COLUMN
アダルトチルドレンを解消したい アダルトチルドレンを解消したい
自分はアダルトチルドレン?ーチェックで見抜く10の兆候
こんにちは
親子関係カウンセラーの川島崇照です。
「なぜいつも人間関係でつまずいてしまうのだろう」
「どうして自分はこんなにも生きづらさを感じるのだろう」
親との関係がうまくいかず、
人間関係や生き方にいつもモヤモヤを
感じていませんか?
この違和感の正体は
「アダルトチルドレン」かもしれません。
今日のコラムでは、
日々生きづらさを感じているあなたに
「アダルトチルドレン」のことについて
お伝えしていきたいと思います。
まずは、
「アダルトチルドレン」の特徴を知り、
自分の心を整理していきましょう。
心の傷は見えないまま、大人になっても人生に影響を与えている
子どものころに
「親の顔色をうかがって育った」
「本音を隠して生きてきた」という経験は、
気づかないうちに性格や人間関係にまで
影響してしまいます。
「アダルトチルドレン」とは、
幼少期に親からの適切な関わりを
受けられず、心に傷を抱えたまま
大人になった人を指します。
この心の傷は、
目に見えないため、多くの人が
「自分には関係ない」と感じがちです。
しかし、なぜか対人関係で同じパターンの
失敗を繰り返したり、理由のない不安や
自己否定感に苦しんだりする場合、
その背景にアダルトチルドレンの特性が
隠れていたというケースが
たくさん見られます。
アダルトチルドレンという
言葉は聞いたことがあっても、
自分が該当するとは思っていなかった
と多くの方が言います。
それでは、あなたがアダルトチルドレンの
特徴を持っているのかどうかを確認するための
チェックポイントを紹介します。
自身に当てはまりそうなことはあるのか、
今までを振り返りながら感じてみてください。
あなたは当てはまる?アダルトチルドレンに多い10の兆候チェック
次の特徴に3つ以上当てはまる場合は、
アダルトチルドレンの傾向を持っている
可能性が高いです。
ぜひ、ひとつひとつ
確認してみてください。
1. 人の期待に応えようと無理をしてしまう
本当は嫌なのに「NO」と言えず、
つい周りに合わせて疲れ果ててしまう…
「断ったら嫌われるかも」という
恐怖から、自分の限界を超えても
無理をしてしまいます。
この背景には、子ども時代に
親の期待に応えることで愛情を得よう
とした経験を持っている人が
該当しやすいです。
2. 自分の感情を押し殺すクセがある
怒りや悲しみを表に出さず、
無意識に飲み込んでしまう…
「感情を出すと批判される」
「感情を表現すると迷惑をかける」
という無意識的な思い込みから、
自分の気持ちを抑え込むパターンが
身についている可能性があります。
自分の気持ちを口にすることに
抵抗を感じてしまう方は要注意です。
長年、感情や気持ちを言葉にして表明する
という経験が乏しい方は、
自分の本当の気持ちが何なのか
わからなくなっていることも
あります。
3. 他人の評価が気になりすぎる
間違ったことを言ったら
嫌われそう…
正しくないことを言ったら
変に思われそう
自分の価値は「他人が決めるもの」
という無意識的な思い込みを持っていると、
他人がどう思っているのかと不安で
決められなくなります。
そして、自分の気持ちや考え方に
自信が持てなくなります。
些細な批判や否定的な反応に過剰に
落ち込み、自分を責めてしまいます。
「ミスをすると嫌われそうで不安」
「認められるためには高い成果を出さなければならない」
と感じてしまい、
自分の意見を言えなくなるし、
結果がわからないことには不安を感じて
苦しさを感じながら無理して取り組んでいます。
4. 何をしても満たされない感覚がある
頑張っても「まだ足りない」と感じ、
心が落ち着かない…
仕事で成功しても、家庭を持っても、
いつも何かが足りないような
空虚感を抱えてしまう…
これは子ども時代に十分な承認や
肯定を受けられなかったことから
生じる「自己喪失」という心の状態が
原因になっているケースがよくあります。
本来、子ども時代というのは
心を満たされる環境の中で
自分の気持ちを感じ、
自分なりに考えて、
うまくいくこと、うまくいかないことを
経験しながら、
心を成長させていく時期です。
でも、親が心に問題を抱えていたり、
家庭環境が荒れていたり、
または家族間の交流が希薄だったりすると、
子どもは安心と安全を得られず
緊張状態が続いたり、
心が満たされづらくなります。
この状態が「自己喪失」という
心にぽっかりと穴が空いた状態となり、
何をしても満たされない感覚を生み出す
ようになります。
5. 親のことを考えると罪悪感や恐怖が湧いてくる
親に対して素直な愛情を感じる
よりも、心の奥にモヤモヤした
不安が残っている…
親との関係に複雑な感情を持ち、
関わったり、連絡を取ったりすると
激しくエネルギーを消耗してしまう
ことがあります。
それでも「親孝行しなければ」
という義務感や罪悪感に苦んでしまう。
そう感じている人は珍しくありません。
本当は言いたいことはたくさんあるのに
それを言ってしまったら
