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コラム 親が結婚や恋愛を反対する

親から結婚を反対されたときにカウンセラーが教える心の整理法

親から結婚を反対されたときにカウンセラーが教える心の整理法

こんにちは
親子関係カウンセラーの川島崇照です。
 

「また反対された…」
「どうすれば認めてもらえるの?」
「このまま結婚したら、親との関係が壊れてしまうかもしれない…」

そんな不安や悩みを抱えていませんか?

大切なパートナーとの結婚を心から祝福してもらいたい。

それは誰もが望む自然な気持ちです。
 

でも、何度説明しても、
どんなに頑張っても
親に認めてもらえない…

そんな状況が続くと、
自分自身を責めてしまったり、
「この恋愛は間違っているのかも」
と迷ってしまったりします。
 

今日のコラムでは、
親から結婚を反対されている方へ
心の整理の仕方と、幸せな未来への
歩み方についてお伝えします。
 

結婚を反対され続けるのは、あなたのせいではない

「もっと良い人がいるはず」
「その人と結婚したら後悔する」
「その人ではあなたは幸せになれない」

こうした言葉を親から投げかけられると、
自分の選んだパートナーや
自身の判断力そのものを否定された
ような気持ちになりますよね。

そして次第に、
「私の選んだ人がダメなのか」
「私の見る目がないのか」
「親を悲しませる子どもなのか」

と自分を責め始めてしまいます。
 

しかし、ここで
大切なことをお伝えします。

結婚を反対され続けるのは、
あなたのせいではありません。

多くの場合、
結婚を反対している人が
問題を抱えています。

 

「誰と結婚するか」という選択は、
あなたの人生において最も重要な
決断の一つ。

それは親のためではなく、
あなた自身の幸せのためにある
選択権であるということを
事前にわかっておくことが大切です。
 

結婚を反対する親の裏側に隠れている本当の理由

親が表面上言っている反対理由と、
その奥に隠れた本当の思いは
別のことが多いものです。

ここからは、
問題を抱えている親が結婚に反対する時に
見られる典型的なパターンと、
その裏に隠された本音について
見ていきましょう。

あなたの親に当てはまる行動があるかどうか
確認してみてください。

1.親が結婚相手に会ったこともないのに「性格が悪い」と言い出した

「会ったこともないのに、
どうしてそんなことが言えるの?」
と不思議に思いますよね。

実はこれは、
結婚相手の性格が悪いのではなく
親自身の「不安」や「支配欲」が
原因であることがほとんどです。

親は長年かけて築いてきた
価値観や家族像があります。

その枠に収まらない人が現れると、
自分の価値観が崩れることへの恐れから、
結婚相手のことを何も知らないのに
拒絶反応を示すようになることがあります。

親が反対をするのは、あなたが
性格の悪い人を選んだからではないし、
あなたの判断力が無いからでも
ありません。

 

2.結婚を反対する理由をコロコロと変える・増やしていく

「最初は収入のことを言って
いたのに、それが解決すると
今度は性格の問題を言い出した」

こんな経験はありませんか?

理由が次々と変わるのは、
実は「認めたくない感情」の表れです。

表面的な理由は
あとから付け足されたもので、
本当は「子どもを手放す寂しさ」や
「自分の思い通りにならない不満」などが
行動や態度に表れています。

結婚を反対されるのは、あなたの
結婚観が間違っていたからでは
ありません。

 

3.認めると言いながらも反対をするかのような態度で、言葉と行動が一貫していない

「口では応援すると言っているのに、
会うたびに結婚相手の悪口や
心配事ばかり言われる」

こうした一貫性のなさは、
依存傾向の強い親によく見られます。

自分の子どもに嫌われたくないから
「賛成する・認める」と言いますが、

実際はこの先も依存先を確保しておきたい
という気持ちが強いし、
結婚相手に奪われたくないという意識から
結婚を反対するように態度や行動に
なっています。

親は表面的には、
「子どもの幸せを願っている」
と思いながらも、心の奥では
手放したくない、不安だという
依存心に揺れています。

結婚を反対されるのは、
親が抱える依存心によって
親自身が不安感を生み出しているからです。

 

4.「あなたのことを思って」と言いながら、親が自分の気持ちを押し付けてくる

「あなたのことが心配だから」
「幸せになってほしいから」

こう言われると反論しづらく
なりますよね。

しかし、この言葉の裏には
「自分(親)の理想通りに生きてほしい」
という欲求が潜んでいることが
多いものです。

結婚の反対が愛情や思いやりを装った
コントロールだったというケースは
よくあることです。

心が健康的な状態の
心理的に自立をしている親は
子どもの選択を尊重しようと努力します。

また、
「子どもの人生は子どものものだ」と考えて
子どもの意思を否定したり、
自分の価値観を押し付けたりはしません。

心理的観点から言えることは、
親の真の愛情とは、子どもである
あなたの選択を尊重しようとする
態度や言葉です。

「一緒に生きてきたいと思える人が見つかってよかったね」
「自分の選択を信じて、幸せになってね」

たとえばこのように言われたら、
あなたはどのような気持ちに
なるでしょうか?
 

