COLUMN
ご相談事例 自分が毒親にならないために
[相談事例]私は毒親になりたくありません
前回のコラムでは
ペンネーム「いまりさん」のお悩みにお答えてして
毒親の認定について解説しました
そして今回のコラムも引き続き
「いまりさん」のお悩みに
お答えてしていきたいと思います
今回のテーマは
『毒親になりたくないけどどうすればいい?』
というお悩みについてです
いまりさんは母親との関係で
悩んでいました
そして母がじつは毒親で
自分もその傾向を
持っているのではないかと
と悩んでいました
改めて
いまりさんのお悩みを
読んでみてください
そしてこのコラムを読んでいるあなたにも
同じような悩みがないか確認してみてください
いまりさんが
毒親になりたくないと
感じている部分を抜粋して
お知らせします
ご相談いただきました
こんにちは
いつもコラムを読ませていただいております
希望するテーマですが
「どんな親でも毒親な部分を
多少なりとも持っているものなのか」
ということです
これが疑問になった理由として、
私の立場と経験を記載させていただきます
※家庭環境や母親の言動などの背景については前回コラムに記載してあります
>>>https://親子の悩み相談.jp/archives/4733
現在、私も一児の母となり
思い返して母の態度は
やはり毒親にあてはまるところがかなり多く
そんな母の姿が自分に重なることがあり怖いです
どんな親にも多少なりとも
毒親の部分があるとしたら
私は毒親的な自分を許して
母が私にしたように子供を傷つけてしまいそうです
まとまらない文章ですみません
私は毒親になりたくないのです
毒が連鎖している人の特徴
いまりさん
ありがとうございます
今回は
「毒親になりたくないけどどうすればいい?」
というお悩みにお答えしていきたいと思います
まず知っておいて
もらいたいことがあります
それは毒親の連鎖が起こっている人の特徴です
もしあなたが下のパターンを持っているなら
子どもの心を傷つけている可能性が高くなります
それでは下の
代表的な4つのパターンを
見てください
【連鎖パターン】
傷つけられた感覚がない
まず1つ目は
「傷つけられた感覚がない人」です
親から傷つけられているのに
その感覚がない人は
親からされたことと同じように
自分も親となって子どもを傷つけてしまう
可能性が強くなります
自分が親から傷つけられていたということに
気づけていないから気をつけられません
どこかで感覚的に気づいていても
はっきりと意識できていないので
自分が子どもにしていることに対して
疑問に感じにくくなっています
そうすることが当たり前で
それがどこの家庭にも
あることだと思ってしまいます
【連鎖パターン】
怒りがコントロールできない
2つ目は
「怒りがコントロールできない人」です
怒りをコントロールできない人も
毒が連鎖しやすくなります
怒りをコントロールできない人のほとんどが
小さい頃から我慢してきた人です
親がいつもイライラしていて怖かったので
怒らせないように我慢していた人もいるでしょう
親が未熟な人で
どうせ支えてくれないと思っていたので
我慢していた人もいるでしょう
親が仕事で忙しく
子どもと関わる時間が非常に少なかったので
迷惑をかけてはならないと思って
我慢していた人もいるでしょう
我慢にも
理由はいろいろあります
我慢していた人は
子ども時代のストレスを
大人になっても溜め込んでいるものです
そのストレスがちょっとしたことをきっかけに
怒りをともなって外に漏れ出すことがあります
いったん怒りに火がつくと
自分でも止められません
怒りの爆発とともに
相手にひどいことを言ってしまったり
それを何時間も言い続けてしまったり
なかにはふるいたくもない
暴力をふるってしまう人もいます
「乖離」と言って
理性が働いていない状態で
とにかく被害者意識が強くなり
「相手に自分の被害をわからせたい」
という意識が強くなって
怒りが爆発します
怒りの爆発も暴力も
その度合は徐々に強まっていくことが多く
常態化してしまうこともあります
【連鎖パターン】
劣等感が強い
3つ目は
「劣等感が強い人」です
劣等感が強いと
