TOP > コラム > 幸せな人生を生きるために > 毒親育ちチェックリスト|特徴・心のクセが丸わかり心理解説

コラム 幸せな人生を生きるために

毒親育ちチェックリスト|特徴・心のクセが丸わかり心理解説

毒親育ちチェックリスト|特徴・心のクセが丸わかり心理解説

こんにちは
親子関係カウンセラーの川島崇照です。
 

もしかしたら、あなたは最近、
「毒親育ち」という言葉
を耳にしたことがあるかもしれません。

あるいは、
この言葉は初めて聞くけれど、
なぜか心に引っかかるような
感覚を覚えませんか?

どちらの場合でも、
もしあなたが生きづらさを感じていたり、
人間関係で悩んでいたりするなら、
その背景には子どもの頃の
家庭環境が影響している可能性があります。
 

「毒親」というのは、
子どもに対して精神的、心理的、
そして時には身体的な害を与える親を指す、
広く認知された言葉です。

これは正式な臨床用語ではありませんが、
子供の人生を支配し、
悪影響を与える親の存在は、
多くの人が共感する概念です。
 

「毒親育ち」それは決してあなたのせいではない

困難な家庭環境で育つと、
大人になってからも様々な
感情的な傷跡が残ることがあります。

自己肯定感の低さ、
人間関係の悩み、
感情のコントロールの難しさなど、

あなたが今抱えているかもしれない問題は、
もしかしたら子どもの頃の経験と
深く結びついているのかもしれません。
 

大人になってから、
長年の苦しみの原因が
毒親育ちだったと気づく人は、
実は少なくありません。

このコラムでは、
あなたがご自身の経験を振り返り、
同じような背景を持つ人たちの
体験と照らし合わせることで、
自己理解を深めるための
一つの手がかりとなる
チェックリストをご用意しました。
 

毒親育ちの特徴チェックリスト

このチェックリストは、
毒親の元で育った人が抱えやすい
心理的な特徴をまとめたものです。

以下の項目について、
「はい」または「いいえ」で
答えてみてください。

いくつ「はい」があるでしょうか?

  • 1.いつも「私が悪いんだ」と感じてしまう
  • 2.他人の顔色を気にしすぎて疲れてしまう
  • 3.本当はやりたくないことでも「NO」と言えない
  • 4.褒められても素直に喜べない
  • 5.完璧主義で、少しでも失敗すると落ち込んでしまう
  • 6.頼れる人がいるのに、なかなか頼れない
  • 7.楽しいことやリラックスすることに罪悪感を感じる
  • 8.親しい人との距離感がつかめない
  • 9.将来に対して漠然とした不安を感じやすい
  • 10.自分の気持ちがよくわからないことがある

 

チェック項目を深掘り解説:なぜそう感じるのか?

これらのチェック項目に
「はい」と答えた数が多いほど、
あなたは毒親育ちである可能性が高いです。

それでは、それぞれの項目について、
なぜそう感じるのかを詳しく解説をしていきます。

1.いつも「私が悪いんだ」と感じてしまう

常に自分が悪いと感じてしまうのは、
毒親育ちによく見られる特徴です。

あなたが子どもの頃、親が自分の問題を
あなたのせいにしたり、
些細なことで激しく叱責したりする
環境で育った場合、

子どもだったあなたは。
自分が常に間違っている、
あるいは親の不機嫌の原因であると
感じていたのではないでしょうか。

親は自分の行動の責任を取ることを避け、
子どもに責任を転嫁することで、
家庭内の不均衡な力関係を
維持しようとすることがあります。

このような経験を繰り返すと、
大人になっても、
たとえ自分に非がない状況でも、
反射的に「私が悪かった」と
感じてしまうようになることがあります。

 