5.親は結婚を認めると言うが、そのための条件がどんどん増えていく

「もう少し貯金ができたら」
「もう少し仕事に慣れてから」
「この資格に合格をしたら」

条件をクリアしても、
また新しい条件が出てくる場合、
それは「本当は結婚させたくない」
という親の本音の隠れていることが
多いです。

そもそも条件を出してくる
というのが反対の意志を持っている
表れですから、

全ての条件を満たしても、
親が納得するというケースは
非常に少ないはずです。

条件を満たしたら
また次の条件が追加されるのは、
親自身の心の中に「結婚させたくない」
という、執着心や依存心などの
問題のある心理があるからです。

 

結婚を認めてもらうための努力が、親子関係を壊してしまう理由

「何とか親を説得しよう」
「認めてもらえるまで待とう」
「親の言う条件を全て満たそう」

こうした努力をすることは、
とても重要なことです。

しかし、あなたが長期間にわたって
結婚を反対され続けているなら、
それらのことはもう何度も
試していて、それでも反対される
ということが続いているのでは
ないでしょうか。

こういったことが続くと、
あなたの心は疲弊し、
親子関係も悪化していくはずです。
 

なぜなら、
親の期待に応えようとすればするほど
あなた自身は「自分の人生」から
ますます遠ざかってしまうからです。

さらに、親もなんとか結婚を
あきらめさせようとして、
あなたの心を傷つけるような
言葉や態度を見せてくるからです。

実は、心に問題を抱える親に対して
結婚を認めてもらおうと頑張るほど、
親子関係が壊れ、冷えていくようになります。

 

もしかしたら、あなたは
親子関係を壊したくないから
一生懸命に親を説得してきたのかもしれません。

でもそれは、逆効果になることがあります。

あなたは「壊したくない」けど、
親が抱える問題によって「壊される」
ということが起こります。
 

とは言っても、
親に悪意があるわけではありません。

ほとんどのケースでは、
親は子どもを守ろうと考えています。

でも、考えと気持ちは別々で、
気持ちは不安でいっぱいになっていて
「子どもを奪われたくない」
「子どもの価値を下げられたくない」
などと、無意識で恐れを感じています。

そして、親が自分自身の心の問題と
向き合っていません。

子どもの立場で考えようとしていません。

自分の言葉や態度で子どもがどれほど
傷ついているのかを想像していません。

これが親が抱える最大の問題点です。
 

親の反対から自由になり、幸せな結婚を選ぶために必要な考え方

では、どうすれば親の反対から
自由になり、自分らしい幸せな
結婚を選ぶことができるのでしょうか。

まず大切なのは、親の期待ではなく
「自分の幸せ」を基準に考えることです。

「親を悲しませたくない」
「親の期待に応えたい」

そういった気持ちは自然なものですが、
あなたの人生の主役はあなた自身
だということを忘れないでください。

親を説得するのではなく、
自分の生き方を選び取る勇気が必要です。

そして、結婚した後に幸せになった
姿を見せていく覚悟も大切です。

今までのように、
依存され、依存を受け入れているような
親子の境界が曖昧な状態を終わらせて
あなたの生き方と親の生き方を
分離していかなければなりません。
 

多くの場合、
問題を抱える親が本当に心配しているのは
「自分が不幸になること」です。

それを「子どもが不幸になることを
防がなければいけない」という考えに
すり替えることによって結婚の反対が
はじまります。

そんなときに重要なのが、
あなたが親の言葉や態度で
傷ついているということを
ちゃんと伝えることです。

良かれと思ってやっている親に
あなたの本心を伝えることは
思い込みや決めつけを解く
重要な鍵になるでしょう。

あなたが結婚をして
幸せに生きている姿を見せることで、
「子どもが不幸になることを
防がなければいけない」
という親の不安の半分は和らいでいきます。

残りの半分である
「自分が不幸になること」は、
親自身が自分の問題に気づいていかないと
変わっていきません。
 

自分が正しいと
強く思い込んでいる親が
自然に変わっていくということは
あまりありません。

そして、
親が自然と変わるのを待つことで
あなたの人生が停滞してしまうなら、
それはあまりにも残念なことでは
ないでしょうか。

親が変わるためには、親自身が
自分の問題に気づき、変わるため
の努力をする必要があります。

 

まとめ|親のための結婚ではなく、自分のための人生を選びませんか?

親に認められなくても、
自分の幸せを選ぶ生き方は可能です。

もちろん、親との関係が修復
できれば理想的ですが、
それは親自身が自分の問題と
向き合い、変わっていくことで
実現するものです。

大切なのは、親の問題と
あなたの幸せは別問題だと
考えてみることです。

そして、あなたが幸せに生きる
ことが、結果的に親の誤解や
思い込みを解くきっかけに
なると考えてみることです。

 

自分を責める日々から、
自分を大切にする人生へと、
一歩踏み出してみませんか?

結婚を認められない苦しみ、
親から結婚相手を否定される悲しみ、

それらの問題の構造を
しっかりと理解することで
解決の糸口は見えてきます。

その先にあなたらしく安心して
歩める人生が待っているはずです。

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