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[相談事例]母から結婚を反対されています

【相談事例】母から結婚を反対されています

ご相談いただきました

彼女は母親から結婚を反対されていました
 
結婚相手の男性の学歴が低いことを理由に
何度も何度も否定されていました
 
彼女も母の言葉に傷ついていたのですが
逆に母の言葉を受け入れられない
自分自身を責めてしまっていたのです
 
そして何が正しくて
何が間違っているのかが
わからずに迷っていました
 
親に認められない結婚をすると
自分が悪いことをしているようで
母を裏切って傷つけているようで
罪悪感を感じていたのです
 

母を傷つけるようで罪悪感を感じます

〈これは公開OKなご相談事例です〉
 
こんにちははじめまして
Mといいます
 
29歳の会社員です
 
母から結婚を反対されていて
もう自分ではどうしていけばいいかが
わからなくて困っています
 
川島先生のカウンセリングを
受けたいと思っているのですが
 
でもカウンセリングをうけることにも
罪悪感を感じてしまいます
 
どこか親を裏切っているようで
とてつもなく悪いことをいているような
気がしてしまうのです
 
私が間違っているのか
それとも親がおかしいのかを
教えていただきたいのです
 
これがわかれば私も自信を持って
カウンセリングを受けられると思うのです
 
どうかよろしくお願いいたします
 

母の言葉

、、、とこんな感じで
ご相談をいただきました
 
そこで私がMさんに質問したことは
「親が口癖のように繰り返し言っていた言葉は何ですか?」
 
親が普段から言っている言葉や
している行動などを聞けば
だいたいのことはわかります
 
その親がどんな心の問題を抱えているのか
さらにこの先どんな行動をしてきそうかを
予測するのはそんなに難しいことではありません
 

Mさんからこのようにお答えをいただきました
 

  • 学歴が低くてあなたとは釣り合わない
  • そんな男と結婚したらあなたが不幸になる
  • その男はあなたを洗脳している
  • あなたのために言っている
  • 親の気持ちがわからないの
  • あなたは自分勝手だ!
  • あなたはわがままだ!

 
これを見た瞬間に
感じたことは
 
「またこのタイプか」
 
結婚のタイミングでご相談いただくとき
そのご相談者さまの親がだいたいこのタイプです
 
とても多いですね
 
こういう親の特徴は
下のようになります
 

  1. 社会とのつながりが希薄で友人が少ないです
  2. 過干渉で世話焼きです
  3. 世間体を気にします
  4. 他人には良い親を演じます
  5. 他人には理解ある親を演じます
  6. 一様に夫婦仲が悪いです
  7. 父親(夫)の愚痴が多いです
  8. 不安を感じやすく心配症です
  9. 思い込みが激しくヒステリックです
  10. 自分は娘のためになっていると思いこんでいます
  11. 自分は娘にとって必要な存在だと思い込んでいます
  12. 娘を生きがいにしています
  13. 自分の人生を後悔しています
  14. 娘しだいで気分が良くなったり悪くなったりします

 
そうこれ
「自分の人生を子どもに
押し付けて支配しようとする母親」
なんです
 

何で親は結婚を否定するの?

