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コラム 親が否定する

毒親実家への帰省が危険!傷つかないために気をつけたい5つのこと

毒親実家への帰省が危険!傷つかないために気をつけたい5つのこと

こんにちは
親子関係カウンセラーの
川島崇照です。
 

日本にはお盆や正月など、
生まれ育った土地に帰るという風習が
根強く残っていますよね。
 

ご相談者さまのなかには
その時期が近づいてくると
体調不良になるなんて方も
少なくないんですよ。

  • また親から何か言われるのではないだろうか?
  • また親と言い争いになってしまいそうでツラい
  • 実家に帰っても居場所がないし気が重い…

こんなふうに
帰省の時期が近づいてくると
いつも不安で緊張しはじめます。
 
強いストレスを感じれば
心身にも変調をきたす人もいると思うのです。
 

ストレスを感じるのは、
何を言われるかわからない?
という先の見えない恐怖を感じるから。
 
過去、実際にあったことが
また繰り返されるのではないか?
と思って恐怖を感じるからです。
 
恐怖心が強いと
心も体も弱ってしまいます。
 

今回のコラムは、
あなたが恐怖心を強く感じないために
身につけていただきたい知識と
実際に親に対処するための方法をお伝えします。
 

親の言動を予測する

帰省してまず心配しなければならないことは、
親の言動を予測する
ことです。
 
簡単にお伝えすると下の4つです。

  1. 1.親が何をしてくるかを考える
  2. 2.親が何を言ってくるかを考える
  3. 3.親が何を求めてくるのかを考える
  4. 4.親が何を批判してくるのかを考える

恐怖心を強く感じる人のほとんどが
これらのことを予測できていません。
 
予測できていないから心構えができないので、
親の言葉や態度にいつでも迷わされてしまいます。
 
「親にこう言われたら、私はああしよう!(安心)」
という対策が立てられていないので、
「親にこう言われたら、どうしよう…(恐怖)」
となるわけです。
 
だから、
親の言動を予測することは
非常に大切です。
 

次に気をつけておきたいのは、
親への警戒心をゆるめてしまわないように
することです。
 
親と離れたところに住んでいると、
攻撃・支配を受ける時間も少なくなるため、
過去に感じていた親への嫌悪感が
薄れていることがあります。
 
また、世間全体が
お正月やお盆などで時期ですから
警戒心もゆるみがちです。
 
でもこれがいちばん危険!
 
軽い気持ちで親に気を許していると、、、
 
時間が経てば経つほど、
親は以前のようにあなたに対して
言いたい放題になっていくかもしれません。

  • 昔話をされて批判される
  • 連絡や帰省が少ないことを批判される
  • 高齢の親をいたわらないことを批判される
  • 病気の親を世話しないことを批判される
  • 親を大切に扱わないことを批判される
  • 親を敬っていないことを批判される
  • 孫と関わらせないことを批判される
  • 孫のしつけが悪いことを批判される
  • 孫が従わないことを批判される

こんなふうに、
親が気に入らないことを
すべてあなたのせいにして
批判してくるかもしれません。
 
あなたもそんな親の振る舞いが
許せなくなって言い返したく
なるときだってあるはず。
 
腹が立ってつい言い返そうものなら
いつものように責められて、
忘れていた親への恐怖心がよみがえってくる
なんてこともあるかもしれません。
 

基本的に、
親は歳をとっても
孫ができても
抱える心の問題は変わりません。
 
親が高齢になれば
体力が衰えるので
争いになることは少なくなるかもしれません。
 
しかし、親の口から出てくる言葉は
昔とまったく変わらないし、
より攻撃的になるなんてことは
よく見られる現象です。
 

実家に帰省するときに5つの忘れてはいけないこと

あなたが実家に帰省するとき、
親にひさしぶりに会ったときに
忘れてはならない考え方と具体的な対処方法をまとめてみました。
 

1.親は歳をとっても性格や考え方、価値観は変わらないことを忘れない

「歳をとると丸くなる」とはよく言われますが、
それは気力や体力の衰えに関することです。
 
親の考え方が変わったり、
性格が優しくなるという
ことではありません。
 
親が心の問題を解消しようと
努力しているわけではないのに、
 
不健康的な心理状態がなくなったり、
あなたに対して愛情を注いてくれる
なんてことはほとんど起こりません。
 

2.気を許すと心の中に侵入してくることを忘れない

過去に起きていたことは
将来も起きる可能性が高いのです。
 
繰り返しあなたの心を傷つけてきた
親なのであればなおさらです。
 
長居は避けましょう。
 
実家での滞在は
なるべく短時間にしましょう。
 
長く滞在すると昔話がはじまります。
 
どうしても帰らなければならないときは
『午前中の時間帯に限定して、昼食を食べて終了』
という短時間滞在を目指すのもいいでしょう。
 
できれば避けたいのは
宿泊することとお酒を一緒に飲むことです。
 
断れそうにないなら
「今年は仕事で帰れそうにない」や
「このあと仕事で帰らな変えばならない」と
言うのもいいですね。
 

3.親が心の問題を抱えていることを忘れない

親はあなたが間違っているから
批判してくるのではありません。
 
親はあなたを批判したいから
ひどい言葉で批判してくるのです。
 
心に問題を抱える親は
自分にとって都合の良い状態をつくろうとして
子どもに求めます。
 
しかし子どもにも意思があって
やりたくないことだってたくさんあります。
 
しかしそこで親が
子どもが従って当たり前
と考えていると、
 
従わない子どもを見て
強い被害者意識を感じて
批判してきます。
 
いかに子どもが間違っているか、
いかに親である自分が正しいかを
わからせたくなります。
 
そして子どもが従うまで
批判を続けます。
 

4.あなたの行動はあなた自身が決められることを忘れない

帰省の際のスケジュールは
あなたが自由に決められます。
 
たとえば、何かの理由をつけて
実家にいる時間を短くもできるでしょう。
 
「どうしてもはずせない仕事があって、今年は日帰りにしかできない」
と伝えるなんてのもいいですね。
 
大切なことは、
親にわからせる必要はないと
わかっておくことです。
 
親に納得してもらう必要もありません。
 
「仕事なんだからしょうがないでしょ」
と言ってササッと帰ってしまいましょう。
 

5.深い会話になると危険なことを忘れない

心の問題を抱える親が
あなたを攻撃しはじめるには
必ずきっかけがあるはずです。
 
それは、
親と二人っきりで
リビングで話をしているときかもしれません。
 
もしかしたら、
台所で夕飯の支度をしている
ときかもしれません。
 
多くの親は「会話」をきっかけにして
以前のようにあなたを傷つけてこようとするものです。
 
だから、深い話になりそうだったら
違う話題にすり替えてしまいましょう。

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