親が結婚を反対する3つの理由

こんにちは

親子関係カウンセラーの
川島崇照です

以前のコラムで
「結婚を反対する親は
あなたに依存をしていますよ」
という内容を書いたんですが、

今日は、依存している親にも
いろんなパターンがあるということを
あなたにお伝えしたいと思っています

たぶんこの記事で、
「あっこれ、私の親だ！」って
より納得していただける人もいると思うんですよ

あなたがもし、
親から結婚相手を否定されていて
つらい思いをしているなら、

今日のコラムで
親がなんでそうするのか、
その理由がわかるはずです

そしてこの先、
あなたがどういう気持ちで行動していけばいいかが
おおよそわかるはずです

結婚はあなたの権利

あなたが誰と結婚し、
どのような生活を送るかというのは、
そもそもあなたが決めていい権利を
持っていたんです

本当だったら、
親に許可を取らなくても
もっと自由にもっと気楽に、
結婚相手との新しい生活を
楽しめていたはずのことなんです

それに、

あなたの親が
「子どもの結婚なんだから
親が口を出すことじゃないよね」って、
あなたの権利を尊重してくれていたら、

幸せはもっと素早く
手に入れられていたはずだし、

今のように苦しい気持ちを
感じる必要はなかったはずなんです

そう、あなたは今まで、
本当は好きな人と一緒に
味わえるはずだった

喜びも、嬉しさも、楽しい時間だって、
あなたの権利を尊重してくれない親から
奪われてきたということになるんです

なんで親は結婚を許してくれないの？

親が恋愛を許してくれないとか、
親が結婚相手を認めてくれないとか、

それは明らかに
あなたの権利を侵害する
行為でした

ではなぜ、親は結婚相手を
認めてくれないのでしょうか？

ざっくりお伝えすると、
結婚を反対する親はだいたいが依存的です

自分の人生をあなたに依存しています

だから依存先であるあなたを
手放したくなくて
結婚を反対するんです

ただし、『依存的な親』にも
いろんなパターンがあります

このパターンがわからないと、
「私は本当に依存されていたのか？」
って迷ってしまうかもしれません

これから依存的な親のパターンを
お見せしますので、
あなたの親がどれに該当するのかを
確認してみてください

［理由１］
価値を下げられることに恐れを感じる劣等感の強い親

劣等感とは、
相手と自分を比べて、
「何であの人は持っているのに、
私には無いんだろう」と
妬（ねた）んでしまう感覚のことを言います

妬みと憧れという感覚は
紙一重です

心が自立している人は、
「あの人みたいになりたい！」
と考えて自分が成長できるようにがんばります

憧れという感覚は
自分を成長させてくれるし、

実際にいろいろとできるようになったら
自分に自信を感じられて、
誰かと自分を比べる必要もなくなります

しかし、、、

心が自立しておらず依存的な人は、
「何であの人ばっかり、ズルい！」
と妬みという感覚で相手を批判します

だから他人の愚痴や悪口が多くなるし、
やらない言い訳や責任転嫁をして
行動しないので成長していきません

もしあなたの親がこんな人がだったら、

あなたは親から過大な期待をかけられたり、
ミスばかりを責められてほめてもらえず
悲しい思いをしてきたかもしれません

なぜなら、

劣等感の強い親は、
自分に感じる低い価値によって不安を感じ、
その不安をあなたの価値を高めることで
解消しようとするからです

例えば、
良い学校に入れさせようとしたり、
名が通った会社に入ることを押し付けたりします

その他には、
「そんな子と遊んじゃダメ」と言って
友人関係を制限したりするんです

そして、いよいよ
