい親子関係の見極め基準とは?
こんにちは
親子関係カウンセラーの川島です。
今日は多くの方が抱える
「親との関係性」について
考えていきたいと思います。
「親を大切にするのは当然」
「親に感謝しなければ」
というメッセージを
社会から受け続けてきた私たちですが、
実際の親子関係はそれほど単純ではありません。
特に30代になり、
自分の人生を歩み始めても、
親からの影響力や束縛に
悩まされている人たちは少なくありません。
「私が我慢すれば良いのかな」
「親が間違っているなんて考えるのは不謹慎なのでは」
という葛藤を抱えているあなたに、
健全な親子関係とそうでない関係の
見極め方をお伝えします。
健全な心理状態の親は子どもを信じ生き方を尊重する
健全な心理状態の親は、
子どもが自分とは
別の独立した人格を持つ存在だと
理解しています。
そのため、
子どもの選択や価値観を尊重し、
たとえ自分の考えと異なっていても
その生き方を認めることができます。
健全な親は子どもに対して
「信頼」を持っています。
失敗することがあっても、
最終的に自分で道を
切り開いていく力があると信じて
見守ろうとします。
適切な距離感を保ちながら、
子どもがすでに大人になっているなら
依頼された時だけ
サポートを提供しようとします。
また、子どもの感情を否定せず、
「あなたはそう感じているんだね」
と受け止めることができます。
親の不安や欲求を
子どもにぶつけるのではなく、
自分自身で対処しようとします。
不健全な心理状態の親の行動
一方で、親自身が未解決な
心の問題を抱えていると、
それが子どもとの関係に
様々な形で表れてきます。
以下のような行動が見られたら、
それは親に問題がある可能性が高いでしょう。
1.子どものことを信じられず行動を逐一把握したがる
「どこに行くの?」
「誰と会うの?」
「何時に帰ってくるの?」
と常に詳細を知りたがる親は
根底に不安や不信感を抱えています。
大人になったあなたの
プライバシーを尊重できないのは、
親自身が分離不安を抱えているサインです。
2.子どもが離れていかないか不安で自由を制限する
「一人暮らしなんてまだ早い」
「地元で就職したら?」
など、あなたの行動範囲や選択肢を
狭めようとする言動には
親の見捨てられ不安が隠れています。
あなたの自立を妨げるのは
親自身が強い依存心を抱えている表れです。
3.子どもに親の期待を押しつけて考えに従わせようとする
「今まで苦労して育ててきた」
「親の言うことを聞くのは当然だ」
という言葉で、
あなたの意思よりも
親の期待を優先させようとします。
これは親が、
自分の価値観や未達成の夢を
あなたに託して
達成しようとしているサインです。
4.子どもの価値が下がりそうな人間関係を否定する
「あの人とは付き合わない方がいい」
「そんな友達とは縁を切りなさい」
とあなたの交友関係に過剰に介入する親は、
実はあなたのことを考えているのではなく、
親自身が「周囲からどう見られるか」
という体裁を気にしています。
あなたの幸せより、
自分が恥をかかないようにするとか、
世間体を気にしているという、
自分が安心することを優先しています。
5.子どもが親を支えるのが当然と考えて世話を強要する
「親の面倒を見るのは子どもの役目」
「親のために時間を割くべき」
という考えで
過剰な世話や経済的支援を求める親は、
精神的に未熟で
子どもを自分の持ち物であるかのように
考えている傾向があります。
親は自分自身の力で生きようとせず
他人の力を利用するとか、
自分の取った行動の責任を
他者に転嫁するような
言動が頻繁に見られます。
不健全な親は「愛情のつもり」で子どもをコントロールする
最も厄介なのは、
これらの行動が「愛情」
という名目で行われることです。
「あなたのことを思って言っている」
「心配だからこそ口出しする」
という言葉でコントロールすることによって
支配が正当化されてしまいます。
しかし、真の愛情とは、
相手を自分の思い通りにすることではなく、
一人の人間として尊重し、
自立を支えることです。
支配は愛ではありません。
愛情と支配を混同している親は、
自分自身の心の問題に
気づいていないことがほとんどです。
尊重されていないと感じたら親の問題を疑う時
「私がおかしいのかな」
と自分を責める前に
立ち止まって考えてみてください。
あなたが常に
自分の気持ちや意見を押し殺し、
親の期待に応えるために生きているなら
それは健全な関係とは言えません。
自分の感情や考えを
尊重してもらえないと感じるなら、
それはあなたの問題ではなく、
親側の問題かもしれません。
もしあなたが自分に自信が持てなくて、
「私には価値がない」
「親は正しいのだから従うべきだ」
と考えていたなら、
長年の親との関係の中で
そう考えるように条件づけられてきた
可能性があります。
大切なのは、
あなた自身の感情や欲求に
耳を傾けることです。
「この関係の中で私は尊重されているか?」
「自分の人生を自分で決める自由があるか?」
と問いかけてみてください。
親との健全な距離感を保ち、
自分の人生を歩み始めることは、
決して悪いことではありません。
むしろ、
本当の意味で大人になるために
必要な道のりです。
親との関係に悩む多くの方が、
カウンセリングを通じて
自分の価値に気づき、
健全な境界線を
設定できるようになっています。
あなたは一人ではありません。
そして、あなたの感じる違和感や苦しみには、
ちゃんと理由があるはずです。
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