COLUMN
コラム 過干渉で困る
親の過干渉がつらいあなたへ|心を守る6つの対処法と新しい考え方
こんにちは
親子関係カウンセラーの川島崇照です。
あなたは親の過干渉に苦しんでいませんか?
「もう大人なのに、いちいち口出しされる…」
「自分の決断を尊重してくれない…」
そんな思いを抱えながら、
日々を過ごしている人は
たくさんいます。
今日のコラムでは、
親の過干渉から
自分を守る具体的な方法を
お伝えします。
過干渉な親の特徴
過干渉な親には、
いくつかの共通した特徴があります。
まず、
子どもを信じていない
という特徴があります。
過干渉な親は、
「あなたには無理」
「あなたにはまだ早い」
といった言葉をよく使います。
また、
子どもが失敗すると
決めつけている親も多いです。
「だから言ったでしょ」
「やっぱりダメだったじゃない」
こんな言葉を聞いたことはないでしょうか。
さらに、過干渉な親は
自分が正しいと思い込んでいる
のも特徴です。
親の考えが絶対で、
あなたの意見は
「まだ若いから」
「経験がないから」
と軽視されがちです。
そして、過干渉な親は
自分が子どもを守っていると信じている
のも共通した特徴です。
そんな親は、
実際には過剰な介入が
あなたの成長を妨げているのに、
「あなたのため」という
言葉で正当化します。
最後に、過干渉な親は、
自分が子どもを不幸になることから防いでいる
と信じています。
防いでいるというよりも、
「失敗させたくない」という
気持ちが強すぎて、
あなたの挑戦を潰してしまうのです。
過干渉な親の期待を減らすことが大切
過干渉の根底には、
親の「期待」があります。
期待とは、
「子どもをコントロールできる!」
という自信です。
あなたがトラブルを回避したくて
我慢して従っていれば、
親の期待は増えていきます。
そして、過干渉はどんどん
強くなります。
「この子は言うことを聞く」
「私の言うとおりにすればうまくいく」
こうした親の思い込みが、
あなたの自由を奪っています。
だからこそ、大切なことは
親の期待を減らすこと。
期待が減れば、
過干渉も自然と弱まります。
過干渉への対処方法と新しい考え方6つ
では、具体的にどうすればいいのでしょうか。
ここからは、あなたが
過干渉な親から心を守るための
6つの方法を紹介します。
1. 正直な気持ちを言葉にして伝える
あなたの正直な気持ちを伝えましょう。
でも今までは親が怖くて
本心を言えなかったかもしれません。
もしかしたら、
親が厄介な状態になることを避けようとして
何も伝えてこなかったのかもしれません。
でも、それでは
親はあなたの本当の気持ちを
知らないままです。
あなたが何も言わなければ、
親はあなたが同意していると
思い込みます。
沈黙は「同意」と受け取られ、
過干渉が加速していきます。
新しい考え方
正直な気持ちを伝えることで、
親はあなたについて新たな発見をするでしょう。
子どもがちゃんと考えていること。
子どもが自分の気持ちを持っていること。
これらを伝えるだけでも、
親にあなたがコントロールしづらくなったという
印象を与えられます。
- 例:「私はちょっと苦手だな」
- 例:「私はこっちのほうが好きだよ」
2. 答えたくないことには答えなくていい
過干渉な親が
あなたに根掘り葉掘りと
いろいろ聞いてくるのは、
不安の裏返しです。
あなたのことを信じていないから
不安になって監視したくなっています。
答えたくないのに答えているなら、
それは「もっと監視してください」
と言っているのと同じ。
だから、
すべての質問に答える必要はありません。
むしろ、答えることが
親の期待を強化してしまいます。
あなたが答え続けていると、
親はあなたを「何でも答えてくれる人」として認識します。
そして、さらに期待を積み上げて
過干渉も激しくなっていきます。
新しい考え方
子どもを信じていない過干渉な親は
教えてもらった情報をもとに
不幸を予測しています。
そして、拡大解釈をしたり、
過小評価をしたりするなど、
事実を歪曲して不安を生み出します。
そんな過干渉な親には
情報を与えなくていいですし、
曖昧に答えてもいいです。
情報を与えなければ、
親の不安が広げるきっかけも減ります。
- 例:「それは私の中だけのことだから別に答える必要ないでしょ」
- 例:「そこまでは話さないよ」
3. やりたいことは許可を取らずにやっていい
過干渉な親が
あなたの行動を止めようとするのは
「心配」ではなく
「自分が安心したいという欲求」からです。
過干渉な親は、
子どもが独自の判断をして行動すると
失敗すると思い込んでいるから、
安心したくて
あなたが動かないように否定します。
親の否定を受け入れていると、
親は「やっぱり親の私が守って
あげなきゃダメね」と思い込みます。
そして、さらに
期待を積み上げて
過干渉は強くなっていきます。
だから、
あなたがやりたいことを