2.他人の顔色を気にしすぎて疲れてしまう

他人の感情に過敏になり、
常に相手の気持ちを
推し量って疲れてしまうのも、
毒親育ちの人の特徴の一つです。

あなたが子どもの頃、
親の感情が不安定だったり、
些細なことで怒り出したりするような
環境で育った場合、

子どもだったあなたは、
常に親の顔色をうかがい、
機嫌を損ねないようにと
神経をすり減らしていた
のではないでしょうか。

これは、子どもにとっての
安全確保のための防衛本能として
身につく行動ですが、

大人になっても抜けずに、
あらゆる人間関係において
相手の感情に過度に
気を遣ってしまうようになります。

 

3.本当はやりたくないことでも「NO」と言えない

自分の意見や気持ちを
主張することが苦手で、
本当は嫌なことでも断れないという人も、
毒親育ちによく見られます。

あなたが子どもの頃、
過干渉な親や支配的な親の元で育った場合、

子どもだったあなたは、
自分の意思を持つことや
自己主張をすることを否定されたり、
罰せられたりすることが
あったのではないでしょうか。

その結果、大人になっても
自分の意見を言うことに
強い抵抗を感じたり、

相手に嫌われることを恐れて
「NO」と言えなくなってしまう
ということがよく起こります。

 

4.褒められても素直に喜べない

褒められた時に素直に喜べないのは、
自己肯定感の低さの表れであり、
毒親育ちの人によく見られる傾向です。

あなたが子どもの頃、
常に批判的な親や、
条件付きの愛情しか与えなかった
親の元で育った場合、

子どもだったあなたは、
自分の価値を認めることが
難しかったのではいでしょうか。

そのため、
大人になって褒められても、
「どうせ社交辞令だろう」
「私なんか褒められるはずがない」
と疑ってしまい、
素直に喜べない心理状態に
なってしまいます。

自身のセルフイメージが低いので
他人の評価に強い違和感を感じてしまい
他人の言葉を拒絶してしまうからです。

 

5.完璧主義で、少しでも失敗すると落ち込んでしまう

完璧主義で、少しでも失敗すると
極度に落ち込んでしまうのも、
毒親育ちの人の特徴です。

あなたが子どもだった頃に
親から過度に高い理想を押し付けられたり、
失敗を許してもらえなかった場合、

子どもだったあなたは、
常に完璧でいなければならないとか、
ミスをしてはいけないと思い、
常に心が緊張状態だったかもしれません。

うまくいかないことがあると
過剰に自分を責めるとか…

自分には力がないと思い込み
自信喪失になって結果のわからないことに
チャレンジすることを極端に恐れるとか…

これらの行動は、
親からの批判や否定を避けるための
子どもが無意識でしてしまう
防衛的な反応です。

そして、これらのことが
大人になっても思考パターンとして残り、
些細なミスでも自分を
厳しく責めてしまうなどの行動を
続けてしまいます。

 

6.頼れる人がいるのに、なかなか頼れない

信頼できる人がいるのに、
なかなか頼ることができないという人も、
毒親育ちには多く見られます。

あなたが子どもの頃、
親が頼りにならなかったり、
裏切られた経験があったりすると、
他人を信用することが難しくなります。

そのため、大人になって
周りに頼れそうな人がいたとしても、
「どうせ期待できないだろう」
考えてしまうことがあります。

また、毒親育ちの人たちは
他人に嫌われることに
異常に恐れを感じてしまうので、

「迷惑をかけてしまうのではないか」
「負担をかけたら嫌われてしまうのではないか」
と考えてしまうようになり、
他人を頼れなくなったという人たちも
たくさんいます。

 

7.楽しいことやリラックスすることに罪悪感を感じる

楽しいことやリラックスすることに
罪悪感を感じてしまうのは、
毒親育ちの人が抱える
特有の感情でしょう。

子どもだった頃に
常に親の世話を焼いたり、
親の期待に応えようと頑張ってきた人は、
大人になって自分が楽しむことや休むことに
罪悪感を抱きやすい傾向があります。

これは、子どもの頃に
自分の欲求を抑えつけられてきた経験や、
親から「もっと頑張るべきだ」という
メッセージを常に受け取ってきた
ことが原因となっています。

 

