COLUMN
コラム
[毒親育ちの影響]自分に自信が持てない本当の理由
FROM:親子関係カウンセラー川島崇照(かわしまたかあき)
私は親からいつも考えを押し付けられてきました。
私の価値観や気持ちなどは尊重されることなく、いつも親の気分でコントロールされてきました。私が従わないとき、親は否定し、怒鳴り、ののしりました。
私が何を感じ、思い、行動していようが、それが親の意にそぐわないものはすべてダメだとされてきました。今思えば私はカゴの中の鳥だったのだと思います。
あの時代の私は「心」を持っていませんでした。
もし、あなたが上の文章を見て、あなた自身にも近いものがあると感じたら、、、
どうかこの先を読み進めてみてください。
あなたが今感じている苦しさの正体がわかるかもしれません。
あなたを傷つけたのは誰ですか?
あなたが上の例ににあったような親子関係で育ったなら、今のあなたは日々の生活のなかでたくさんの不具合を抱えているかもしれません。
- 自信が持てない
- 人前で緊張してあがってしまう
- 批判されることが怖くて自分の気持ちを言えない
- 人付き合いが苦手
- 誰かに助けてもらわないと不安
親からありのままを認められなかったり、否定やののしりを受けて育った方たちはいつも自分に「ダメ」の烙印を押してしまいがちです。
自分に価値が無いと感じていますし、何をやっても失敗すると思い込んでいます。
周囲はみんな自分のことを嫌っているに違いないというふうにも決めています。
だから、、、
- 自信が持てない
→自分は無価値です。だから自分を信じることなんてできません。 - 人前で緊張してあがってしまう
→目線が怖いです。私を見る人たちの目が私の誤ちを探しているようで怖くて緊張します。 - 批判されることが怖くて自分の気持ちを言えない
→自分の考えを言ったら誰かが不愉快になります。嫌われそうで考えを口に出してはいけません。 - 人付き合いが苦手
→どうせ孤立するので人付き合いは苦手です。だから一人でいるほうが気楽です。 - 誰かに助けてもらわないと不安
→自分に力があるなんて思えません。だってどうせ失敗するのですから。
あなたが今抱えているたくさんの不具合は、親から植え付けられたものかもしれません。
あなたの考えに価値が無いと言っていたのは誰ですか?
あなたをいつも批判をしていたのは誰ですか?
あなたに力があることを信じてくれなかったのは誰ですか?
自信が無いことがあなたのせいではない理由
あなたが自分に自信が持てないのは生まれ持った性格などではありません。生まれた後に形づくられたものです。
あなたの性格は、幼少期に一緒に過ごしていた養育者や家庭環境の影響をたくさん受けて形成されました。
あなたがこれまでの人生で自分に自信を持てないことで感じていた苦しさは、あなたが小さい頃に身近にい人たちの影響がとても大きいのです。
人間関係に苦しさを感じてしまっていたことも自分に自信を持てなかったことから起きていたことかもしれません。
だから嫌だと思っていても断れなかったり、逆につらくても誰かに助けを求められないのです。
「断って嫌われたらどうしよう、、、」
「助けを求めて断られたらどうしよう、、、」
自分に自信がないから否定されることを異常に怖く感じます。
例えば、子ども時代から今まででイジメられていた時代が長い人や
いつも男性に都合よく扱われてしまう女性なども要注意です。
自分に自信が持てず、不健全な関わりをしてくる相手に対してはっきりと意思表示できていない可能性が高いでしょう。
親の言葉や関わりがあなたの価値観をねじ曲げる
親から苦しい関係を強いられ、心を傷つけられてきた方たちは、いつしか自分の考えや意見を表現することをやめ、親に従順になっていきます。
恐怖心や罪悪感を植え付けられ、親の言いなりになっていきます。
しかし、こうすることしかできなかったのでしょう。
それが子ども時代にできる、自分を守る精一杯の方法だったのですから。
まだ非力で親に頼らないと生きていけない幼少時代のあなたは、親に従って我慢するしか選択肢がなかったのです。
心を傷つける親と長い時間を一緒に過ごしていれば、自分に自信が持てなくなるのも仕方のない事なのかもしれません。
親から身を守ることで精一杯だったあなたは、親の言動によって自分に価値が無いと思い込んでしまいました。
親からいつも考えを否定されていれば、自分の考えは間違っていると思ってしまうでしょう。
親からいつも存在を否定されていれば、自分には生きる価値が無いと思ってしまうでしょう。
親からいつも「おまえはバカだ」と言われていたなら、「私はバカでなにもできない」と思ってしまうでしょう。
経済力を持たず、ひとりの力で生きていくことができなかった子ども時代は、親の言葉が大きな影響を持つのです。
思春期(11歳前後)まで、特に7歳までのあなたは、親の言葉を〈カラカラに乾いたスポンジが水を吸い寄せるかのように〉吸収します。
親の都合を押し付けられ、自分で考えることを否定され、さらに反論することも許されなかったということは、人間としての尊厳がなかったということと同じです。
このようなことが繰り返し起こっていたならば、それは望みも希望も持てない人生だったかもしれません。
あなたの親子関係に当てはまるエピソードはありましたか?
もしあなたがこのコラム記事に書かれたことと同じような経験をしていたなら、まずは事実を受け止めましょう。
あなたが自分に自信が持てないのはあなたの責任ではなく、あなたのありのままを認めてくれず、あなたを傷つけてきた人の責任なのです。
どんな問題の解決でも、事実を受け止めることからはじまります。
まずは自分の責任と他人の責任との間に境界線を引いていくことから始まります。
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