あなたが結婚を使用するときに
問題が起こります

そんな親はあなたの結婚相手の
学歴、仕事、収入、家柄、親の仕事など、

ステータスのことばかりに目を向けて、
あなたの気持ち、その人の人柄やあなたとの相性を
無視して批判するんです

劣等感の強い親が求めているのは、
あなたを通して自分の価値が上がっていくこと、
それによって安心できることです

逆に、恐れていることは、
あなたの価値が下がって、
自分たちの評判が傷ついてしまうことです

娘がそんな人と結婚したら、
世間体が悪いとか、
恥ずかしいって、
思っている可能性が高いということです

劣等感が強い親の特徴

見栄っ張り
世間体を気にする
他人の愚痴や悪口が多い
学歴や仕事で人の良し悪しを判断する
家の外で子ども思いの親を演じる
家の外で物わかりの良い親を演じる

［理由２］
被害者意識が強くて自分の力で生きようとしない親

被害者意識というのは、
「私がうまくいかないのは誰かのせいだ！」と
自分の責任を他人に転嫁している心理状態です

本当に誰かのせいだったら
そう思うのも正しいのですが、

被害者意識が強い人はだいたいが
自分のせいなのに他人のせいにしています

だから、
反省もしなければ
成長もしていきません

人間というのは、
ずっと誰かのせいにしていると
生きる力が衰えてくるんです

この親もそう、

もしかすると、
ずっと誰かのせいにしてきたので、

今あなたに頼っていないと
生きていけないのかもしれません

ちょっと思い出してもらいたんですが、

あなたは親の愚痴や悪口を
聞かされていませんでしたか？

父と母の喧嘩の仲裁を
していませんでしたか？

親がイライラしているときとか、
悲しそうにしているときとか、
機嫌を良くしようと、
本心を隠して心にも思っていないことを
親に言っていませんでしたか？

これ、ぜんぶ、
親の生きる力を奪う行為です

被害者意識が強い親は、
自分がうまくいかないことを
誰かのせいするのと同時に、

自分の悲しさや寂しさ、怒りの感情の処理を
子どもに頼ろうとするんです

もし上にあるように
あなたが親に対していろいろと
やってあげていたということであれば

親はあなたなしでは
もう生きていける気がしない
という心理状態になっているかもしれません

被害者意識の強い親の特徴

寂しがりや
自分がうまくいかないことを責任転嫁する
友人が少なくて孤独
夫婦関係が悪い
愚痴や悪口を娘に聞かせている
子どものすべてを知っていないと不安

［理由３］
精神的に未熟で自分のことしか考えられない親

精神的に未熟な親というのは、

自分勝手でわがまま、
家族のことよりも自分を優先します

他人の気持ちを考えずに
傷つくことも躊躇なく言います

言葉が汚くて
態度が乱暴です

簡単に言うと、
まるで子どものような
精神状態なんです

だから、
今でもあなたの権利を尊重できず、
自分の都合ばかりを主張しますよ

例えば、

「親の気持ちも考えないで結婚するなんてヒドい！」

「おまえが結婚したら私たちの生活はどうなるんだ？」

「誰が私たちの老後を面倒見るんだ？」

こんなふうに、
自分たちのことばかりで
頭がいっぱいなんです

こういう親は、
もしかしたら結婚を許すかわりに
条件を出してくるかもしれません

・同居するなら結婚を許す
・親の面倒を見るなら結婚を許す
・住む場所は実家から徒歩圏内

これだって未熟な親は
自分たちの都合ばかりを押し付けてくるんです

精神的に未熟な親の特徴

自分勝手でわがまま
周りの影響を考えない衝動的な言動
自分の趣味や遊びを優先
他人の意見を聞かずに勝手に決める
気分次第でコロコロと考えを変える
言葉と行動が一貫していない

