日々、親子関係のご相談を受けていると
 
「それ、あなたのせいじゃないですよ
親の心の問題なんです」
 
とお伝えすることが本当に多いんです。
 

きょうは、そんなご相談テーマの中でも
多くの方たちが悩まされていた
〈結婚の反対〉について解説します。
 

否定と考えの押しつけ

あなたの親は
あなたを否定したり
考えを押し付けてきますか？
 
そういうときの親は
何らかのコンプレックスを抱えていて
それが原因となって子どものことを信じられません。
 

よくあるのが劣等感というコンプレックス。
 
自分と他人を比べて
「あの人にはできるのに何で私にはできないんだろう」
って感じて自己批判するタイプは
女性である母親に多く見られます。
 
自分と他人を比べて
「何であいつばっかりいい思いをしやがって」
って感じて他者批判するタイプは
男性である父親に多いタイプです。
 
どちらにせよ
人の目や世間体を非常に気にしますよ。
 

劣等感がある親は自分自身に価値を感じていなくて
でも努力して自分の価値を高めようとは思えなくて
だから子どもをとおして自分の価値を高めようとします。
 
そういう親は
あなたが結婚しようとするときに
トラブルを起こします。
 

親は〈子どもの考えでは結婚は失敗するに違いない〉と
勝手に強く思い込みます。
 
そして〈結婚は失敗する〉ということが
正しいことを証明するために
親にとって都合の良い証拠を集めて
あなたを否定します。
 
さらに親が知っていて安心できる結果にしたくて
考えを押しつけてきます。
 

そういうときに
結婚相手の学歴とか家柄を気にして
少しでも不安があると反対しますね。
 
親は自分の心のなかで勝手に不安を生み出し
その不安を安心に変えたくて
否定と考えの押しつけを繰り返すんですね。
 

もうなんかね本当に
そんな理由だったの！
って叫びたいくらい。。。
 
こういうふうに
親から結婚相手を否定されて困っていますっていう
ご相談がとっても多いです。
 

頑張るほど泥沼？！

でもほとんどの人が
親が心に問題を抱えていて
そのせいで結婚を否定されているという
事実に気づいていません。
 
だから
「わかってもらえないのは私の説明が足りないからだ」
「がんばって結婚を認めてもらおう」
って考えて一生懸命に努力しています。
 
しかし残念ながら
あなたは頑張れば頑張るほど
親に否定され考えを押し付けられてしまうんです。
 

最初からあなたの結婚を認めないと決めている親は
結婚相手を良くも知らないのにいろいろ否定しているはずです。
 
そんな親に
結婚相手の人柄とか仕事ぶりを説明して
悪い人ではないということをわかってもらおうとすると
 
親はあなたから聞いた話を
逆に否定の材料にしてしまうからです。
 
だからあなたが何を言っても親は
「やっぱり私の考えは正しかった」
という思いを強くするばかりなんです。
 

結婚情報誌によく書いてある
「親を安心させてあげよう」とか
「結婚相手の人柄を説明しよう」とか
 
あれは心が健康な親には通用しますが
もともと心に問題を抱えていて
自分のコンプレックスを子どもを代理にして
解消しようとしていた親には通用しません。
 
それをしてしまうと
あなたは逆に状態が悪化してしまいます。
 

それに説明に時間をかけすぎてしまうと
結婚相手の心が折れてしまうので
注意が必要です。
 
結婚相手はあなたの親が
心に問題を抱えていることを
理解できないかもしれないからです。
 
そうすると
「自分は結婚相手としてふさわしくない」
って感じて自信を失ってしまうかもしれません。
 
または
「あんな親とこの先親戚づきあいをするのは難しそう」
って感じてしまうのは自然なことですよね。
 
そうやってへとへとになって疲れ切って
結婚をあきらめた人はたくさんいるんです。
 

結婚相手の心が折れてしまったら
なかなか戻ってこないですよ。
 
もうそうなったら
打つ手はなかなかありませんから
注意してくださいね。
 

大切なのはあなたの気持ち

親にわかってもらうことは
そんなに重要なことではありません。
 
大切なのはあなたの気持ちです。
 

もともと結婚は
あなたの権利です。
 
誰と一緒に生きていくのかを決めるには
あなたが誰と一緒にいるのが幸せなのかを
一番に考えていかなければならないからです。
 

万が一、今の結婚相手をあきらめ
親が許す相手と結婚をしたとしても
あなたが幸せになれる保証はどこにもありませんからね。
 
それに親の言葉に屈して不本意にあきらめたとして
次に親が認めそうな人を連れて行っても
また同じ理由で否定されたというケースは
星の数ほど存在します。
 
そうすると残るのは後悔だけです。
 

親に従ってしまったということと
自分の意思を貫けなかったという
後悔を抱えながら生きていかなくてはなりません。
 
それって本当につらいこと。
 
だから自分の気持ちは
いちばん大切にしてほしいんです。
 

好きな人と一緒に
好きな場所で好きな暮らし方で
生きていくこと。
 
あなたはそんな生き方をしていく権利があります。
 

大事なことなのでもう一度言います。
 
大切なのはあなたの気持ち！
 

素直な気持ちに従って
自由に生きてください。
 
それがあなたの幸せに生きる人生をつくります。
 
自分に出会ってください。
自由を生きるために。