親子関係が壊れてしまいそうで怖いとか。
親を好きになれない自分がおかしいのでは
ないかと考えて、いつでも自分を責めて
いるとか。
もはや親とは関わりたくなくて
何年も連絡を取っていないし、
住む場所も伝えずに距離を取ったけれど、
その後ずっと申し訳なく感じているとか。
たくさん苦しい経験をしてきたのに、
まだ心に傷を負っていることを
受け入れられなくて、自分自身を
否定する毎日を送ってしまう
という方たちは少なくありません。
6. 自分の人生を生きている実感がない
誰かの期待に応えるために生きて
いる気がして、自分の本当の望み
がわからなくなる…
いつでも他人の考えばかりを
優先してしまい、自分の気持ちを
大事にすることができない…
すでに決まっていること、
どのような答えが出るのかわかっていること
の枠組みの中でしか自分を認められず、
自分が本当にやりたいことや
好き嫌いや向き不向きなどの
本心で感じていることが
見えなくなっているような心の状態です。
誰かに指示命令されて動くとか、
誰かの後ろに付いて歩いているようで
自分の人生の主人公になれず、
まるで傍観者のような感覚を
抱えてしまいます。
7. 失敗することに極端な恐怖を感じる
「失敗=価値がない」と思い込み、
挑戦する前にあきらめてしまう…
完璧にできないなら、
最初から行動しないという選択を
してしまいがちです。
親が期待したとおりにならなければ
褒めてもらえなかったとか、
完璧に成功しなければ
否定されていたなど…
子ども時代にうまくいかなかったことを
厳しく叱責されるなどした経験、
結果ばかりが重視されて努力を認めて
もらえなかった経験など、
そこから感じる
恐怖心が根底にあることが多いです。
8. 人と距離を取ることで自分を守ろうとする
傷つくのが怖くて、
心から信頼できる人間関係が
築けない…
表面的な付き合いは得意でも、
深い心の交流になると不安になり、
自分から距離を置いてしまいます。
幼少期に親やその他の家族と
安心できる愛着関係を築けなかったことが、
この対人関係のパターンの原因となることが
多くあります。
9. 自己否定の言葉が頭の中で止まらない
「どうせ自分なんて」と考える
クセが抜けず、心が重たくなる…
うまくいっても、「こんなのたまたま」
と考えて自分を認められない…
「これくらいで喜んでいてはダメ」
と感じ、できていないところばかりを
見てしまう…
自分を責める内なる声が
どこかから聞こえてきて、
どんな成功体験でも認められず、
常に自分自身に過酷な判断を
してしまいます。
10. 親から言われた言葉が今も心を縛っている
大人になった今でも、親の声が
頭の中で繰り返されて、
自分らしい選択ができなくなる…
「そんなことをしたら失敗する」
「あなたにはできない」といった
否定的なメッセージが無意識の
うちに行動を制限してしまいます。
よく聞かれるのは、
右側後頭部のあたりから
否定する声が聞こえるという症状です。
カウンセリングで
それが誰の言葉なのかと探ってみると、
実は親がよく言っていた言葉だったと
おっしゃる方たちがとても多かったです。
アダルトチルドレンは「生きづらさの正体」を知ることから変わり始める
チェックリストを見て、
多くの項目に当てはまることに気づいた
方もいるでしょう。
「これが私の悩みの原因だったのか」
と長年の苦しみの原因に
気づいたかもしれません。
今までの生きづらさや人間関係の
悩みは、あなたの努力不足では
ありません。
家庭環境によって作られた
「心の傷」が原因であることが
多いものです。
自分を責めるのではなく、
まずはそのクセを理解することが、
人生を変える第一歩です。
アダルトチルドレンの特性に気づくと、
なぜ同じパターンで苦しんできたのか、
その理由が見えてきます。
たとえば、
他者からの評価を過剰に気にするのは、
子ども時代に親の機嫌を取ることで
自分の安全を確保してきた
防衛反応かもしれません。
または、自分の感情を抑え込むのは、
感情表現を否定された経験から
身につけた生存戦略かもしれません。
これらの行動パターンは、
かつて自分自身を守るために必要だった
大切な方法だったはずです。
しかし、大人になった今では
むしろ人生の可能性を狭め、
本来の自分らしさを発揮する妨げ
になってしまっています。
傷ついた心を癒すには「メンタルトレーニング」という選択肢がある
アダルトチルドレンの心の傷は、
自力で気づくだけではなかなか
変わりません。
親との関係で生まれた思い込みや
恐怖を、ゆっくりほどいていくという
作業が必要です。
1.自分の感情と向き合う
たとえば、
自分の感情と向き合う作業は
非常に重要です。
今まで押し殺してきた自分の感情や気持ちを
少しずつ認識しながら、現在の人間関係でも
表現できるようにしていくこと。
「今、私はどんな気持ちを感じているのか」と
自分に問いかける習慣をつけること。
「私は何が好きで、何が嫌いなのか」と
自分の感情や感覚を感じ取る習慣をつけること。
「私は誰と一緒にいたくて、誰と離れたいのか」と
自分の正直な気持ちを感じる習慣をつけること。
