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コラム

結婚を反対する親と親の顔色をうかがう娘の依存関係

結婚を反対する毒親とあなたの依存関係

毒親はあなたに依存する

あなたが離れたら親は不幸になると思っていませんか?
自分が親のそばにいてあげないと親が不幸になると思っていませんか?

実はそれ、親から依存されていることのサインかもしれません、、、
 

親から離れられず、好きな人との結婚をあきらめていませんか?
いつでも親が認めてくれそうな人を探していたりしていませんか?

実はそれ、あなたが親からの依存を受け入れているサインかもしれません、、、

 

親が子ども次第で幸せを感じたり、感じなかったりするのは、精神的に自立できずに依存しているからです。

そして、子どもが親次第で安心したり、しなかったりするのは、親の依存を受け入れているからです。

 

毒親との依存の関係

親には親の人生があり、あなたにはあなたの人生があります。

それなのに、、、

親はあなた次第で気分が上がったり下がったりします。

それはあなたに依存しているからです。

そして、あなたも親の気分を良くしようとして親の前でニセモノになっているとすれば、親の依存を受け入れているということです。

 

 

そんなとき、親子同士、依存関係になっているとは気づきにくいものです。

親は依存しているつもりはありません。

あなたもそれを受け入れているつもりもありません。

多くの方たちが何十年もこんなもたれあいの関係におちいっているのになかなか気づけないのです。

 

毒親からの依存に気づくとき

いままで知らず知らずのうちに依存を受け入れてきた方たちの多くが結婚などの人生の大きなイベントのときにようやく気づきます。

ご相談者さまの年齢は平均して30代から40代前半です。

 

依存している親の行動例

●メールや電話で連絡しては、逐一報告を求めて恋愛を制限する

●結婚相手を猛烈に批判して認めない

●結婚後も相手や相手家族を強く否定する

 

依存を受け入れているあなたの行動例

●親からのメールや電話に反応してすぐに応答返信している

●どうせ制限られるので恋愛がめんどうになった

●親に結婚相手を認めてもらおうと必死に説得している

●結婚相手に振る舞いを変えるようにお願いしている

●親の機嫌を良くしようと頻繁に実家に帰っている

●夫の愚痴を言って親を安心させている

 

これらを親子同士が当然のことのようにやっています。

しかし、あなたは本心でそうしているわけではないでしょう。

とにかく親から認められようとし必死になってやっていることだと思います。

だから、それをやればやるほど心が苦しい状態になっていきます。

 

そして、あなたは気づかぬうちに親の考えと自分の考えの境い目がが見えなくなっていき、

いつしか親の人生を肩代わりするようになります。

 

毒親の依存から脱出するには?

毒親の依存から脱出するには、あなたが依存を受け入れていることを自覚し、意識的に手放していくことが大切です。

 

脱出するためにあなたがすることは、、、

親を見捨てることです。

 

あなたは見捨てるなんてひどいことはできないと思うかもしれませんね。

しかし、見捨てるは親不孝な行為などではありません。

 

このまま依存を受け入れていれば、いつまでたっても親は自立していきません。

いつでもあなたに頼ろうとするので、自力が働かないのです。

自力が働かないということは、自分の心の問題を解決できないということです。

だから、またあなたに依存します。

問題の解決を肩代わりしてもらおうとしてまた依存します。

 

あなたの人生も前に進んでいきません。

いつでも親の問題に振り回されているので自分の幸せを作れなくなってしまいます。

幸せな結婚も好きな人と恋愛することもガマンしてしまいます。

 

親を見捨てることは、本来の役割に戻すということです。

親もあなたもお互いが責任を持って自分の人生をより良いものにしてくことに力を注げる健全な姿に帰るということです。

 

親への罪悪感を捨て、自分に許可を与える言葉

 

依存的な毒親は「私を幸せにして欲しい」とあなたに期待をかけてきます。

そして「おまえは私を幸せにしてくれない」と落胆しています。

これでは親がいつまでたっても自立できません。

あなたも罪悪感や恐怖心で自立できません。

 

1.私が思ったとおりに行動したことで親が不幸なったと責めてきても罪悪感を感じなくてよい。
2.親が幸せに感じるかどうかは親の問題であり、私の責任ではないからだ。
3.だから私は好きな人と一緒になって幸せになる。

 

1.私は親の言っていることを拒否しても罪悪感を感じなくてよい。
2.親が幸せに感じるかどうかは親の問題であり、私の責任ではないからだ。
3.親の人生と私の人生は別のもの。だから私は夫と一緒に幸せな人生をつくる。

 

上の三行からつくられた文章は、親子関係のカウンセリングのなかで、毒親の依存を受け入れない心の状態をつくっていくときに考える言葉です。

これまで、親への罪悪感でコントロールされ続けてきた自分を親に支配されな自分に変えていくために自分自身に宣言する言葉です。

 

これを見てもわかるとおり、親の問題を自分のもののように考えてはいけまえん。

親が幸せに感じるかどうかはあなたの責任ではないのです。

 

本来、人生の舵取りができるのは、その人生の持ち主である当人だけです。

親がどのような人生を歩むかは親に責任があります。

親の人生を幸福にするのも、不幸にするのも親自身だということです。

 

毒親の依存から脱出する5つのステップ

1.責任の持ち主を見極める

親の言動をじっくり観察してみましょう。
親が求めていることは本来親本人の責任においてすることではないですか?
本当にあなたがしなければならないことでしょうか?

2.罪悪感や恐怖心が依存受け入れのサイン

親が何か求めてきたとき、自分の感情の変化に着目してみましょう。
罪悪感や恐怖心を感じて親の求めをまるごと受け入れていませんか?
「断ったら悪い」と感じて受け入れていませんか?

3.求めに応じず見捨てて何もしない

あなたがこれまで親からの依存を受け入れてしまっていたとわかったら、
今度は意識して求めに応じないようにしましょう。
依存を受け入れないというのは、求めに対して「何もしない」ということです。

4.はっきりと断る

あなたが求めに応じず何もしなかったとき、親は反発してくるかもしれません。
さらに強く言って求めてくるかもしれません。
もしその行為が不当なものだと感じられたらはっきりと断りましょう。
親があなたに責任を押し付けてこようとしたとき、
自分のものではないと感じたらはっきりと「嫌だ」と伝えましょう。

5.自分の責任において思ったとおりに行動する

依存する親はそれでもなんとかしてあなたにのしかかろうとします。
あなたを傷つけるようなことを言ったり、自分を弱々しく見せて同情を買おうとします。
しかし、あなたがとるべき行動は「思ったとおりにやる」です。

1.依存されないという態度と姿勢
2.はっきり受け入れないことを伝える感情表現
3.支配されていない自立した行動

この3つを身に着けた新しいあなたは、親に「依存できない/支配できない」と学習させるでしょう。

親の言うことを優先していれば、親はいつまでたっても自立できません。

あなたが言うことを聞いている限り、親はいつまでも依存してくるでしょう。

 

親の感情は親が生み出したものです。
あなたが与えたものではありません。

それなのに、あなたの行動しだいで親の感情が浮き沈みするのは依存している証拠です。

これは、親の自立のチャンスを奪っていることにもなります。
そして、あなた自身の自立も妨げていることになります。

 

人生を何色にするのも自分次第です。

親子関係であっても、夫婦関係であっても、きょうだい関係であっても、これは変わりません。

依存を受け入れず、自分を優先して生きていくことは、自分の人生も相手の人生をも豊かにしていくために必要です。

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