COLUMN
親が否定する 親が否定する
親から離れたい!罪悪感を減らすための3つの視点
こんにちは
親子関係カウンセラーの
川島崇照です。
親から離れたいのに、離れられない。
親から離れることが親を見捨てて裏切るようで罪悪感を感じてしまう。今まで親がしてくれたことを全部否定するようで自分がわがままだと思ってしまう。
こんなふうに悩んでいる方は多いはず。
たしかに、いくら心を傷つけてくる人だとしても、親は親です。あなたにとって親はこの世にその人だけですよね。
でも、じつはそういうふうに考えてしまうから親から離れられなくなっていくんです。
今日はね、一緒にいたくないのに親から離れられないときの心理を解説していきますね。原因を知って、自由に生きるためのきっかけを手に入れてください。
混ぜるな、危険!
私たちが見ている親には2つあって、
その2つの間で心が揺れ動くから離れることを迷ってしまうんです。
1つは、まさに『親』として見ている状態。
もう1つは、『あの人』として見ている状態。
ちょっとややこしい、、
ほら、どこかで私たちは「親が生んでくれたから」とか「育ててくれたから」って考えてしまうじゃないですか。そういうときに罪悪感が出てきてしまい、迷うんです。
今の自分があるのは親のおかげだからって思って、そんな親から離れていこうとすることが悪いことのように思ってしまったなんてことは、誰もが経験していることです。
でも、、、
もし目の前の親があなたの『親』じゃなくて、どこかの『あの人』だったら離れることを迷いますか?付き合っていきたいですか?
こういう質問をすると、ほとんどの方が「迷わず離れます」って言いますね。
ようするに、一緒にいたくないのに親から離れられないのは、相手が『親』というだけで今まで何度も傷つけられてきた事実が見えなくなってしまうからなんです。
見た目は親なんですよ。
必要なお金も出してくれて、食事もお弁当も作ってくれた親でした。
でも、あなたにとって心を支えてくれるような健康的な親ではなかった可能性が高いんですよ。ずっと一緒にいたいと思えるような心がポカポカと温まるように感じさせてくれる、適切な愛情を注いでくれるような親ではなかったんです。
一緒にいればいるほど心が傷ついていくことに気づいているのに、それでも親だからと思ってしまって離れられないのはこういう理由からなんです。
罪悪感を感じずに納得して親から離れていくためには、あなたが見ている『親』と『あの人』の2つを混ぜないこと。
混ぜると罪悪感が出てきますよ。
混ぜるな、危険!
親に罪悪感を感じないための3つの視点
大切なことは、親をひとりの人間として見ることです。
そうやって見たときに、一緒にいたいかいたくないかを感じてみましょう。そして「一緒にいたくない」と感じたら、ちゃんとその理由を考えましょう。
一緒にいることが辛いなら、必ずどこかで心を傷つけられているはずですから。
親をひとりの親として見るときのポイントは下の3つです。
1.客観的な視点で見る
親と子として見るから迷います。迷わないためには自分と相手は対等で何の利害も無い関係として見ることです。
もし目の前の親が他人だとしたら、あなたは一緒にいたいと思いますか?その相手はあなたを尊重し、対等に扱ってくれる人でしょうか?
もしあなたをひとりの人間として尊重してくれないのであれば、それはいくら『親』だったとしてもあなたにとっては危険な人になります。
2.良かった思い出と傷つけられた思い出を分けて見る
いくら心を傷つける親だったとしても、機嫌の良い時はあなたに優しくしてくれたかもしれません。あなたの好みを聞いて美味しい食事を作ってくれたこともあったでしょう。あなたの気持ちを考えて、楽しい場所に連れて行ってくれたこともあったかもしれません。
しかしだからといって、あなたの心を傷つけていい理由にはならないんです。良いことをしたから悪いこともしていいということにはならないんです。
プラス面の良い思い出とマイナス面の傷つけられた思い出を相殺してゼロにしないようにしましょう。良い思い出があるから、良い親だということにはなりません。昔の良い思い出に引きずられないように、親があなたの心を傷つけるような不健全な行為をしていたことを認識しましょう。
3.今の親が取っている不健全な行動を見る
もしかすると、昔の親はあなたの気持ちをよく聞き、あなたの考えを尊重してくれるような健康的な親だったかもしれません。しかし、今の親が不健康的な行動を取っているなら、それは心のどこかに問題を抱えているということになります。
昔の親と今の親を重ねて見ないようにしましょう。重ねていると、昔の優しい親を裏切るようで罪悪感が止めどなく出てきて迷います。
あなたが対処しなければならないのは現在の心に問題を抱えている親です。
自分の気持ちに正直でいる大切さ
自分の正直な気持ちに気づけていないと、知らないうちに心がボロボロになっていきます。
そんなときに離れたいと思っても、体が言うことを聞いてくれずにいざというときに行動できません。
それではこの先もずっと親から心を傷つけられながら生きることになってしまいます。
まずは親から心を傷つけられていたことを認めるところから始めてみましょう。
そして心を傷つけるような行為をする親こそが問題を抱えていることも認識しましょう。
あなたの人生を守れるのは『あなた』だけ。
自分の気持ちに正直に生きたいね。
いつでもね。
親子関係カウンセラー
川島崇照
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