[相談事例]母親に結婚を反対されています。

2016年4月8日

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FROM:親子関係カウンセラー川島崇照

きょうはこれまでに実際にあったご相談の事例を紹介いたします。
※これは公開OKなご相談事例です。
※個人が特定されないように内容は改変しています。

 

母親は結婚の話になると感情的になります。

女性の相談

初めまして。Yと申します。
ここ何ヶ月も母との事で悩んでおり、こちらのホームページにたどり着きました。
現状をお伝えします。

 

35歳女性です。
母と弟と3人で暮らしています。

私には現在1年程お付き合いしている彼がいます。
彼から2ヶ月前にプロポーズをされ、私もそのお話を受けました。

仕事柄、彼と会うのはいつも夜遅くになってしまいます。
ですから彼の家に泊まることもよくありました。

しかし、母はそれが気に入らなかったらしく、とうとう『泊まらせるなんて彼は非常識だ」と言われてしまいました。そして、「一度会わせなさい」とも言われました。

それを聞いた彼からも『付き合っていることの報告をさせて欲しい』と言われたので、3人で会うことなりました。

 

会うなり母の話がはじまり、、、

  • うちの娘は過去に泊まって帰ってきたなんて事は一度もない
  • あなたが一人暮らしだからって家に泊まらせるなんて非常識だ
  • あなたのお母さんに聞いてみなさい。結婚前の娘を泊まらせるのは非常識じゃないのか?

、、、とても威圧的な言い方でした。
そして言うだけ言って、すぐに帰ってしまいました。

 
その後も母親は結婚の話になると感情的になります。

  • 『彼は最低の人間だ、そんな人と結婚しても周りは誰も祝福はしない』
  • 『親戚も彼は最低だと思っている』
  • 『誰も祝福はしない。あんたは昔はこんな性格じゃなかった』
  • 『彼と会ってから親子の関係が壊れだした、、、』

このようなことを言って、感情的になって泣き出します・・・

 

以前の彼のときにも同じような感じが見受けられました。
母親に彼が出来たと報告すると、とたんに不機嫌な態度をとります。

そして気分の浮き沈みが激しくなり私を責め続けます。

こんな状況を打破したいのですが、私の行動や言動で母が泣くのを見てしまうと、私が悪いのかと思ってしまっています。

 

こんな事が続くと私も彼もめげてしまいます。
自立していない私もいけないのですが、もう35歳です。いい歳です。

どうやったら母親から自立できるのでしょうか。
自己主張ばかり言う母に対してどうしていいのかわからなくなってしまいました。

 

お答えいたします。

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おとなの親子関係相談所
カウンセラーの川島です。

ご相談ありがとうございます。

母親から結婚を反対されているのですね。
ことあるごとに否定されていたのですね。

『誰も祝福しない』と言われ、
悲しい気持ちでいっぱいになってしまったことでしょう。

まず、気にされている「自立」について説明いたします。

 

 

親からの自立とは

自立というのは、自分の力で生きていくことを言いますが、言い換えれば、「自分の目的を持って、行動し、責任を取る」ということにもなります。

 

なにがあるから自立できるとか、、、
なにが足りないから自立できないとか、、、
自立というのはこのような外部要因で決まりものではありません。

 

自立できるかできないかは、Yさんが自分の人生の目的を持ち、自分の気持ちに正直になって行動し、いかなる結果をも受け止める責任があるかどうかで決まるでしょう。

「母親から自立する」と決めれば、Yさんはいつでも支配されない人生を手に入れることができるということです。

 

自立しているから母から離れられるのではなく、目的を持って行動しながら、うまくいったことも、うまくいかなかったことも全部自分の成果として享受することで、自分の足で立つことへの不安や恐怖心を乗り越えることができるのです。

これが自立までのプロセスです。

 

自分の責任を取る

「責任を取る」という部分についても詳しく解説しましょう。

責任とは簡単にいえば、「自分の世話をする」ということになります。

 

自分の世話をするということは、自分の進みたい方向に自分の足で進むということであったり、好きなもの、嫌いなものを自分の感覚で選ぶということでもあるでしょう。

 

誰かの感情に左右されて、自分のやりたいことを断念させられたり、我慢させられたりするのは、自分に対して責任を果たしていない状態なのです。

 

母親はあなたを自立しないように一生懸命にコントロールしているようです。

Yさんは母親から押し付けられた責任を一生懸命に果たそうとするばかりに、
自分の責任を果たしていないという状態になっているのではないでしょうか。
母親も当初は「子どもを守ろう」ということから出てきた感情だったかもしれません。

 

しかし、いつからか自分と娘の境界線がわからなくなったのでしょう。
Yさんを守っているようで、実は自分を守っているという状態なのではないかと感じました。

 

なぜ母親は自分を守ろうとするのか?

ここでお伝えできることがあるとすれば、母親は『寂しい』という感情を持っているかもしれないということです。

 

母親が娘の人生に干渉するときというのは、その多くのケースで、母親の寂しいという感情による娘への依存があるからです。

 


母親が寂しいと感じるとき、Yさんに対して理解を求めるでしょう。

 

したがって、話を聞いてもらいたいと感じます。
いつもそばにいてもらいたいと感じます。

 

弟さんもいるでしょうが、母にとってより理解してもらいたいのは【同性である娘】なのだと考えます。

母親にとってYさんの彼氏は、自分から依存先を奪い去る憎き敵に見えているのではないでしょうか。

ですから、話も聞かず会っていきなり威圧的な言葉で攻撃したのでしょうね。

 

そういったことから、いろんな否定の言葉を並べては、子どもが自分の知らない環境へ行かないように、親離れしないように、自立しないようにコントロールしている可能性は高いでしょう。

ただ、このことについては母親も自覚はないかもしれません。

 

自分が寂しさを感じていて、その寂しさをYさんで補おうとして依存しているとは思っていないでしょう。

依存している人は、自分が依存していることになかなか気づけないものです。

 

 

親の責任を背負い込まない

Yさんは自分を幸せにする責任があります。
あなたの世話をできるのはあなただけです。

 

母親の責任を背負い込まないでください。
あなたが母の依存を受け入れることは母の自立までをも遠ざけてしまいます。

 

母親の世話をできるのは母親自身だけです。
母親は『娘が自分のそばからいなくなってしまう』と恐れているでしょう。

 

しかし、子どもはいつしか親のもとから巣立つものです。
子どもの人生は子どものものであり、親の所有物ではありません。
それを認めず、いつまでも依存していれば、母親もYさんも共倒れになってしまいます。

 

母親の責任を自分の責任であるかのように感じないでください。
大切なことは自分が進みたいと考える「幸せの形」に向かって歩き出すことです。

 

Yさんが自分の足で歩き出すことは母親を捨てるわけでも、
裏切るわけでもありません。

 

そもそも、それが自然な形なのです。
健全な親子関係に戻るだけです。

 

依存先を失った母親がどうするかは、母親自身が答えを見つけなければならないことです。
母親も大きな喪失感を味わうかもしれませんが、それを乗り越えた先にしか母親の自立はありません。

 

Yさんも母親も自分の人生を自分の責任で生きていくことが大切です。
そのためには、まずあなたが母親から自立して幸せになりましょう。

 

これからは、自分を幸せにするために、自分のお世話を一生懸命にしてください。


親子関係カウンセラー
川島崇照

 


Posted by おとなの親子関係相談所 at 12:09 / ご相談事例

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