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コラム

[毒親の影響]他人の感情がわかりすぎてつらい人たちへ

[毒親の影響]他人の感情がわかりすぎてつらい人たちへ

親から心を傷つけられてきた私たちには
よく見られる共通した特徴があります。
 
それは、相手の感情が伝わってきやすいということです。
 
『エンパス』と言って、
日本語では「共感性の高い人」というふうに表現します。
 
ただ優しくて思いやりがあるとか、
相手の身になって共感しているのではなく、
他人の感情を自分の感情のように
感じてしまうといった性質の人を指します。
 
そして問題なのは
他人の感情に影響を受けやすい
ということなんです。
 
共感性が強い私たちは
使い方を知らないと
自分を傷つけてしまいやすくなります。
 
今日はね、共感性の強いあなたが
この先どのようにしたら生きやすさが増えていくのかをお伝えしていきますよ。
 

共感性が強くなった理由

あなたは小さい頃から親の顔色を伺っていたということはありませんか?
 
怒られたくなくて親の表情を見ては
不機嫌かどうかを判断していませんでしたか?
 
やりたいことなのに怒られそうだと思ったらあきらめ、
やりたくないことなのにほめてもらえそうだと思うと
無理やりやっていませんでしたか?
 
じつはそんな生き方を何十年も繰り返していると
共感性が強くなるのです。
 
あの親のもとに
必死に傷つけられまいと生きてきた毎日は
サバイバルだったかもしれません。
 
いつも寂しさを感じては
親の注目を集めようと必死だったかもしれません。
 
そうやって
親や他人の気持ちばかりを考えて生きていると、
相手の表情や態度、言葉の抑揚や
ほんの少しのしぐさで相手の感情が
読み取れるようになってしまうことがあるのです。
 

強い共感性の弊害

共感性が強くなると
他人の感情が伝わってきやすくなります。
 
「あの人は怒っているな」とか
「あの人は寂しそうだな」と
一瞬見ただけで感じてしまう人も多いはずです。
 
そんなときよく起こる弊害は
「私のせいであの人を怒らせてしまったのではないか?」や
「私はあの人を傷つけてしまったのではないか?」と
自分を疑い責めてしまうことです。
 
小さい頃から理不尽に怒られてきた人、
頑張っても努力を認めてもらえずさらに求められていた人、
常におまえが悪いと言われて一方的に批判されてきた人というのは、
 
「常に自分が悪い」という前提を持って生きていることが多いので、
自分自身に問題を探して、
相手の感情と自分の責任を結びつけてしまいます。
 
私たちは親が不機嫌な表情をしていたら怒られていました。
 
頑張っても認められないのは自分のせいだと思いこんでいました。
 
そういった幼少期からの思い込みや決めつけと
強い共感性が混ざって、
自己批判をしてしまうことが多くなるのです。
 

わかるのは感情の動きだけ

共感性が強い人がわかるのは他人の感情だけです。
 
伝わってくるのは
じつは「悲しそうだな」
「怒っているな」のような喜怒哀楽に関する情報だけで、
気持ちや考えはわかりません。
 
相手がどう思っているか、
どう考えているかなんて
あなたに超能力があれば別ですが、
それがわることはないのです。
 
だから強い共感性で読み取れるのは
相手の感情の動きだけだと知りましょう。
 

共感性が強い人の判断基準

1.客観的に考える

あなたがこの先、
自分に問題があるのかどうかを判断するための
基準をお伝えします。
 
まずは客観的に考えることが重要です。
 
あなたが相手を傷つけていないのであれば、
あなたに問題があったという事実はありません。
 
「私が悪いはず」という主観ではなく、
「私は誰が見てもわかる行為で相手を傷つけたのか?」
と考えるようにしてみましょう。
 

2.何をどうすると相手が傷つくのかを知る

客観的に考えたとしても、
何をすることが相手を傷つけのかを
知らないとうまく判断できませんね。
 
そうすると次には
問題となる行為が何であるかを
知ることが重要です。
 
いくつかの項目に分けてお伝えすると、
あなたが相手の身体に触れる暴力をふるったかどうか。
相手の考えや価値観を否定批判したかどうか。
あなたが自分の責任を相手に押し付けたかどうか。
あなたが相手を見下しバカにしたかどうか。
あなたがまだ信頼関係のできない相手に侵入的な態度をとったかどうか。
、などです。
 

3.自分にGOサインを出す

客観的に考えたし、
相手を傷つけるようなことはやっていないと確認できたら、
今度は自分を信じてやってみましょう。
 
どうしても相手の気持ちを知りたくなったら
「なにかあったの?」と聞いてみてもいいですね。
 
もしかしたら気づいていないところで
相手を傷つけてしまっていたら
素直に「ごめんなさい」と言えばいいですね。
 

自分を信じる力をつけよう

あなたが何も悪いことをしていないのに
誰かが怒っていたり、落ち込んでいたりしたら、
それは相手の問題です。
 
あなたの問題ではありません。
 
他人の問題を自分の問題にしていると、
いつも他人の感情に振り回されてしまうので注意しましょう。
 

あなたが冷静になって自分の行動を振り返り、
何も悪いことはしていないと感じるなら
信じて行動してみてください。
 
そして少しずつでいいから
「自分が悪いはず」という思い込みや決めつけを
減らしていきましょう。
 

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