親に許可を取らずにやることは、
親の期待を下げる効果があります。
新しい考え方
あなたがやりたいのに
やらないでいると、
親はそれが「あなた」だと思い込みます、
「否定」はあなたを
コントロールするための
有効な手段だと信じて、
ますます否定するようになります。
事前に許可を取る必要はありません。
事後の報告も必要ありません。
「行動」で見せることが、
親の期待を打ち消す
一番の方法です。
- 例:(「何で親に言わないの?」と聞かれたら)「私が決めてやることだから言う必要なんてないでしょ」
4. わかりやすく、はっきり断る
ストレートな言葉で
きっぱりと断ることが大事です。
過干渉な親には、
遠回しな言い方では伝わりません。
親は自分にとって
都合のよい受け取り方をします。
だからこそ、誰にでも理解できる
シンプルな断り方が効果的です。
新しい考え方
あなたが
受け入れたくないことを
断り続けていると、
親はやりづらさを
感じるようになります。
それでも、
親はなんとかあなたの考えを
変えたくて、いろいろと迷わせて
くるかもしれません。
でも大丈夫。
親と議論することなく、
ただ自分の決断を伝えるだけで
いいですから。
こんな短い言葉で十分です。
- 例:「やらないよ」
- 例:「私は自分で決めるから」
- 例:「私はそうは思わないから」
5. 否定されても、自分の判断で行動を続ける
あなたがきっぱりと断れば、
親も元の従順なあなたに戻したくて
否定したくなるのは自然なこと。
しかし、それでもあなたは
自分の考えに従って行動し、
「これが本当の私だ」と
正直な自分を見せていきましょう。
親が
「どうせあなたは私の言うことなんて聞かないんでしょ」
と言い出したら、それはかなり
親の期待が減ってきているサインです。
あなたが
自分の選んだ道を生きる姿勢を見せることで、
親の期待はさらに崩れていきます。
新しい考え方
あなたが否定されても自分の
考えに従って行動し続けていると、
親はやりづらさを感じます。
そして、しばらくのあいだは
否定が増えるでしょう。
しかし、
「変わらないあなた」を見せることが、
一番のメッセージになります。
- 例:「何を言われても、私は自分で決めるよ」
- 例:「とにかく何を言われても私の考えは変わらないから」
6. 親の感情の受け皿にならない
自分が正しいと思い込んでいる
過干渉な親は、あなたのことを
コントロールできなくなると
感情的に反応することがあります。
それは、
「私は正しいのに子どもから否定された」
と被害者意識を持つからです。
泣いたり怒ったりしても、
それは親の問題です。
感情に巻き込まれると、
親はまた期待を増やして
過干渉を再開するようになります。
あなたは親の感情に
巻き込まれないようにして、
何もせずにただ見守るだけでいいです。
見守る必要を感じないなら、
接触頻度を減らして
距離を取ってもいいでしょう。
新しい考え方
感情は親の問題です。
あなたが親の被害者意識による
感情的な反応を抑えることは
できませんし、親が生み出して
いる問題を解決していくことも
できません。
親の問題は親しか解決できません。
あなたが引き受ける必要はないのです。
例の言葉のように、
あなたも感情的にならず、
冷静な態度を見せましょう。
- 例:「それはお母さんが思ったことでしょ」
- 例:「お父さんはそう感じるんだね」
親と自分の間に「心の境界線」を引こう
過干渉な親とその子ども
という関係性では、
ほとんどと言っていいほど
境界線が引かれていません。
過干渉な親は、
自分の不安な感情が
子どもから与えられたものだと
思い込んでいるし、
子どもは親の感情が乱れるのは
自分のせいだからと不安を感じて、
逆なでしないようにするためには
我慢して従うしかない
と考えているケースがとても多いです。
親の感情があなた自身の感情となり、
親の価値観がそのままあなたの
価値観になってしまっています。
境界線がないと、親の感情に
飲み込まれてしまいます。
自分の感情と親の感情を
区別することが、心の自由への
第一歩です。
あなたが親から自立して、親もあなたから自立する
あなたが自立することで、
親も過干渉をやめる準備が始まります。
最初は抵抗があるかもしれません。
でも、あなたの変化は
必ず親にも変化をもたらします。
過干渉から脱却することを目指すことは、
何も親を切り捨てるわけでもないし、
傷つけるわけでもありません。
あなたも親も
お互いに自立するということです。
自立した者同士なら、
対等で良好な関係を築くこともできます。
あなたの人生はあなたのものです。
今日から、少しずつでも
自分の気持ちを大切にして
みませんか?
一歩踏み出す勇気が、
あなたと親の関係を
変えていくための
きっかけとなるでしょう。
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