COLUMN
コラム 過干渉で困る
過干渉な親から離れる方法
このコラムを
読んでくれているあなたなら、
自分の親が心に不健全さを
持っている親かどうかが
わかってきたかもしれません。
その親との関わりから、
自分の心が傷つけられていて、
しかも大きな影響を受けていた
ということもわかってきたかもしれません。
そして、
いろいろとわかってきた後は、
そんな親とどのように関わって
いくのかを知ることが大切です。
でも今までのあなたは
親とどうやって関わっていったら
いいのかとわからず、
悩んできたかもしれません。
どんなに悩んでも
答えは見つからず、
親から傷つけられないために
我慢して従ってきたのかもしれません。
しかし、
あなたが気をつけて
いたとしても、
親はいつものように変わらず
心を傷つけてくるかもしれません。
そんなとき、
どうやって自分を守っていくのか?
今回は、
子どもの気持ちを
察することができず、
自分の気持ちばかりを
押し付けてくる
「過干渉な親」に対して取れる対処方法
をお伝えします。
過干渉をやめさせようとするとうまくいかない
親子関係に悩んでいる人の中には
「どうやったら親を変えられるか」と考えて、
一生懸命に親を説得しようとしている
ということがあります。
しかし、
この方法はほとんどと
言っていいほどうまくいきません。
なぜなら、
子どもの心を傷つけてしまうほど
問題を抱えている親は、
自分が悪いことをしているとは
思っていないからです。
悪いどころか
子どもの不幸を防いであげているとか、
子どもを成功に導いてあげているとか、
自分のことを良い親だと思いこんでいるものです。
そんな親は
従わない子どもが悪いと考えて
否定をしたり、考えを押しつけてきたり
するものです。
それに、人が変わるのは、
その人自身が「変わりたい」と思って
努力するからです。
だから、「変わりたい」と
思っていない親を変えることは
じつは不可能に近いことなんです。
もしかしたら、
あなたも親を説得しようとか、
わかってもらおうと思って
何度も説明をしてきたとか、
涙ぐましい努力を続けてきたのかもしれません。
でも、親はあなたの言葉に
耳を貸すこと無く
ただあなたを否定するばかりだった
かもしれません。
それに、
変わろうと努力をしない親は、
自分が変わる必要がないことを
証明しようとして
親が正しくて子どもが間違っていることを
何度も言って批判してきます。
そうすると、
親はなんとか子どもに勝とうとして
理不尽なことを言うかもしれないし、
何が何でも
自分は悪くないと
思い込もうとします。
だから、
親を変えようとすればするほど
「親は変わろうとしなくなる」
という逆の現象が起こり、
ますます
子どもの自由が制限されるとか、
子どもへの干渉が激しくなって
いきます。
さらに、
そんな親を見ていて
恐怖を感じることもあるでしょう。
何度も責められて
苦しくツラく
感じることもあるでしょう。
そして、
我慢して従って
しまうかもしれません。
従っていると、
親はどんどん自信を
深めていきます。
従っている子どもを見ては、
「やっぱり私は正しかったんだ」
と思って、
ますます過干渉が
やめられなくなります。
変わる親は変わろうと努力する親です。
わかってくれる親はわかろうと努力してくれた親です。
変わろうとしない親を変えることはできません。
わかろうと努力しない親にわからせることは非常に難しいです。
親を変えようとせずにあきらめさせることが大事
大切なことは、
親を変えようとするのではなく
親に期待を持たせないことです。
親があなたに過干渉をしてくるのは
期待があるからです。
- 子どもの考えを変えられるはずという期待
- 子どもの行動を変えられるはずという期待
- 子どもを従わせられるだろうという期待
こんな期待があるから
親は何度もあなたに
干渉しようとします。
そして、
あなたが親から干渉されなく
なるためには、
親をあきらめさせることが大事です。
じゃあ、
親をあきらめさせるためには
何をしたらいいのか?
じつはとても単純なことなんです。
それは、
従わないこと
なんです。
えっ、それだけ?!
