COLUMN
コラム 幸せな人生を生きるために
そもそも、アダルトチルドレンとは?
FROM:親子関係カウンセラー川島崇照(かわしまたかあき)
「アダルトチルドレン」は不健全な親子関係のシステムのなかでつくられる
アダルトチルドレンとは、子ども時代に受けた心の傷が癒えぬままに成長した人のことを言います。
アダルトチルドレンの人は、心に傷を受けたことで、感じ方や考え方など、認知(もの事の捉え方)をゆがまされました。
突然、怒りを爆発させる親
あなたはいつ怒り出すかわからない親に対して、怖さのあまりいつもビクビクしていたいたかもしれません。
家にいても安心を感じられず、居心地の悪い思いをしていたのではないでしょうか。
安全と安心の無い家庭では、のびのびとリラックスできなかったでしょう。
親の表情を見て「きょうは怒っていないだろうか?」と先回りして危険を察知する癖がついてしまったかもしれません。
「いつも緊張して、親の顔色をうかがっていました」と話してくれるご相談者はとても多くいます。
いつも怒りにさらされていれば、恐怖心から認知はゆがんでいきます。
いつも子どものことを否定する親
「自分に自信がなく、いつも誰かに許可をもらわないと不安です」と告白してくれる相談者はたくさんいます。
いつも否定されていると「また否定されるんじゃないか」「また自分が間違っているんじゃないか」と感じて、自分の意見や考えを言えなくなってしまいます。
信じて応援してもらった経験が少ないので、「自分の考えでOK」と思えません。
身近にいる親から否定されるのは、他人からそうされるよりも数十倍、数百倍もの衝撃があります。
そんなことがいつも続いていたなら、あなたが自分に自信が持てなくなってしまっても不思議ではありません。
いつも否定されていると、自罰的感情や罪悪感から認知はゆがんでいきます。
このような、不健全なパターンのなかで育つと認知も歪んでいきますし、心も傷つきます。
パターンはこのほかにもたくさんありますが、多くの方に共通していたことは、「家庭」「家族」に愛情を感じられなかったということです。
アダルトチルドレンの特徴
認知のゆがみは「思い込み」「信じ込み」などの形になって現れます。
それでは、認知のゆがみとはどんなものなのか?、事例をまじえながら解説します。
「自分が誰かに好かれるわけがない」「だって今まで一度も好かれてこなかったから」
→自分への思い込みや信じ込みです。
自分は好かれるはずがないと信じ込んでいるので、将来もそうなるはずがないと思ってしまいます。
もしかすると自分に好意を寄せている人がいるかもしれません。
しかし、認知のゆがみがあるので素直に受け取れず、「あの人は優しくして私のことをだまそうとしているんだ」と感じて自分のほうから幸せを遠ざけてしまうようにもなります。
「あの人は私のことを嫌っているに違いない」「だっていつも私にだけ笑いかけてくれないから」
→他者に対しての思い込みや信じ込みです。
「笑ってくれないのは、嫌っているからだ」と信じ込んでいるので、相手のすべてに対してその証拠を探してしまうようになります。
「◯◯したから、やっぱり嫌われている」といつも証拠を探して落胆を繰り返します。
捉え方の選択肢が非常に少なく、偏っているのでいつも自分に過酷な判断をくだしてしまいます。
「あの人は怒っているに違いない」「きっと私がなにか悪いことをしたのだろう」
→自分と他者に対する思い込みが同時に起きています。
子ども時代に「お前のせいだ」などといつも言われていたら、「怒られたくない」と強く思ったでしょう。
そんなことが頻繁に起きていると、「怒られないためにはどうしたらいいか?」という思考パターンが根付いてしまいます。
問題を未然に防ぐことは悪いことではありませんが、しかしそれが行き過ぎると周りの問題がすべて自分のせいのように感じられてしまうこともあります。
そして、いつも不要な責任を背負い込んでは問題解決を肩代わりしているなんていう状態になってしまいます。
認知がゆがんでいると、自分にとって生きづらい状況を作り出してしまうのです。
アダルトチルドレンのつらさを減らしていくためには?
これまでお話してきたように、アダルトチルドレンは認知のゆがみをたくさん持っています。
認知のゆがみがあると、気づけることにも気づけません。
せまい視野でもの事を見てしまうので、なれ親しんだネガティブな見方ばかろをしてしま、結果つらくなるわけです。
ということは、その認知のゆがみを解消することが、あなたが自分にとってより良い選択ができるということであり、自分を幸せにするための考え方ができるということになります。
認知のゆがみを解消する回復ステップ
1.自分が持っている「〜ねばならない」「〜に違いない」「〜するべきだ」という偏った考え方、感じ方に気づく
2.偏っ考えをもったのは「いつか?」「どんな場面か?」を考える
3.「ほんとに?」「いつでも?」「必ず?」と自分(相手)を客観的な視点で見る
4.「それってホント?証拠は?」「それとも思い込み?証拠は?」と真実だとする証拠と思い込みだという証拠の両方を考える
5.思い込みだとわかったら、これまでになかった新しい考え方を取り入れる
ゆがみがなくなると、考え方の選択肢が増えます。
「◯◯に違いない」から、「◯◯かもしれないが、△△かもしれない」と余裕が出てきます。
そうすれば、自分を苦しめていた考え方は手放しやすくなるでしょう。
それに、自分にとって楽になれる考え方が見つかれば、もう苦しい状態には後戻りできなくなります。
A<B → B<C → C<D
と、より良い選択肢を選べるようになるのでどんどん回復していくということです。
認知のゆがみを解消するということは、アダルトチルドレンのつらい状態を減らし、今よりももっと素直な自分になり、楽に生きていける自分になるということです。
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