娘を支配しようとしていた母親にとって
娘という存在は「自分そのもの」でした
 
そして自分そのものだった娘が
結婚をするということは
「自分を失う」ということになるんです
 
「自分を失う」って
まるでこの世から自分がいなくなる
ようなものです
 
生きている意味とか
存在する価値とか
 
そんなのが感じられずに
失意のどん底に
突き落とされるような
恐怖を感じています
 
だから不安なんですね
 
年頃の娘が結婚をして
実家を離れるのは
とても自然なことなのに
 
でも母親は娘を
自分そのものに感じてきたから
いまさら離れられないんですね
 
自分が無くなるから
離れてもらっては困るわけです
 
これが心に問題を持った親が
娘の結婚を反対する理由の
大半を占めるものです
 
娘が結婚を考えるタイミングで
よく寄せられる相談内容の
第1位がこれなんです
 
母親のこういう状態は
とても異常なことです
 
「子ども思い」
ではないんですよ
 
それはもう依存なんですからね
 

支配的な母親の心理状態

もしあなたもMさんのように
親から離れることに罪悪感を感じているなら
知っておいてもらいたいことがあります
 
それは支配的な親の心の中です
 
親が子どもを否定するのは
親が子どもを見て不安を感じていて
その不安を安心に変えたいときです
 
親も子ども時代に
そのまた親から信じてもらえなかった
のかもしれません
 
だから親になってから
あなたを信じることができなかった
のかもしれません
 
そんな親は
「正しくなければならない」
「間違ってはいけない」
と考えがちです
 
子どもを信じることができないんです
 
なんとしてでも
親が知っている安心した結果を
見ないと気がすまないんです
 
信じて見守るという
我慢する力が不足している
親なんですね
 
だから一生懸命に親が安心できる
状態にしようとします
 
考えを押しつけて
子どもをそれに従わせて
たまたまうまくいったら
「ほら親は正しいだろ」
「だから子どもが間違っていただろ」
と言います
 
でも逆に親が間違っていても
「ごめんなさい」とは言いません
 
あなたがどんなに訴えても
「おまえが決めたことだろ」
なんて言われてまた傷つけられます
 
「そんなこと言ったっけ?」
なんて言って知らんぷり
なんてことはよくあることです
 
親も子どもも一人ずつの人間で
価値観や考え方も違って当然なのに
その違いを受け入れられない親は
 
あなたを否定し考えを押し付けて
自分たちが安心できる結果にして
不安を取り除きたいんです
 
そんな親は
「あなたのためを思って言っているの」
とよく言いますが
真実はそうではありません
 
親の目的は安心することです
 
そうただそれだけ
 
これまでのことを
思い返してみてください
 
学生時代も社会人になってからも
そして今でも同じことが
続いているのではないですか?
 
親は口では
学歴が低いとか
家柄が悪いと
言っていますが
 
それは表向きの言葉です
 
支配的な親は
娘を手放したくないし
 
自分が安心していたいから
娘が離れていかないように
あなたの恋人の悪いところを
どこでもいいので探そうとします
 
そこで批判しやすいのが
学歴とか家柄とかの
ステータスなんです
 
もともと世間体をよく気にする親が
良いと判断できるステータス基準は
とても高いです
 
四年制大学はもちろん
名が通っている大学でないといけません
 
仕事も官公庁などの
固い仕事を好みます
 
相手の家柄だって気にしますよ
 
親の学歴や仕事だって
判断基準のひとつです
 
しかしその基準のなかには
人柄とか娘との相性は
入っていません
 
残念ながら
支配的な親は
自分のことしか考えられない
自己中心的な親でもあるのです
 

後悔しないように自分で決める!

これからお伝えすることについて
考えてほしいんです
 
あなたが一緒にいたい人は誰なのか
一緒にいて心がほっこりしてくる人は誰なのか
 
あなたが一緒にいると
心が冷たく固くなってしまう
人は誰なのか
 
親だからって
大切にしなければならない
なんてことはありません
 
そもそも親の人生は親のもので
親自身が頑張らなければならないんです
 
だから結婚を反対されることを
そもそもおかしいと
思ってもいいんです
 
あなたが親の許可が得られなくても
結婚してもいいんです
 
それを親を裏切っているなんて
思わなくてもいいんです
 
逆にあなたがどんだけ親に従って
親が満足するような人と結婚したとしても
あなたが幸せになれる保証なんてどこにもありません
 

親に認めてもらおうとして
親が気に入りそうな人と結婚をして
あとから性格の不一致で
離婚されるケースはとても多いんです
 
そしてやっぱり
「あなたが決めた結婚でしょ」
って言われて終わりです
 
親は責任をとってくれません
過ぎ去った時間は戻ってきません
 

さらにそうやって従っていると
親はどんどん支配的になっていくだけです
 
あなたが親に従うということは
「親の考えは正しいですよ」と
言っているのと同じで
 
さらに支配を強めてきますし
「やっぱり私が正しかった
娘には私が必要だ」
って思わせてしまいます
 

結果あなたは人生をぜんぶ失ってしまいます
 
この先もずっと親に人生を捧げながら
生きていくことになるかもしれないんです
 
でもそれはとても不幸なこと
 

だからあなたは
自分の素直な気持ちで
決めてほしいのです
 
親に決めさせてほしくないのです
 
だってあなたの人生なんだから
 
誰と一緒にいるのが
あなたの幸せなのかを
よく考えてみましょう
 
あなたが大切にしたい人
あなたを大切にしてくれる人が誰なのか
 
自分の胸に手を当てて考えてみてください
 

心が冷える人と
離れたいと思うことは
とても自然なことですし、
 
心がほっこりする人と
一緒に暮らしていきたい思うことは
とても自然なことですよ
 

親子関係カウンセラー
川島崇照

おとなの親子関係相談所

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