8.親しい人との距離感がつかめない

親しい人との適切な距離感が
つかめないと感じるのも、
毒親育ちによく見られる特徴です。

見捨てられることへの強い不安から、
相手に依存しすぎたり、
過度に束縛してしまったりする一方で、

過去の傷ついた体験から
人を信じることができず、
親密な関係を避けてしまうこともあります。

親との安定した愛着関係を
築けなかったことが、
大人になってからの人間関係における
距離感の難しさにつながってしまいます。

また、毒親育ちの人は、
愛情を感じた経験が乏しく
自分自身に「愛される価値」を感じられない
ということがよくあります。

そんな人たちは、
他人と親密な関係になってくると
居心地の悪さを感じてしまい、
自ら関係を壊してしまうとか、
自分のほうから離れてしまうという
ことをしてしまいがちです。
 

9.将来に対して漠然とした不安を感じやすい

将来に対して
漠然とした不安を抱えやすいのも、
毒親育ちの人の特徴の一つです。

不安定な家庭環境で育ち、
将来に対する安心感や希望を持つことが
難しかった経験が、大人になっても
拭えない漠然とした
不安感として残ることがあります。

良いことがあった次は
悪いことが起こるような気がしてならない…

好きになればなるほど、
その人から見捨てられる不安が
強くなる…

こんなふうに感じてしまう人は
毒親育ちにたくさんいます。
 

10.自分の気持ちがよくわからないことがある

自分の気持ちがよくわからなくなる
ことがあるという人も、
毒親育ちには少なくありません。

子どもの頃、
親に自分の感情を否定されたり、
無視されたりする経験を繰り返すと、
自分の感情に蓋をするようになり、
本当に自分が何を感じているのか
わからなくなってしまうことがあります。

何が好きなのかがわからなければ、
周囲に流され、
自分にとってふさわしくない判断を
してしまいがちです。

何が嫌いなのかがわからなければ
問題を抱える人から振り回される
ことが多くなります。

何を幸せに感じるのかがわからなければ
なんとなく生きる時間が多くなって
幸福感の少ない人生を送りがちです。

 

「私のことだ…」と感じたあなたへ:あなたは一人じゃない

もし、これらのチェック項目の中に
「私のことだ」と感じるものが
いくつかあったとしても、
どうかご自分を責めないでください。

あなたは決して一人ではありません。

毒親育ちの人が抱える
これらの感情や経験は、
決して珍しいものではなく、
多くの方が同じような苦しみを抱えています。

あなたが今感じている困難は、
あなたの性格や能力のせいではなく、
育った環境による影響が大きいのです。

ご自身の経験を理解し、
同じような境遇の人たちが
いることを知るだけでも、
心の負担が少し軽くなるかもしれません。

あなたは決して悪くありません。

これまで辛い環境の中で
懸命に生きてきたあなた自身を
どうか労わってあげてください。

 

「毒親育ち」は解消できる

毒親育ちであることは、
あなたのせいではありません。

あなたの価値は、
過去の経験や親の評価によって
決まるものではありません。

そして、過去の経験が
今のあなたに影響を与えているとしても、
あなたは変わることができます。

毒親があなたに持たせた重い荷物が
何であるかがわかれば、
それをどのように下ろすのかを
考えることもできます。

毒親があなたにすり込んだ
心の癖が何であるかがわかれば、
自分の感じ方や行動を見直すことも
できるようになります。

毒親があなたに与えた強い不安が
何であるかがわかれば、
不安に飲み込まれないようにするための
新しい考え方を身に着け、
安定した気持ちでいられる自分を
目指すこともできるようになります。

こうやって、
毒親の影響という重い荷物を下ろし、
吐き出し、脱ぎ捨てて、
本来、生きるはずだった
幸福感のある人生を
目指すこともできます。
 

自己理解を深め、
自分を大切にする一歩を踏み出すことで、
きっと未来は開かれていきます。

まずは、自分が変われることに
気づいてください。
 

メンタルトレーニング

おとなの親子関係相談所

お問い合わせ

48時間以内に、返答させていただきます。