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自分が毒親にならないために 自分が毒親にならないために

反抗期の子どもとの接し方、どうしたらいいの?

 

アシスタントあっこ

この番組は、
『おとなの親子関係相談所』
アシスタントあっこが
おとなの親子関係カウンセラーの
川島崇照先生にインタビューをしながら、

あなたが自分の人生を生きられるように、
どのように親子関係の問題を解決したら良いのか、
この先どのような心持ちて生きていけば良いのか
という知識をお届けしていく
『大人の親子相談ラジオ』です。

では先生
本日もよろしくお願いします。
はい、今日は私の相談を聞いてください。

 

カウンセラー川島

はい、そうなんですね!
どうぞ!

 

アシスタントあっこ

私の今のプチ悩みです。
我が家には中学生の息子がいるんですが、
最近思春期反抗期で
学校から帰ってくると部屋にこもったり、

返事はするんだけれども
全然行動を移さなかったり、
ちょっと難しい年頃なんです。

どういうふうに接していいのか、
その反抗期って言われる年の子と
どういうふうに関わって
過ごしていけばいいのかっていうことを
ちょっと悩んでます。

先生の専門分野とは違うかもしれませんが
親子の関係ということで
今日はお聞きしたいと思います。
お願いします。

カウンセラー川島

今、思春期反抗期っていう言葉が出てきましたが、
思春期はだいたい中学生からですよね。

10歳から15歳ぐらいまでの間って
いうふうに言われてますね。

反抗期っていう言葉があるんですけど
正しくないんですよ。

本当は自立期って言われていて

 

アシスタントあっこ

なるほど。
 

カウンセラー川島

子どもの頃から大人の心に変化する時期なんです。

 

アシスタントあっこ

うん、自立していく時期っていうことですね。
 

カウンセラー川島

人生に自立期って2回あるんですよ。

2歳のころが1回目。

そして(お子さんは中学生だから)
今は多分2回目ですね。

 

アシスタントあっこ

「魔の2歳」と言われる頃から
3歳になる頃に自我が芽生えて
なんでもイヤイヤする時期がありますよね。

なるほど。
そしてこの思春期が第2回目の自立期ということですね。
 

カウンセラー川島

はい、自立してるわけだから、とてもいいことなんです。

 

アシスタントあっこ

そうなんですね。
よく「反抗的な態度」というふうに言いますが、
じつはこの態度は正常なことなんですね。
 

カウンセラー川島

そうなんです。
だから「反抗」っていう言葉ってよくないと思うんです。

 

アシスタントあっこ

なるほど。
 

カウンセラー川島

それは親から見れば反抗だけど、
子どもから見れば、
何で親からとやかく言われなきゃいけないんだと思いますよね。

 

アシスタントあっこ

そうですよね。
子ども本人は別に反抗してるつもりはないんですものね。
 

カウンセラー川島

子どもは嫌なことを嫌だって言ってるだけだし、
別に親に従う必要もないし、
だからほっとけばいいんじゃないですかね。

 

アシスタントあっこ

究極!
 

カウンセラー川島

これとっても大事で、
もうその第二次自立期って、
自立期に入る前に十分満たされてるから、
今度は自分の持っている力とかね、
能力っていうのを生かして、
この社会の中で試していこうって言う時期だから、

 

アシスタントあっこ

なるほど、今までの枠から
ちょっと広いところに
飛び立つっていうイメージなんですかね。
 

カウンセラー川島

そうそう。
そのときに、
今まで当たり前に親から言われていたようなことが
ちょっと嫌に感じるんですよ。

なんで自分で考えて決めたのに
そこまで親から言われなければいけないのかとかね。

大体そういうときって、
目の前の子供が成長しているのに、
親がまだ以前のように力のない子どもであると思いたいとか

そういうのが多いから、
だから年齢の高まりとともに
関わり方って親のほうは
変えていかないといけないんです。

 

アシスタントあっこ

ぐさり!
そうなんですね。

やはりこっちは母親にしてみると、
いつまでも小さい子ども
であるという気持ちがあって

まだ関わりたいし、
そうしていたいしっていう
気持ちはあるんだけど、

実際はやっぱり子供は成長していて、
1人で何でもやりたいし。

親との空間ではなく、
自分のプライベートを過ごしたいっていうふうになっている。

なんで親がもっとそこを
わかってあげなければいけないってことですね。
 

カウンセラー川島

だいたい、早ければ10歳ぐらいから、
もうその子どもに考えさせて決めさせて、

危険なことは危ないよって
言わないといけないですけれど、、、。

あとは例えば勉強のこととか、
生活スタイルリズムとかね、
いろいろあるから、

そこは共同生活してるわけなので、
一応こういうふうにしていこうって
子どもと一緒に決めればいいんですよ。

それなのに、
子どもが納得していないのに、
親が良いと思ったやり方を
押し付けてしまうから、
子どもは嫌がる。

 

アシスタントあっこ

それで反抗的な態度っていうふうに言われるんですね。
 

カウンセラー川島

はい、親から見て子どもが反抗的な態度に見れるけれども、
子どもにしてみたら親が侵入的な態度をとってるわけですからね。

そうなったら、
子どもだって自分の心を守らなければ
ならないと思いますよね。

 