と思った方もいると
思うのですが、
じつはそれだけ
なんです。
- 干渉されても断って応じません。
- 質問攻めにされても断って答えません。
- 親から求められても断って従いません。
- 親から否定されても、やりたくないことはやりません。
- 親に許可を取ることなく、やりたいと思ったことはやります。
- 親の機嫌を伺うことなく、行動します。
- 傷つくことを言われたら、傷ついたと伝えて離れます。
- 嫌なことを言われたら、一緒にいるのが苦しいと伝えて離れます。
- 考えを押しつけられたら、私はそうは思わないと言って離れます。
こうやって
少しずつでもいいから、
親の心の中にある期待を
減らしていくことを
目指してもらいたいのです。
でも、一気に期待が減るわけではない
でも、親の期待が
一気に減っていくわけでは
ありません。
親は従わない子どもを見て、
なんとかして従わせたくなるので
一旦は干渉が激しくなっていきます。
親はあなたがこれまでに
見せたことのない態度を取ったとき、
おもに過去にしていたことを繰り返します。
例えば、
いつでも子どもに
干渉していた親は
もっとさらに強く
干渉してくるでしょう。
感情的に怒っていた親は
もっと激しく怒るでしょう。
罪悪感を煽るようなことを言う親は
子どもから傷つけられたなどと言って、
被害をアピールしてくるかもしれません。
なかには、
態度が変わった子どもを見て
不安になって謝ってくる親もいます。
だけど、そのあとに
言い訳が始まります。
「あのときはしょうがなかった」とか、
「お父さんに言わせられた」
などの言い訳をする親もいます。
親が言い訳をしてくる場合は
ほとんどがパフォーマンスです。
言い訳していた親の
ほとんどがあとで態度を翻したり、
「やっぱり私は悪くない」と言ったりして
また元の状態に戻ってしまいます。
そして、残念ながら
あなたの断りの言葉を聞いて
心の痛みを知って
反省する親は全体の2%しかいません。
それも、そもそも
全体の2%しかいない
毒性が低い親だけです。
親は過去にしていたことを
繰り返しますが、
しかし、だからといって
親がずっと怒りっぱなしとか、
いつまでも
傷つけられたと言っているとか、
謝罪のパフォーマンスを
やり続けているという
ことではありません。
あなたが適切な対応をすることで
親も変化していきます。
親が変化していく4つのステージ
子どもに過干渉に関わっていた親は
下の4つのステージを段階的に通過しながら
期待を減らしていきます。
【ステージ1】『怒り』が強まる
多くの親はここから始まります。
あなたが今までになかったような態度で適切に断ると
親は徐々に怒りを大きくしていくでしょう。
でも、あなたはそれでも
きっぱりと断り続けることによって、
親は今までのように怒っても
子どもをコントロールすることが
できないと学習します。
そうすると次のステージに移行していきます。
【ステージ2】『落胆』しているような態度を見せて罪悪感を煽る
怒っていた親は
次に罪悪感を感じさせて
あなたをコントロールしようとします。
「あなたに裏切られた」とか、
「あなたは親不孝者だ」とか、
あなたにいろいろなことを言って
罪悪感を煽ろうとするとでしょう。
それでも、きっぱりと断ったあなたは、
さらに親からコントロールしづらい感覚を
持たれるでしょう。
罪悪感を煽っても
子どもを従わせることが
できないと学習します。
そして次のステージに移行していきます。
【ステージ3】第三者を味方につけて『仲裁』してもらおうとする
親はあなたのきょうだいや
親戚、親類に声をかけ、
「私は子どもから裏切られた」
「私は子どもに捨てられた」などと言って
被害者を装うようになります。
それを聞いた
親子関係について正しい知識を
持っていない人たちが
『善意の第三者』として
あなたに親と仲直りをするように
仲裁をかけてきたり、
親の味方になって一緒に
あなたを責めてくるようになります。
【ステージ4】無視をする・拒絶する(あきらめ)
そして最後は無視と拒絶です。
まるで最初から
あなたが存在していなかったかのように
無視することもあるかもしれません。
実家に置いてある
あなたの私物を勝手に捨てるとか、
送り付けてくるなんてこともあるかもしれません。
ただしそれは、
子どもに干渉することを
あきらめているときでもあります。
従わせることができない子どものことを
思い出すだけで怒りが込み上げてくるから、
見ないようにして無視をするし、
子どもの私物を排除しようとします。
激しく感情的になって怒っていた親でも、
最終的にここに落ち着くことが多いです。
あとは無視することで
罪悪感を感じさせてやろう
という心理もあります。
これは「フリーズハラスメント」と言って、
よくモラルハラスメント加害者が使う方法です。
ここまでくると、
そのままあきらめが増えていって、
関わってこなくなる親もいます。
ただし、まったく何にもしない
ということではありません。
やっぱりあなたの愚痴や悪口
は言っているでしょう。
また、正月やお盆などの時期には、
以前のことなんて忘れたかのようにして
また関わってくることもあります。
そんな親の危険性は
だいぶ落ち着きはしますが、
全部安全ということではありませんので
警戒心は持ち続けている必要はあります。
最初の1ヶ月を乗り切る
ここで紹介したように、
親は、怒りから落胆、
落胆から仲裁、
仲裁から無視や拒絶、
無視や拒絶から『あきらめ』
というふうに心理段階が変化していきます。
ここでわかっておいてもらいたいのは、
怒っていた親が永遠に怒り続ける
ということはないということです。
いつか必ず怒ることをやめます。
そして、
落胆した態度をとっていた親も
第三者を巻き込んで仲裁してもらおうとしていた親も
それは同じです。
あなたが適切な方法で
きっぱりと断り、
その後に適切な態度を見せることができれば
ほとんどの場合、
親との関わりは1ヶ月間程度で無くなるか、
もしくは少なくなっていくでしょう。
1ヶ月という期間は、
親の依存心や執着心の量に
よっても変わりますが、
それでも半年、1年という
長期間になることはないはずです。
もし、そこまで時間がかかるなら、
きっぱりと断れていないか、
断っていても行動がともなっていない
という状態になっていることがほとんどです。
親の期待を減らして
あきらめに変えていくための
時間の目安は1ヶ月間です。
きっぱりと断って、
伝えた言葉と一貫した行動を取って
毅然とした態度を見せてあげれば、
親から干渉されるという状態は
1ヶ月間で終息していくということです。
最初の1ヶ月を乗り切ってください。
その先に自由な人生があります。
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