親の価値観では幸せになれない

親がね、
「そんな人とでは幸せになれない」
って言うじゃないですか

でもそれは本当のことでしょうか？

依存的な親というのは、
自分の不安を通して物事を考えます

お金で苦労した親だったら
「子どもにお金で苦労させたくない」
って思うかもしれません

そこまではどんな親でも持つ感覚なんですが、
問題なのはあなたの気持ちを無視して
親の不安を押し付けるところなんです

結婚というのは本人同士の相性とか
結婚相手の思いやりだとか、
そういった心理面がとても重要

だって、恋愛感情は
3年しか持たないと言われていますし、

3年を過ぎたら、あとは
信頼関係しか残らないんです

じゃあ親の言うとおりに
経済的に安心できる人と結婚をしたとして、
その人が思いやりの無い人だったら
つらい思いをするのは『あなた』です

もしあなたが被害を訴えたとしても
親は謝罪もしてくれませんし、
責任を取ってくれることもありません

「我慢しなさい」とか
「最後にはあなたが決めたことでしょ」
って言われてまた傷ついてしまいます

ということは、
あなたが幸せを感じられるためには、
あなたがその人とだったら信頼関係を結べて、

つらいときも協力しあって
生きていけるかどうかが
重要だということなんです

たしかに、

毎日生きるか死ぬかみたいな収入では
ハラハラドキドキして楽しい生活を
送れないかもしれませんが、

じゃあ、
どれくらいお金があればいいかなんて
あなたと結婚相手が考えることです

それなのに、親があなたの権利を侵害して
自分の不安ばかりを気にしているのは、
あなたの幸せを願っているとは言えません

だから、あなただって
親子関係が苦しいって感じたのだと思いますし、
今こうやってこのコラムを読んでくれているのだと思います

結局は、
親は不安を安心に変えたいだけで、
そんなふうに自分たちの気持ちばかりを
押し付けてこようとする人の価値観では
幸せになれないということなんです

だからこそ、
あなは自分の人生を後悔しないように
自分の価値観で結婚を決めてほしいんです

尊重してくれない人に認めてもらおうとすると奴隷になる

誰と結婚するか？
その人とどう生きるか？

それははあなたの権利で決めていいはずです

しかし、
私たち子どもはどうしても、
「親に認めてもらいたい」
「親に祝福されたい」
という気持ちを感じてしまいます

もうそれは本能みたいな感覚ですから
絶対に感じてしまうんです

だから、
親に主導権を握られてしまって
いいように扱われてしまいます

「結婚相手の学歴が足らない」って否定されて、

なんとか認めてもらいたくて
がんばって大学に入って4年間が経過し、

卒業したら、
「性格が悪い」ってぜんぜん違うことを言われて、
あの努力は何だったのかと打ちひしがれる

こういうことって本当にあるんです
これ、実際にあったケースです

あれやこれやと否定されて、
いろんな条件を出されて、

認めてもらいたくて、
それに従ってしまうと、
奴隷になってしまうので注意してください

何年間も先延ばしにして、
徐々に心を削って
子どもの方からあきらめさせように仕向ける
親というのも結構いるものです

依存を受け入れず、自立させる

あなたは今、
好きな人と結婚したくて
なんとか親に認めてもらおうと
一生懸命に説明や説得をしているかもしれません

でも、その甲斐もむなしく
結婚を反対されていて、

しかも、
親の都合ばかりを押し付けられていたり、
親の達成基準にかなわないからと言って
否定されていたりするのであれば、

それはもう異常な状態なんです

そんな親に育てられたあなたは、
これまで何度も傷つけられてきたかもしれません

そのたびに自分を
責めてきたかもしれませんし、

親が怖くて自分の本心を
言えなかったのかもしれません

しかし、そうしてきてしまったから
親の依存はどんどん進行してしまったんです

でもね、あなたが悪いんじゃないですよ

原因は絶対に親のほうにあるし、
子どもだったあなたにとっては、
親が絶対の存在だったんだから
しょうがないんです

でも、もうあなたは大人です

自分の考えで決めていいし、
そして行動した結果が良くても悪くても
自分の責任として引き受けることもできるんです

もう親の依存を引き受ける必要はないんです

大切なことは、
あなたが親の依存を受け入れないこと

そのためには、
親が抱える問題を知って、
自信を持って対処することです

今まで言えなかった本当の気持ちを
言わなければいけないかもしれないし、

嫌なことは嫌だって
断らなければならないかもしれません

それってとっても当たり前なことなんだけど、
あなたは親からすり込まれて恐怖や罪悪感によって
それを制限されてきたんです

だから、これからは
自分は「当たり前に生きるんだ！」って
思ってもらいたいんですよ

今までの異常な状態を解消して
当たり前になるだけ

別に親を裏切っているわけでもないし、
傷つけるわけでもありません

親だってこのままあなたに
依存しっぱなしだったら
それこそ本当に生きる力を失いますよ

あなたがいつでも愚痴や悪口を聞いてくれるから
親は友人も作らずに夫婦関係も悪いままだったとか、

あなたが面倒を見てくれると思い込んで
貯金もせずに散財していたとか、

そういったケースは
実際にとても多いんです

このままいけば親は本当に
あなたに頼らないと生きていけなくなる
可能性があります

だからなおさら、今のうちに
依存を受け入れないあなたになって、
親に自立してもらう必要があります