子どものふとした一言が
許せなかったりします
相手が言った一言を聞いて
「バカにされた!」と感じて
腹が立ちます
被害者意識を強いので
相手に自分が傷つけられたことを
わからせたくなります
本当は自分の劣等感が原因なのに
傷つけられたことを証明したくなるんです
だから相手をとことんまで
追い詰めて傷つけてしまう人は
多いですね
【連鎖パターン】
子どもがわがままに見えて腹が立つ
4つ目は
「子どもがわがままに見えて腹が立つ人」です
怒りのコントロールができない人と同様に
昔からたくさんの我慢をしてきた人は
自分の子どもを見てわがままに感じてしまうときがあります
「私はあんなにも我慢して生きてきたのに
この子は好き勝手なことばかりを言う」
「私は言いたいことも言えず
やりたいこともあきらめてきた人生なのに
この子は我慢をしようとしない」
「やっとあの親から離れられたのに
今度はこの子に支配されているようで
腹立たしい」
こんなふうに過去の自分と
眼の前の子どもを重ね合わせて
ストレスを感じている方は多いですね
これは『投影』といって
自分の不満を相手に映し出しているような
心理状態のときによく起こることです
子どもには何の関係もないって
わかっているのに
自身が親から我慢させられていたことを
子どもがしている姿を見ると
腹が立ってくるんです
「何で私だけが、、、
何でこの子は苦労もしてないのに、、、」
って感じにです
だから子どもが悪いことを
しているように見えてしまって
感情的になって叱っている人は多いものです
***
この他にも
前回コラムの『これが、毒親の定義』
に書いてある項目が
ご自身に当てはまるなら
さらに毒が連鎖している
可能性が高まります
昔の自分を抱きしめるように…
自分の親が毒親で
その親から毒の連鎖があったとしても
原因を調べるためのカウンセリングや
子どもを傷つけない自分になるための
メンタルトレーニングで
変化することはできますから
安心してくださいね
もしあなたが
自分の子どもにどのように
関わっていいのかわからずに
不安を感じてしまうなら
まずはこう考えてみてください
「自分が子どもころに
母に求めていたけど
実現しなかった関わりを
今度は自分が母親となって
子どもにしてあげる」
こんなふうにです
あなたが母から興味関心を示してもらえず
さみしい思いをしていたなら
今度はあなたが自分の子どもを
ギュッと抱きしめてあげます
親から失敗ばかりを責められて
ほめてもらえなかったとしたら
子どもの努力したところを見つけて
「がんばったね」と伝えて
ほめてあげます
あなたが落ち込んでいても
親から話を聞いてもらっていなかったら
今度は子どもに「なんでも話を聞くよ」と言って
寄り添ってあげます
自分の子どもを傷つけないためには
自分の親からされて傷ついたことの
反対のことをしてみましょう
または
本当は親からしてもらいたかったのに
してもらえずに寂しい思いをしていたなら
それを子どもにしてあげましょう
親と子ども
それぞれ一人の人間同士です
そして対等な人間関係です
そもそも考え方や価値観
も違います
だから親がいくら正しいと思ったことでも
子どもに押し付けてはいけません
親の正しさは
親の経験から生まれたもので
子どもの正しさは
子どもの経験から生み出されるものだからです
親ができることは
選択肢を示してあげることくらいですね
結局子どもが自分の価値観で
考えて選ばないといけないんです
子どもの言葉に耳を傾けて
気持ちや考えを尊重して
対等な関係をめざしましょう
いつでも親子で
信頼関係が築けているかどうかを
気にかけてみてください
まとめ
- 親の言動が子どもにとって絶大な影響を及ぼすことを知っておきましょう
- 子どもがどう受け取るかを考えてコミュニケーションしましょう
- 子どもの気持ちに耳を傾けて心の支えになってあげましょう
- いつでも子どもと信頼関係を築けているかを確認するようにしましょう
- 自身も親と同じような行動をしてしまうならカウンセリングを受けて原因を見つけて解決を目指しましょう
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