COLUMN
コラム 幸せな人生を生きるために
[毒親の影響を克服する]毒親からの影響は下の世代へ連鎖する
From:親子関係カウンセラー 川島崇照
子どもは生を受けたとき、初めて接するのが「親」です。
いつもそばにいた存在でした。
そして、あらゆることの見本、手本となっていました。
子どもは、親からあらゆることを学びます。
言葉やしぐさ、考え方、価値観、感情など、ありとあらゆる多くのものを吸収します。
そうやって社会で生きていく技術を学び取っていくわけです。
しかし、受け継ぐものがすべて良いものばかりではありません。
子どもは、自分を生き辛くしてしまう考え方や習慣、価値観、信念までをも学び取ってしまいます。
酷く怒るに親に育てられた人は、、、
ヒステリックな人を見ると緊張して何も考えられなくなったりします。
間違いに対してとにかく厳しくされて育った人は、、、
失敗することが恐怖で行動を起こすことができなくなってしまいます。
親からいつも否定されて育った人は、、、
自分に自信がなく、「自分に価値はない」と思うようになってしまいます。
(※上記は例です。個人差がありますので影響はさまざまです。)
わたしたちは、親から良いも悪いも、本当に多くのことを学び取ってしまったのですね。
親からの影響は連鎖する
もし、あなたが父親母親からこんなことをされていたら、、、
- きょうだいで比較や差別をされていた
- ひどい言葉でののしられていた
- そもそも「愛されている」という感覚がなかった
このように、心を傷つけらながら育った人は、親からされたことの間違いに気付かず、自分の子どもにしてしまうかもしれません。
親から傷つけられた経験を「親は私のことを思ってやっていたんだ」「私が悪い子だからしょうがなかった」と受け入れてしまう人もいます。
その逆に、親から傷つけられた経験を「私は絶対に親のようにはならない」「私は子どもに同じ苦しみを味あわせない」と気づける人もいます。
親を反面教師にできる人です。
しかし、気づいていたとしてもときには、カッとなって怒りつけてしまったり、否定の言葉を言ってしまったりすることもあるのではないでしょうか。
あなたは、かつて親からされて嫌だと感じていたことを自分の子どもにしてしまったことはありませんか?
子どもの時、絶対に父親母親のようにはなりたくないと心に誓ったことなのに、とっさのときに自分が同じように振る舞ってしまうこともあります。
自分ではコントロールすることができない心の癖、負の習慣までをも受け取ってしまうことは、誰もがあり得ることなのです。
影響を手放すにはまず自分の状態を確かめることから
では、どのようにしたら自分の中にある親の影響をを解消していくことができるのでしょうか?
これは親子関係のメンタルトレーニングの第一段階である、過去に親から受けた行為と自分への影響を知ることにあります。
自分がこれまでの長い時間、ずーっと握りしめて手放せなかったものの正体を確かめるのです。
こうすることで、手放すべき悪影響がわかります。
親からの影響をわからないままにすると、、、
「本当は嫌なのに、自分の気持ちに自信が持てず拒否できない」ということが起こるでしょう。
「親のことがただただ強いばかりで自分の気持ちを押し込めて従ってしまう」というようになりかねません。
真実を知ることは悪いことではありません。
それに、親を裏切ることではありません。
これは、あなたが親の支配から脱出し、自分の人生を歩み始めるための第一歩です。
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