これらのことをしていくと、
他人の気持ちと自分の気持ちを分けられることが
増えていくし、
関わりたい人、関わりたくない人の
識別もできるようになって
心に問題を抱える人たちから
振り回されづらくなっていきます。
2. 親から受けた影響を確認していく
自己否定の声がなぜ聞こえてくるのか、
それは誰の言葉なのかなどを
確認していくことが大切です。
聞こえてくるのは親の言葉なのだけど、
そのことに気づけなければ
「自分の言葉」として処理してしまいがちです。
自分で自分を否定すること、
自分で自分を信じないこと、
自分で自分を嫌うことなどをしていると
いつまでも自由に考えるとか
行動するということができません。
親やその他の家族から
すり込まれた言葉なのだとわかれば、
今度はそれを手放していくための
新しい考え方などを学んでいく必要もあります。
そして、自分を肯定する言葉、
自分を支える新しい言葉に置き換えていく
ということもできます。
すべての事象には原因があって、
その原因を解消または減退させいくことによって
今まで苦しんできた事象を減らすことが
できるようになります。
3. 境界線の設定を学ぶ
境界線とは、自分と他者を分ける線です。
その線で分けられるのは、
「責任」「感情」「価値観」などです。
子どもの頃、
親と適切な関係を持てなかった人たちは
ほとんどと言っていいほど、
この境界線が機能していないことが多く、
よく他人に振り回されてしまいます。
しかも、
心に問題を抱えた人たちを
引き寄せやすくて
いつでも我慢して従っていたり、
自分の意見を言えなくて不本意な
生き方をしていたりと、
人間関係でトラブルが頻出してしまいます。
たとえば、
「どこに行っても人間関係がうまくいかない」
と感じたり、
「居づらくなって職を転々としてしまう」
といったことでで悩んでいる人たちは
たくさんいます。
境界線の引くことによって、
責任転嫁をするような人から自分を守り、
他人の感情に振り回されない自分になり、
考えに自信を持ちながら生きる自分に変わる。
そのための知識とトレーニングに
取り組んでいくことによって
健全な人間関係の基礎を作っていきます。
自分も人生も、変えることはできる
一人で取り組むのが難しい場合は、
アダルトチルドレンに理解のある
カウンセラーやセラピストの
サポートを受けることも有効です。
少しずつ、自分の心の扱い方を
学ぶことで、親や他人の影響から
自由になり、安心して暮らせる
自分をつくっていくことができます。
変化は一日では起こりませんが、
小さな一歩を積み重ねることで、
人生は変わっていきます。
今日、このチェックリストに
目を通したことが、あなたの
人生を変える最初の一歩になる
かもしれません。
自分の内側にある「本当の声」を
取り戻す旅に、勇気を持って
踏み出してみてください。
アダルトチルドレンからの回復は、
傷ついた子どもだった自分を
受け入れ、新しい大人の自分を
育てていく過程です。
- Category
- Tag
-
- アダルトチルドレン
- サポートの感想
- ヒステリック
- メンタルトレーニング
- 交際反対
- 他人との関係
- 子どもとの関わり方
- 子どもとの関係
- 子どもを傷つけたくない
- 子育て
- 対人不安
- 干渉
- 母親がしんどい
- 母親との関係
- 毒親
- 毒親になりたくない
- 毒親の連鎖
- 毒親の連鎖を止めたい
- 毒親脱出サポート
- 結婚反対
- 罪悪感
- 脱出
- 自分に自信が持てない
- 自分の性格を変えたい
- 自分を変えたい
- 親から否定される
- 親から拒絶される
- 親から考えを押し付けられる
- 親から脅される
- 親から責任転嫁される
- 親から離れたい
- 親が怖い
- 親との関わり方
- 親との関係がしんどい
- 親と距離を取りたい
- 親に近づきたくない
- 親の影響
- 親の性格
- 親子の悩み解決ラジオ
- 親子関係の影響
- 親子関係の心理学
- 解決
- 連鎖
- 過干渉
- 関係改善
- Monthly
-
- 2025年4月
- 2025年3月
- 2025年2月
- 2024年12月
- 2024年11月
- 2024年10月
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年6月
- 2023年4月
- 2023年2月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年1月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年5月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年9月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年10月
- 2014年6月
- 2014年1月
- 2013年10月
- 2013年9月
- 2013年3月
- 2013年2月
- 2012年10月
- 2011年11月