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コラム

理不尽な親の言うことに惑わされない3つの視点

理不尽な親の言うことに惑わされない心のつくり方

FROM:親子関係カウンセラー 川島崇照(かわしまたかあき)

 

 

多くの人がはまる『権威』というワナ

人の考え方というのは、日々変化していきます。

考え方は、自分だけで形作っているものではなく、周囲にいる人たちの価値観やそのときの社会状況など、外側から大きく影響を受けながら常にカタチを変えていくものです。

新聞やテレビ、雑誌などを見ればいろんな情報を手に入れることができます。

また、友人の言っていること、影響のある人たちの言葉なども考え方を形成するひとつの材料になっているでしょう。

 

世の中には間違った情報もたくさんあります。

しかし人間は、それを<真実>だと思い込んでしまうことがあります。

本に書いてあったからとか、、、

テレビに出ている人が言っていたからとか、、、

『権威』に惑わされて、信じ込んでしまうんですね。

 

親をいつでも正しいと思いこんでしまう理由

不健全な親子関係でも同じことが言えます。

「親の言っていることは正しい」と思い込んで、子どもが親に服従しているような関係がそうです。

何歳になっても強そうに見えて、逆らえないように感じて、言っていることももっともらしく聞こえてしまいます。

その反面、自分は親よりも力が弱く、劣っていて、無知であるかのように感じてしまいます。

親が権威の象徴となっていて、その権威を目の前にすると自動的に弱くなってしまいます。

 

理不尽な親は自分の都合で言うことをコロコロと変えます。

正しいか正しくないかなんて問題ではありません。

…なぜそうなるのか?

それは、親自身が常に優位に立っていなければ気が済まないからです。

 

理不尽な親は、あなたがが正しいことを言ったら、、、

「長い経験から言っているんだ」「おまえのことを心配して言っているんだ」「おまえは自分のことしか考えていない」などと言って怒り出すでしょう。

怖いですね。迷いますね。自分の考えが信じられなくなります。

 

こういった、理不尽な親の言葉が「親は正しいから従わなければならない」という感覚をあなたに植え付けました。

そして、理不尽な親は子どもの真実を見分ける力を奪ってしまうのです。

 

親の理不尽さにコントロールされない自分になるには?

すべて盲目的に信じてしまうことは危険です。

親がすべて正しいなんてことはあり得ません。

もし、親があなたに考えや価値観を一方的に押し付けてきたら、下のように自分に問いかけてみましょう。

 

1.親の言っていることに違和感はないだろうか?

どんなにやっても親が認めてくれなかったり、理解を示してくれなかったり、許してくれなかったり、、、そんなときは何かがおかしいと気づきましょう。理不尽な親は『おまえは常識がない』とか、『これぐらいできて当たり前』とか、あたかも自分の考えがすべて正しいかのような言葉で罪悪感を植え付けてきます。そして巧みにコントロールしてこようとします。常識って一体何でしょうか?なんで当たり前なんでしょうか。親はすべての人に聞いて確認したのでしょうか。冷静になって親の言っていることを聞きましょう。親に感じる違和感を見逃さないでください。

 

2.親が言っている意見は私にとっての真実なのだろうか?

あなたと親は生まれた時代も育った時代も違います。持っている価値観も考え方もまったく違います。親は自分の経験にもとづいて言っているのでしょう。だからこそ自信満々にあなたにアドバイスしてくるのかもしれません。しかしそれは、親にとっての真実かもしれませんが、あなたにとっての真実ではありません。大切なことは、あなたの価値観と考え方にもとづいた方法を採用することです。

 

3.親が言っていることに別の目的があるとすればそれは何だろうか?

親は言っていこととやっていることが一致しているでしょうか?自分のことは棚に上げてあなたにだけ好き勝手に言っていないでしょうか?言っていることと行動が矛盾しているときには必ずと言っていいほどに、親は別の目的を持っているものです。親がいつでも真実を言っているとも限りません。例えばあなたの行動を制限したいために言っているのかもしれません。あなたが思ったとおりに行動することが許せないからしていることかもしれません。

 

親の考えと自分にとっての真実を混同しないようにすることが大切です。

あなたにとっての真実を見極めてください。

そのうえで親の言っていることが間違っていると感じたら、今度は自分の考えにもとづいて行動してみましょう。

誰かに危害を加えたり、迷惑をかけたりすることがなければ、自分の思った通りに動くのはいいことです。

 

迷ったら自分で判断することが大切です。

そして、自分の判断を信じて行動してみましょう。

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