アシスタントあっこ

そうですよね。

そんな反抗的な思春期。
2回目の自立期のときは、
子どもの成長が正常に進んでいると考えればいいんですよね。
 

カウンセラー川島

そう、心が成長してるって思えばいいし、
第二次自立期を迎えたってことが、
お母さんお父さんが、
それまでしっかりと
子どもの価値観を尊重してあげたとか、
ちゃんと気持ちを汲み取ってあげたとか、

 

アシスタントあっこ

だから第二次自立期を迎えるわけだから、
正常なんだよっていうことですよね。
 

カウンセラー川島

なかには第二次自立期を迎えられない人もいるんですよ。

 

アシスタントあっこ

そうなんですね。
 

カウンセラー川島

たとえば支配的な親だったらですよ、
もう全部自分が正しいと思って、
子どもが少しでもね、従わないと、
怒ったりするじゃないですか。

子どもは恐怖心が強くなるから、
傷つけられたくないから
我慢して従う。

そうすると親の目から見ると
すごい素直で、何でも言うことを聞く。

親から見れば良い子になるんだけども、
そのような良い子って危ないんですよ。

なんなら、嫌なことは嫌だって言って、
みんなで行動しないとか、
家族の会話に参加しないとか、

親はそれが駄目なように感じるんじゃなくて、
子どもはもうそういうもんだって、

あの子も大人になったなって
思ってあげたほうが、
子ども楽だし親のほうも楽。

 

アシスタントあっこ

そうですね。
自立したんだなということで
喜ばしいことっていうふうに捉えて
 

カウンセラー川島

そうそう

 

アシスタントあっこ

子どもを尊重をしながら、
そっと見守っていくっていうのが
親も必要になってくるかなというところですね。
 

カウンセラー川島

早ければ女の子であれば8歳、
男の子であればだいたい10歳。

そのぐらいになれば
もう第二次自立期はくるから、
そういうもんだと思って、

 

アシスタントあっこ

親も覚悟しながら接していこうというところですね。
 

カウンセラー川島

ついに(自立期が)来たかと。
思うようにしてみてください。

 

アシスタントあっこ

思春期のこの時期、
自立期の時期って、
結構人によってさまざまで、
早く来る子いるけれども誰もが通る道だと思うんですけども
自立期が長引くお家なんていうのあると聞くんですけど。

それってやっぱり子どもへの接し方に何か関わりがあるんですか?
 

カウンセラー川島

自立期が長引く?

 

アシスタントあっこ

反抗的な態度がずっと続くんだよねっていう話も聞くですけれども
 

カウンセラー川島

それは親の問題でしょ。

 

アシスタントあっこ

なるほど親がやっぱり子どもへの関わり方で、
自立期の時期は変わってくる
 

カウンセラー川島

早まるとか遅まるとか、
そういうのもあるし、
短く済むとか長くかかるとかそういうのもあるし、

結局、子供から見て親が危険な状態、
近づけば傷つけられるんじゃないかっていう
危険を察知してる状態があればあるほど、
やっぱり子どもは親から距離を取り続けますよね。

 

アシスタントあっこ

それが長く長引くっていう形ですよね?
 

カウンセラー川島

でも、その第二次自立期の長さと、
親が危険だから警戒する気持ちの因果関係は多分ない。

だって、子どもが30歳や40歳になっていて、
それでも親がヒステリックに感情的にいつでも怒ってたりすれば、
その30歳、40歳になっている子どもは親に近づきたくないでしょ。

だから、自立期には関係ないですね。

 

アシスタントあっこ

ということは、
親の捉え方なんですね。
 

カウンセラー川島

そうですよ。
ぜんぶ親の捉え方。

 

アシスタントあっこ

親がその子どものあるがままの姿受け入れれば
早く終わったって思うだろうし、
 

カウンセラー川島

その通り!

 

アシスタントあっこ

それなのに、
親が「反抗的な態度がいつまでも続く」って思うから
長引いているように感じるし。
 

カウンセラー川島

そんなときは親が侵入的な態度をとってるからですね。
親の捉え方ですよね。

 

アシスタントあっこ

その子が今自立期なんだよっていうのを
受け入れながら、
それが正常なんだよっていうことで、
温かく見守って、
過ぎるのを親が慣れるのを待つっていうか、
 

カウンセラー川島

1人で生活していけるような年齢ではないし
経済力もないんだけど、
すでに1人の人間として尊重して、
別々っていうふうに考えていかないと、
親もいつまでもずっと子どもを
守ってあげなきゃいけないんじゃないかと感じてしまうし、

子供のためにやってあげてるのに、
子供は従わない、
ずっと親の自分が被害者意識を感じていないといけないから、

それはイライラの元になるので、
イライラしてればもっと子どもだって
距離とっていくわけだから、
悪循環ですよ。

この子はこの子、
というふうに決めていただければいいかな。

 

アシスタントあっこ

はい、わかりました。

子どもというか
1人の人として接していくことですね。

私が今悩んでいた子どもとの接し方について
納得できました。

自立期を迎えていることは成長なんだと、
温かく見守りながら過ごしていきたいと思います。

本日も先生、ありがとうございました!
 

カウンセラー川島

ありがとうございました!

 

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