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コラム 幸せな人生を生きるために

職場の人間関係がつらい本当の理由は親子関係?5つのチェックポイント

職場の人間関係がつらい本当の理由は親子関係?5つのチェックポイント

こんにちは
親子関係カウンセラーの川島崇照です。
 

職場の人間関係に疲れていませんか?
 
「職場でいつも気を遣いすぎて疲れてしまう」

「職場でどうしても上司の顔色ばかりうかがってしまう」
 
そんな悩みを抱えている方に
今日はある視点をお伝えします。

実は職場での人間関係の悩みの
多くが、幼少期の親との関係に
影響されていることがあります。

今回は職場の人間関係が
つらい本当の理由について
お話していきます。
 

人間関係の悩みは親子関係の影響を受けていることがある

「なぜ私はこんなに傷ついてしまうのだろう」

「どうして自分の気持ちを言えないのだろう」

こうした疑問を持ったとき、
多くの人は現在の状況だけを
見てしまいがちです。
 

しかし、心理学では、
現在の人間関係の課題が、
実は過去の親との関係性に
深く根ざしていることが
わかっています。

子ども時代の親との関係は、
私たちの心の土台を作ります。

安心して自分を表現できる
環境で育った人と、
常に親の顔色をうかがいながら
育った人では、大人になってからの
人間関係の築き方がまったく違ってきます。
 

私たちは無意識のうちに、
親との関わり方を職場や
恋愛関係にも適用しています。

それは単なる「クセ」ではなく、
生きるために身につけた
自己防衛の知恵でした。
 

職場のストレスにつながる5つの親子関係のパターン

職場での人間関係に影響する
親子関係のパターンには、
いくつかの特徴があります。

以下の5つのチェックポイントを
ぜひ振り返ってみてください。

当てはまる項目があれば、
それが今の職場での悩みに
影響している可能性があります。
 

チェック1 親からほとんど褒められなかった(条件付きの愛情・比較・無関心)

  • いい成績を取ったときだけ認められた
  • 兄弟と比べられることが多かった
  • 親が自分に関心を示してくれなかった

このような経験はありませんか?

<影響>承認されたい思いが強く、人の評価に振り回される

この経験を持つ方は、大人になっても
「認められたい」という思いが
強く残りやすくなります。

職場では上司や同僚からの
評価を過度に気にし、
「NO」と言えなくなります。

また、少しの否定的な言葉や
態度に過剰に反応し、
「自分はダメな人間だ」と
思い込んでしまいがちです。

仕事の成果よりも
「人からどう思われるか」が重要になり、
本来の能力を発揮できないことがあります。
 

チェック2 親からいつも否定されて育った(支配的・命令が多い・否定的)

  • 自分の考えを言うと否定された
  • 『そんなこともできないの?』とよく言われた
  • 親の言うことに従うのが当たり前だった

このような経験がありませんでしたか?

<影響>自分の気持ちがわからず、相手に合わせすぎる

この経験を持つ方は、
自分の気持ちや欲求を
抑え込む習慣が身についている
可能性が高いです。

職場では、
「自分がどうしたいか」よりも
「相手が何を望んでいるか」を優先してしまいます。

その結果、自己主張できず、
気がつけば周囲に利用されたり、
負担の多い仕事を抱え込んだり
することも少なくありません。

また、存在感が薄くなりがちで、
昇進や評価の機会を
逃してしまうことがあります。
 

チェック3 親が感情的で怒りやすい人だった(ヒステリック・気分で態度が変わる)

  • 親の機嫌が悪いと家の空気が変わった
  • 理由もなく怒られることがあった
  • 親の気分で態度が大きく変わった

こんな経験はありませんか?

<影響>顔色をうかがいすぎて、疲れてしまう

この経験を持つ方は、
相手の感情の変化に敏感になりがちです。

職場では上司や同僚の
微妙な表情の変化や声のトーンに
過敏に反応し、

常に、
「この人は今怒っているのでは?」
と警戒してしまいます。

その結果、
本来必要のない気遣いを続け、
精神的に消耗してしまいます。

また、自分の意見を言うことで
相手が怒るのではないかと恐れ、
建設的な議論ができなくなることもあります。
 

チェック4 親からよく責められていた(「あんたのせいで」「お前がいなければ」など)

  • 家族の問題は自分のせいだと言われた
  • 親を困らせる存在だと思わされていた
  • 謝ることが日常だった

こうした経験はありませんか?

<影響>いい人を演じて、無理を重ねてしまう

この経験を持つ方は、
他者に迷惑をかけることへの恐怖感が
強く残りやすくなります。

職場では「NO」と言えず、
無理な仕事も引き受けてしまい、
自分の限界を超えて頑張って
しまうことがよくあります。

また、問題が起きると
「自分が悪いのではないか」と考え、
必要以上に謝罪したり、
責任を負ったりします。

このパターンが続くと、
燃え尽き症候群のような状態に
陥るリスクが高まります。
 

チェック5 親がすべてを決めるタイプだった(威圧的・過干渉・自由を与えない)

  • 自分で決めることをさせてもらえなかった
  • 親の価値観を押し付けられた
  • 反抗すると激しく叱られた

このような経験はありませんでしたか?

<影響>上下関係ばかり気にして、人間関係が偏る

この経験を持つ方は、
人間関係を「支配-被支配」
の枠組みで捉える傾向があります。

職場では、
上司には過度に従順になる一方、
同僚や部下に対しては無意識に
支配的になることがあります。

また、対等な関係を築くことに
不安を感じ、友人のような
フラットな関係性よりも、
明確な上下関係がある方が
安心してしまうことも。

このパターンは、
チームワークや協力関係の構築を
難しくします。
 

人間関係の悩みを変えるには、親の影響に気づくことから

ここまで読んで、
いくつかの項目に心当たりがあった方も
多いのではないでしょうか。

大切なのは、自分を責めないこと。

子ども時代、
私たちは親との関係の中で
生き抜くための戦略として、
これらのパターンを
身につけたのです。

当時はそれが最善の選択でした。

しかし、大人になった今、
その古い戦略がかえって
人間関係を難しくしている
可能性があります。

変化の第一歩は「気づき」です。

「なぜ私はこんなに人の評価を気にするのだろう」

「どうして自分の意見を言えないのだろう」

そんな疑問を持ったとき、
親との関係性を振り返ることで、
新たな視点が得られます。

自分のパターンに気づくことで、
それを変える選択ができるように
なります。

親の価値観から自由になれば、職場の人間関係も変わる

親の影響に気づいたら、
次は「新しい関わり方」を
学ぶステップです。

例えば、
いつも「人に認められたい」
と思う方は、少しずつ自分の
価値観で判断する練習をします。

常に「顔色をうかがう」方は、
相手の反応を見る前に、
自分の気持ちに目を向ける時間を
作ってみましょう。

こうした小さな変化が、
やがて職場での人間関係の
質を大きく変えていきます。
 

大切なのは、
親からすり込まれた
「生き方の地図」が、
唯一の正解ではないと
気づくことです。

大人になった今、
自分自身の「地図」を描き直す権利が
あなたにはあります。
 

親との関係性の影響を理解し、
少しずつ他者との新しい関わり方を
身につけていくことで、
職場での人間関係の悩みは
必ず軽減していきます。

自分を責めるのではなく、
理解することから始めましょう。

そして、小さな変化を
積み重ねていくことで、
きっとより自分らしく、
より楽に人と関わることが
できるようになります。

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